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今年1月に行われた大学入学共通テストの問題についての外部評価が30日、まとまった。数学の2科目は、問題量が多く、難易度が「あまり適切でない」と評価された。今年で2回目の共通テストでは、前身の大学入試センター試験を通じ7科目が過去最低点となり、大幅な難化が指摘されていた。

大学入試センターは毎年、高校教員らによる外部評価を実施。「難易度」「出題の狙い」「範囲」など項目ごとに「適切かどうか」を4(あてはまる)~1(あてはまらない)の4段階で評価している。
今回、「数学I・A」と「数学I」の2科目では、難易度の項目で2(あまりあてはまらない)だった。外部評価は、いずれも「設問は時間に比して多く、計算量の多い設問も散見された」と指摘し、受験生の解答時間に余裕がなくなったとした。生物は3だったが問題の分量が「多すぎ」とされ、リード文や会話文の一部省略などを求めた。
今年の共通テストでは、全30科目のうち「日本史B」「生物」「数学I・A」など7科目の平均点が過去最低となった。予備校関係者からは「センター試験以降、最も難しい試験」とされた。
外部評価に対して、問題を作成した大学教員らでつくる入試センターの部会は、数学で「時間配分と計算量の多さで課題が見られた」と認め、問題量の削減などを検討するとした。入試センター幹部も「重く受け止めたい」と、来年の共通テストを含めて改善する考えを示した。