「悩みを書き出して、冷静になれるから」と電話でアドバイス…斉藤さんの相談室<中>

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斉藤慎二さん
斉藤慎二さん

書いて気持ちを整理/周囲に相談を

 ジャングルポケットの斉藤慎二さん(37)が、読者の悩みに答える「斉藤さんの相談室」。今回、斉藤さんは寄せられた手紙を読み、自ら相談者に電話をかけました。2回目のテーマは「親子関係」と「自殺」です。

家が嫌で死にたい

 相談 I.R.くんを11年間片思いし続けてる人(関東地方・中学3年)

読者から寄せられた手紙やメール
読者から寄せられた手紙やメール

 母から「こんな子、産まなきゃ良かった」「いなくなって」と言われます。怒った時には、勉強道具を床に投げつけられ、この前は水をかけられました。

 私が勉強しないなど悪い時もあるのですが、「やめて」と言ってもやめてくれません。やり過ぎだと思っています。家に帰ると、「あー帰って来ちゃった」から始まり、文句をたくさん言われます。家が嫌いです。学校や塾など外で過ごす時が頼りです。

 もう嫌です。文句を言われるくらいなら死にたいです。最近、どうやって死ねば周囲に迷惑がかからないか考えています。死んだら楽になると思っています。

君は悪くない

 ◇回答

 「これはすぐに動かなくてはいけない。この子の命を絶対に守りたい」と思い、電話で本人と話をさせてもらいました。家庭内の状況が、一時期より落ち着いたようで少し安心しました。

 お便りでは、「私が悪い時もある」と書いていましたが、君は悪くありません。虐待の場合、親が子供に反省させるよう仕向けて、一方的に責任を押しつけることがあります。

 理不尽な出来事に苦しめられた時や、気持ちが落ち込んだ時は、その原因を理解するために、いま抱えているストレスや、何に悩んでいるのか、今後どのようにしたいのかを書き出してみるといいです。文書に整理することで冷静になれる時があります。

 誰かとつながることも大事です。気持ちを打ち明けられる友達や大人に、電話やLINEなどで話してみてください。こちらに相談を寄せてくれたように、小さな一歩でも踏み出すと楽になります。

 SNSなどで不特定多数へ発信することはお勧めしません。顔が見えない無責任な発言が許される場では、マイナスの反応がある恐れがあります。

 受験勉強をする中で、思うようにいかないこともあるかもしれません。でも、目標や夢に向かって前向きに頑張る君を、僕は味方として応援しています。

様子見は間違い…精神科医 斎藤環さん

 「死にたい」という気持ちは、「生きたいのにつらい」ということだ。「死にたいと口にする人は死なない」などという迷信があるが、自殺者の大半は、事前にその意思を繰り返し周囲に伝え、最後の瞬間まで「生きたい」という気持ちとの間で揺れ動く。周囲の人は「死なないで」とストレートに伝えてほしい。

 衝動的に「死にたい」という気持ちが強くなった時、深呼吸をしたり、大声を出したりすると、ストレスが軽減され、心が楽になることを実感できる。

 今回の相談のように、親の叱責しっせきが「やり過ぎ」だと思ったら、虐待を疑い、信頼できる大人に今の状況を話してほしい。「様子を見よう」と言われたら、それは間違い。地域の児童相談所や児童家庭支援センターに連絡してほしい。暴力を受けたら、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」へ電話するべきだ。

 深刻なケースでは、家から離れる戦略を立てることも大切だ。将来的に寮のある学校に進むことや経済的な自立の準備についても考えてみてほしい。

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1423611 0 特集など 2020/08/21 05:00:00 2020/08/21 09:59:10 しんどい追加・斉藤慎二さん(11日、本社で)=青木久雄撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200820-OYT1I50065-T.jpg?type=thumbnail

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