高校生 留学で「挑戦する力」…文科省「トビタテ」プロジェクト報告会

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 文部科学省の留学促進プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」の奨学生による成果報告会が3日、同省で開かれた。高校生10人は一般参加者ら約300人を前に、言葉の壁にぶつかったことや、ホームシックなどを乗り越えた経験を紹介した。

 同プロジェクトはグローバル化に対応できる若者を育てようと、民間企業の寄付金で奨学金を支給するもので、2014年から大学生、15年から高校生を対象に開始。これまで大学生4140人、高校生1850人が支援対象に選ばれた。

 この日行われた報告会の高校生コースでは、17年に3週間、米国に語学留学した長野県屋代高校2年の菅井雄斗さん(17)が、最優秀賞に選ばれた。

 菅井さんは小学生の頃から宇宙工学者になるのが夢で、早い段階で英語力を身に付けようと語学留学を決意。意気揚々と飛び立ったが、ホストファミリーとの会話がうまくできず落ち込んだ。しかし「英語ができないから、ここにいるんだ」と思い直し、授業中に紅白歌合戦や野球、相撲など日本文化を紹介するなど、チャレンジ精神を発揮し続けた。

 帰国後は、空き缶サイズの模擬人工衛星作りに取り組んでいるといい、「自分から動かないと何も変わらない。挑戦なくして成長なし」と留学を振り返った。

 同プロジェクト事務局が17年に奨学生161人に行ったアンケート(複数回答)では、身に付いたこととして「挑戦する力」(80%)、「コミュニケーション力」(79%)、「積極性」(63%)などが挙がったが、今回、他の報告者からも様々な体験が語られた。

 札幌市の市立札幌大通高校3年の黒沼玲亜さん(18)は17年、カナダの芸術専門学校のサマーキャンプに参加。教員や様々な国・地域の参加者と一緒にストーリーを考え、役割分担して10分間の短編映画を作った。「本当の自信を手に入れられた。留学の価値だと思う」と話した。

 また、大阪教育大付属高校天王寺校舎2年の松尾一輝さん(17)は17年、カナダの地方都市で観光案内所のインターンシップを2か月経験した。

 最初はスタッフに英語力を疑問視されてショックだったが、現地の地理や歴史を調べているうちに観光客に対応する窓口業務を任され、「前向きに考えることで乗り越えられた」と振り返った。

 同プロジェクトは2020年度まで実施予定で、希望者は在籍校を通じて申し込む。詳細は事務局のホームページ(https://www.tobitate.mext.go.jp/)。

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