いじめる方が100%悪い、不安なくなるまで学校から離れて…斉藤さんの相談室<下>

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 ジャングルポケットの斉藤慎二さん(37)が、小中高校生の悩みに答える「斉藤さんの相談室」。最終回のテーマは「不登校」です。

小中高といじめを受けた景井ひなさん「好きなことに逃げてもいいよ」…STOP自殺 #しんどい君へ

学校行きたくない

 相談 匿名希望(中部地方・小学5年)

 仲の良かったグループの中でいじめられるようになりました。本を破られ、筆箱に落書きされ、無視され、私を見ながら内緒話をされました。死ねと言われたこともあります。

 ある時、グループの一人に、別の子に嫌がらせをしろと指示され、従いました。すると、私のやったことだけが先生や親に伝わり、悪者にされました。その子には謝って、反省も後悔もしています。

 グループから離れようと決めて頑張って登校しましたが、「この世からいなくなれ、死ね」という手紙がげた箱に入っていて、新しい傘を壊されました。

 先生に助けを求めても注意をしてくれず、信用できません。その子たちに直接言うのも怖いです。1か月くらい、ほとんど学校へ行っていません。学校に行きたくないです。どうしていけばいいですか。

心身を休めよう

 ◇回答

 僕もいじめに耐えられなくなり、小6の時100日くらい休みました。元々ぜんそくを持っていたので、両親には体調が悪いと訴えて休みました。共働きで忙しかったためかウソはばれませんでした。

 学校には、無理をしてまで行かないでください。親が心配するとか、勉強が遅れるとか色々考えてしまうと、不安は大きくなります。自分が悪いと考えがちですが、それは違います。いじめる方が100%悪いです。自分を絶対に責めないでください。

 親には、率直に君の思いを話してみてください。そして、学校への不安が取り除かれ、安全な場所だと確認できるまで離れていてください。

 これからの長い人生を思えば、しばらく学校に行かないことなどたいしたことはありません。「好きなことをして過ごそう」くらいの気持ちで、心身を休めて君らしさを取り戻す時間にしてください。

 お便りでは、君が別の子に嫌がらせをしてしまったことにも触れていました。本来なら隠しておきたいことのはず。素直で、誠実な子だと思いました。そんなすてきな君自身を見失わないでほしい。身を守ることを一番に考え、自分という人間を大切にしてください。

 (この連載は、上田詔子が担当しました)

いじめ体験 語ってよかった

 当初、過去のいじめ体験を語ることによる反響が怖かった。僕を「バカなヤツだなー」と笑ってくれていた人が、「頑張ってきた人なんだ」「乗り越えた人なんだ」と見る目が変わったら、芸風に響く。「もう笑えないよ」ってなるかもしれない。

 でも今、多くの子供たちが生きづらさを感じ、悩んでいる現状がある中で、僕の過去を伝えることで多くの子を勇気づけることができたらと思い、取材を受けました。掲載された後、僕のSNSにもたくさんのメッセージや相談が寄せられ、正解だったのかなと思いました。

 僕は、いじめを両親に相談できなかったことをいまだに後悔しています。でもみんなは、こうして何かを変えようと相談してきてくれた。勇気を出して行動したことで、君はすでに一歩踏み出している。だから自信を持って。

 つらいこと、しんどいことがあったら、また僕に直接相談しなさい!

本人や周囲が思う以上に深刻…「不登校新聞」編集長で自身も中学2年から不登校だった石井志昂さん(38)

 精神的暴力を受け続け、本人や周りが思っている以上に深刻に傷ついている状態だ。今は、安全な自宅で心身を休ませてほしい。そうすることで徐々にエネルギーが戻ってくる。

 我が子が不登校になると、親はまず「勉強が遅れてしまう」「このまま自宅に閉じこもったら大変」などと、将来を心配する。それよりも、親は子供からのSOSを見逃していたことを自覚してほしい。子供は助けてほしい時に救ってもらえなかったことが重なると、大人への不信感が蓄積する。

 フリースクールやオンラインの学習支援など、教育の機会は多様化している。そうした学ぶ場を提供している外部の専門家へ相談してみるのもいい。親も子も「学校へは絶対に行かなければ」という重圧から解放され、焦らずに対応してほしい。

対応例募集

 不登校への対応にあたっている学校は多いと思います。学校や教員の対応事例をお寄せください。

 ◆募集:〈1〉学校名(住所)〈2〉氏名(担任や役職も)〈3〉連絡可能な電話やメール〈4〉「斉藤さんの相談室」の感想〈5〉いじめや不登校、問題行動などへの対応――を明記。

 ◆送り先:下の「◎ご意見は」にある教育部まで、手紙やファクス、メールで。締め切りは9月10日(消印有効)。※紹介時には事前にご連絡します。

 ◎ご意見は〒100・8055読売新聞東京本社教育部(ファクス03・3217・9908、メールkyouiku@yomiuri.com)へ。

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