自殺考えた中川翔子さん「生きていて良かったと思える日が必ず来る」…STOP自殺 #しんどい君へ

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 若者の自殺が増える傾向にある夏休み明けを前に、悩み、傷つき、苦しんだ著名人たちが、しんどい思いを抱える「君」へメッセージを送る。

#しんどい君へ…(4)歌手・タレント 中川翔子さん(34)

10代で受けたいじめの体験や不登校になったことを赤裸々に語る中川さん
10代で受けたいじめの体験や不登校になったことを赤裸々に語る中川さん

 「しょこたん」の愛称で親しまれる中川さんは、10代の頃に「いじめ」「不登校」を経験し、自殺も考えたという。若者に向けて、「生きていれば、生き延びていけば、心が震えるような『生きていてよかった!』と思える日は必ず来るんだ」とメッセージを送ってくれた。

 大好きな漫画やゲームの絵を描いていてもみんなに認められていた小学校時代から、私立の女子中に進むと一変しました。クラスには目立つ子たちをトップに階層ができあがり、ひとり絵を描いていた私は、ボスグループから「オタクじゃね?」「キモい」と陰口を言われるようになりました。

 陰口や悪口はエスカレートし、私と話していた子たちも距離を置くようになりました。学校に行きたくないけど、いじめられているのを認めたくないし、恥ずかしくて、誰にも言えませんでした。学校に行くと気分が悪くなり、トイレで吐いていると、「ウケる、あいつまた吐くんじゃね」という声が聞こえてきました。

「多感な時期についた心の傷は、それだけ根深いんです」
「多感な時期についた心の傷は、それだけ根深いんです」

 3年生の半ばを過ぎた頃だと思います。学校で私の靴箱が殴られたようにへこんでいました。ある日、下校しようとすると靴がない。初めて先生にこれまでのことを話すと、涙があふれてきました。先生は新品の靴を渡してくれましたが、後日、先生に言われたのは、「靴代を払ってくれないか」。もう大人も信用できない。そのまま不登校になり、卒業式にも出ませんでした。

 死にたい衝動に襲われ、駅のホームで「いま飛び込んだら死ねるかな」という考えが頭をよぎりました。通信制の高校に進学してからは、いじめはなくなりましたが、いじめの記憶がよみがえり、嫌なことも重なって、自殺を図ろうとしたこともあります。10代の多感な時期についた心の傷は、それだけ根深いんです。

誰もあなたの命や時間を奪えない

中川さんの著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」』
中川さんの著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」』
自筆のメッセージを掲げる中川さん
自筆のメッセージを掲げる中川さん

 いじめられていたとき、学校でのつらさを忘れさせてくれたのは、家で絵を描き、音楽や漫画、ゲームやインターネットに熱中した時間でした。だから、死にたいと思っても、自分の好きなことをして衝動から気持ちをそらしてほしい。続けていれば、「食べ物がおいしいな」とか「新しいゲームが発売されるな」とか、少しでも元気になれる日がある。そうやって、毎日を生き延びてほしいんです。

 いじめ体験や死ぬことを考えている10代へのメッセージを文章と漫画でつづった『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』を8月8日に発売しました。こうして漫画で伝えられるのも、歌うことも、自分の心を守るために好きなことを続けて、今の未来につながった。

 あの時、死ななくて本当に良かったと思います。仕事で大好きなジャッキー・チェンさんや楳図かずおさんに会えたし、憧れだったステージで歌う夢も実現できました。いじめられていた時はそんなこと考えられなかったけど、心が震えるような、生きていて良かったと思える日が必ず来ます。誰もあなたの命や時間を奪うことはできないんです。


インタビュー[STOP自殺 #しんどい君へ]
はるな愛さん「学校という狭い箱にとどまる必要はない」
アイドルの「入り口」で下半身不随、猪狩ともかさん「感情吐き出して自分を維持」
島田洋七さん「生きているだけで誰かの幸せに役立っているんだよ」
元HKTゆうこすさん、「教室以外の居場所」を確保
山田ルイ53世さん「ただ生きていていい、キラキラする義務などない」
不登校だった三代目JSB・小林直己さんに兄「家にいるな、渋谷に行け」
秋元才加さん「逃げ場を見つけて、SOS発信して」
ゴルゴ松本さん「眺めて、逃げて、それから挑んで」

無断転載禁止
755024 0 インタビュー 2019/08/22 05:00:00 2019/08/27 10:14:05 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190816-OYT1I50043-T.jpg?type=thumbnail

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