ゴルゴ松本さん「眺めて、逃げて、それから挑んで」…STOP自殺 #しんどい君へ

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 若者の自殺が増える傾向にある夏休み明けを前に、悩み、傷つき、苦しんだ著名人たちが、しんどい思いを抱える「君」へメッセージを送る。

#しんどい君へ…(2)お笑い芸人 ゴルゴ松本さん(52)

各地で行っている「命の授業」の内容をもとに、命の大切さを説くゴルゴ松本さん
各地で行っている「命の授業」の内容をもとに、命の大切さを説くゴルゴ松本さん

 「命」や「炎」など、体で漢字を表す人文字ギャグで知られるお笑いコンビ・TIMのゴルゴ松本さん(52)。全国の少年院や学校などで、独自の解釈を交えながら漢字を使って人生の大切さなどを説く「命の授業」を続ける。ゴルゴさんは、「死を選ぶぐらいなら、今いる場所から逃げろ」と力強く訴える。


 人は、命ある限り人生を楽しむために生まれてくるんだ。好きなことも興味があることも、命ある限りにしかできない。父ちゃんも母ちゃんも、じいちゃんもばあちゃんも、ご先祖様も、つらいことや悲しいことを乗り越えてきて、今の自分につながっている。その命は、無駄にしちゃいけない。

 「兆」という字がある。例えば学校でいじめに遭って今、君は、生きるか死ぬか、その両方の兆しの中にいるぐらい悩んでいる。そんな時は今の自分の状態がどうか、目偏を加えて、「眺」めてほしい。つらいな、嫌だな、死にたい。そこまで追い込まれているのなら、今度はしんにょうに変えて、「逃」げていい。

 逃げることは、自分に差し迫った危険から逃れるということだ。逃げるという選択肢は、生きているからできる。自分の命を守るためなら、学校も行かなくていい。逃げて逃げ切って、周りをもう一度、眺めてみよう。落ち着いたら、今度は自分が成長できるように、手偏に変えて、人生に「挑」んでいけばいいんだ。

独自の解釈で漢字を使い、聞き手を引き込んでいく
独自の解釈で漢字を使い、聞き手を引き込んでいく

 「桃栗三年柿八年」と言う。3年で実がなるものもあれば、8年先まで待たなきゃいけない育ち方だってある。学校の3年間や6年間で人生は決まらない。

 本当は自分の意思や思いを言葉で伝えられるといい。「意」という字は、「音」に「心」と書く。自分にしか分からない心の音があるはずなんだ。その音を見せよう。両親や先生、周りの大人たちに気づいてもらえるように、手紙やメールで文字にして伝える。でも、それもできない時は、涙を流す。生きたいと思って下を向いて涙を流していたら、誰かが気づいてくれるから。

笑顔が一番大切

「命は、運命、天命、使命、一生懸命でもある」
「命は、運命、天命、使命、一生懸命でもある」

 自分はドラマの主役で、周りは脇役。幸せに、笑顔になるためのストーリーを作るんだ。笑顔は全ての表情の中で一番大切。花は咲くと言うけど、昔の人は花が「わらう」とも言った。花は誰かに見てもらうために咲く。花が咲くように笑顔になれたら幸せだよ。

 お母さんが命を懸けて生んでくれた命は、運命、天命、使命、一生懸命でもあるんだ。たまたまギャグで「命」をやっていた俺が「命の授業」をやるようになったのも何かの使命かもしれない。好きなこと、やりたいことをやって、周りが幸せになれることを見つけたら、こんなに興奮することはないよ。だから、生きて人生をもっと楽しもう。


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750853 0 インタビュー 2019/08/20 05:00:00 2019/08/27 10:14:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190816-OYT1I50049-T.jpg?type=thumbnail

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