[悩む大人へ]「大切に思っていると子どもに伝えて」

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 自ら命を絶つ子どもが減らない。日々、子どもたちと接している大人はどう対応するべきか。専門家や医師、学校関係者、遺族らが語ります。

一般社団法人「ここから未来」理事で、次男・ 真矢(まさや) さんを「自死」で亡くした 篠原真紀さん

 2013年に「いじめ防止対策推進法」が成立した後も、いじめが原因とみられる自殺は後を絶たず、どうしたら子どもを救えるのだろうかと心を痛めている。

 10年に、中学3年生だった次男の真矢(当時14歳)は、「友達のことを(まも)れなかった」などとつづった遺書を残して、10年に自死した。真矢自身もいじめに遭っていたのを知ったのは、その後の調査だった。中学生特有の自尊心もあったのだろう。家族に心配をかけずに自分で解決しようともがき苦しみ、力尽きたのだと思う。

 調査の中で、真矢へのいじめがあることを同級生が先生に伝えてくれていたことが分かった。先生が「大丈夫か」と真矢に声を掛けると、「大丈夫です」と返ってきたので、他の教員に共有されないままその場で終わったという。

 でも、子どもの「大丈夫」はそのまま信じてはいけないし、先生は一人で問題を抱え込まずに学校全体で共有してほしい。先生は忙しいでしょうが、どんなに忙しくても、どうか子どもを第一に考えて問題と向き合う時間を確保してほしい。

 また、担任の先生でなくても、信頼できる大人が一人でもいれば救われる命があると思う。親は日頃から大切に思っていることを子どもに伝えると同時に、気になることがあったら仲の良い保護者や先生にそれとなく聞いてみるのも手だろう。子どもから直接聞き出せなくても、周囲から学校での様子を聞けることがあるかもしれない。みんなで子どもを見守っていく姿勢が重要だ。

 真矢の遺書には「『困っている人を助ける・人の役に立ち優しくする』 それだけを目標に生きてきた」ともあった。子どもを亡くしてつらい思いをする人が減るよう、真矢の遺志を継ぎ、学校でのいじめや事故を調査し、情報発信する活動を続けていきたい。

篠原真紀さん…学校のいじめや事故に関する調査や研究を行う一般社団法人「ここから未来」の理事として活動している。

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