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「みんなの周りに無理して笑ってる子いない?」…ストレスから自殺も[18歳の1票]子供の心の健康<1>

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 新型コロナウイルスの感染拡大下、緊急事態宣言などを経て、人々の生活スタイルは大きく様変わりした。大人だけではなく、子供たちは学校行事の多くが中止となり、ストレスなどから精神的に落ち込む傾向にあるという調査結果も出ている。7、8月は子供たちの心の健康について考えたい。

コロナ下 目立つ休校明け

つらさ受け止めて

 都内のNPO法人で働いているさゆりさん(20)(仮名)は、死にたいと思ったことがある。

 小5の頃、男子数人からいじめられ、5月の連休中に車にひかれて死のうと思ったという。6月頃から別室登校したが、先生に「負けるな」と言われ、無理やり教室に戻された。中学ではいじめられないよう1人でいるようにしたが、ぎりぎりの状態だった。素の自分を出せないことに加え、進路や将来を悲観し、中3で不登校になった。

 通信制の高校を卒業後、専門学校に進学したが、ぎすぎすした人間関係についていけず、4月下旬に体調を崩した。衝動的に自傷行為に及んだが、父親に見つかり「頼むから死ぬな」と止められた。

 「親に言えずに悩んでいたのに、自分が否定された気がした。ただつらさを受け止めてほしかった」と、振り返る。その後、悩みを打ち明けることができる友達が現れ、救われた気分になったという。当時の体験を通して、さゆりさんは「みんなの周りに無理して笑っている子がいないか、見てあげてほしい」と語る。

不登校相談 高止まり

 警察庁によると、2020年に自殺した児童生徒は、前年比100人増の499人。データのある1980年以降、最も多くの子供たちが命を絶ったことになる。小中高校生のいずれも増加し、特に高校生女子は140人(前年は80人)と大きく増えた。

 文部科学省のまとめによると、原因・動機別では、「学業不振」「その他進路の悩み」が多かったが、「その他、精神疾患」「うつ病」が増えた。時期は、新型コロナによる長期休校明けの昨年6月のほか、8、11月が多かった。

 不登校新聞編集長の石井志昂さん(39)によると、不登校支援の現場では、1回目の緊急事態宣言による一斉休校が終わった昨年6月から相談件数が増え始め、現在も平年の1・5倍で高止まりしている支援団体もあるという。

 石井さんは「休校が終わり、いきなり集団行動を求められて苦しくなる子がいる一方で、運動会や遠足が中止になり、楽しみや希望が失われてストレスが高まる子もいる。在宅ワークなどで親が抱えるストレスも伝わり、子供たちのストレスになっているようだ」と分析する。

[Data]うつ増加、自傷行為も

 国立成育医療研究センターが、昨年11、12月、小中高校生の心の健康状態を調査したところ、小学4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%に、中等度以上のうつ症状があることが明らかになった。いずれも過去の調査に比べて深刻な数字だという。子供924人、保護者3705人から回答を得た。調査時点までの1週間の自傷行為については、17%が「実際に自分の体を傷つけた」と答えた。悩みの内容(複数回答)は、「勉強のこと」が50%で最も多く、「友だち関係」(35%)、「自分の心・気持ち」(同)、「自分の体・健康」(33%)、「家族」(20%)が続いた。同センターは「子供のSOSに周りの大人が気がつく必要がある」としている。

[Check!]

・無理して笑っている子はいないだろうか。みんなの周りもみてあげよう。

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2168212 0 新聞@スクール 2021/07/01 05:00:00 2021/07/07 23:12:35 2021/07/07 23:12:35 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210630-OYT8I50121-T.jpg?type=thumbnail

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