[なぜなに日本語]<426>「かする」「かすめる」違いは?

[読者会員限定]
無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

イラスト大高尚子
イラスト大高尚子

 カーン。特大ホームランだ!――。となりの広場から歓声かんせいき起こったと思ったら、ボールがんできて、へいをかすり、屋根をかすめていきました。さて、塀と屋根、きずはついた? それとも無事ぶじだった?

 「かする」と「かすめる」はよく似た言い方ですが、ちがいはあるのでしょうか。「かする」は、物の表面をうすけずり取るようにわずかにれて、通り過ぎていく動きを言います。それに対して、もう少しで触れるくらい、すれすれのところで触れずにぎ去るのが「かすめる」です。つまり、ボールがかすった塀はちょっと傷がついた可能性かのうせいがあります。かすめていった屋根はおそらく何ともなかったでしょう。

 ただ、辞書じしょによっては、「かすめる」の意味を「かする」と説明せつめいしたり、「わずかに触れる」のも「かすめる」にふくめたりしているものもあります。かすめるときに起きる風のいきおいなどで、かすったのと同じような影響えいきょうのこる場合もあるかもしれません。

 「かする」と「かすめる」の違いは微妙びみょうなところにあるのはたしかなので、触れたのか触れなかったのかが問題になるときは、どんな様子だったかを丁寧ていねいに言った方がいいですね。「屋根の上、わずか数センチのところをかすめて飛んでいきました」などと言いえれば、その家の人は安心するはずです。(関根健一)

440365 1 新聞@スクール 2019/02/13 05:00:00 2019/02/13 05:00:00 2019/02/13 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190212-OYT8I50037-T.jpg?type=thumbnail

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ