[悩む大人へ]不登校は子どもからの力いっぱいのSOS

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 自ら命を絶つ子どもが減らない。日々、子どもたちと接している大人はどう対応するべきか。専門家や医師、学校関係者、遺族らが語ります。

元養護教諭で、NPO法人さいたまユースサポートネット副代表 金子由美子さん

 自殺の要因は一つではない。背景には、いじめや家庭の貧困、学校行事についていけない体力不足、宿題が終わらないなど様々なケースがある。不登校は子どもからの力いっぱいのSOSだ。

 普段保健室に来ない子が現れるようになったり、衣食住を気にしないといったセルフネグレクトの様子が見られたりする時も注視が必要だ。

 また、男の子に対するジェンダーバイアスにも注意したい。「男のくせにいじめに遭うのは恥ずかしい」「嫌だったらはっきり断れ」。こうした発言で子どもを励ましているつもりが、逆に追いつめていないだろうか。

 養護教諭として長年、公立中学校に勤務してきたが、校内に大人の目が少ないと感じる。思春期の発達課題に対応できる専門家も足りないので、いろんな大人が学校に関わることが重要だ。

 NPOなどが校内に生徒の居場所を作る「校内カフェ」の取り組みも効果的だ。校内にホッとできる場所があると、教員や親に話せなかったことも話せたということが実際にはある。

 子どもたちから「集団の中に入れない」という悩みをよく聞くが、こうした居場所は円滑な対人関係を築くためのソーシャルスキルを学べる場にもなっている。地域としても、普段見かける子の異変に気づいたら、学校に連絡できるような子どもを見守るセーフティーネットづくりが必要だ。

金子由美子さん…元公立中学校養護教諭。学習支援教室などを運営するNPO法人「さいたまユースサポートネット」副代表。著書に「保健室の恋バナ+α」など。

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