LiLiCoさん、嫌なこと受け流し「好き」見つけて…STOP自殺 #しんどい君へ

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 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、今年は学校が休校し、始業は遅れ、学校行事も延期や中止になり、多くの学校で夏休みが大幅に短縮される。未成年の自殺者も3年連続で増えるなか、身の回りの変化に翻弄(ほんろう)され、しんどい思いを抱える「君」に、悩み、傷つき、苦しんだ著名人たちがメッセージを送る。

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#しんどい君へ…タレント LiLiCoさん(49)

 スウェーデン人の父と日本人の母はけんかが多く、小学生の頃には皿が家の中を飛び交うほど修復不能な関係でした。母はスウェーデンで子育てをするストレスからか、「何をやってもダメね。私の子供じゃない」と、私を否定する発言を繰り返しました。

 9歳離れた弟はぜんそくとアレルギーを持っていて、母はそれを自分のせいだと責め、無気力になり、父は家を出て行きました。

 そんな時、私の心のよりどころとなったのは、マドンナの音楽や日本のアイドル。ただ、音楽ばかり聴いている内気な私は、学校ではいじめの標的でした。

友達に誘われたのに、誰も来なかった

 中学生の時、「チビ」「アジア」などとけなされ、つばを吐きかけた雪玉を顔になすりつけられたり、ストーブで熱した火箸を手に押しつけられたり。ある日、友達に誘われておしゃれをして待っていても誰も来なくて。日付が変わった頃に「ごめん、待ってた?」と笑いながら言われ、惨めな思いをしたこともありました。学校も家庭も地獄のような毎日。「こんな人生嫌だ!」と思いました。

 自宅の部屋の隅にある段ボール箱に、日本のおばあちゃんが送ってくれたアイドル雑誌を大切にしまっていました。ページを開くとフリフリの衣装を着たかわいい女の子が載っており、「日本で歌手になりたい」と夢見るようになりました。

おばあちゃんを頼って来日したものの…

 高校を中退し、18歳の冬、東京都内に住むおばあちゃんを頼って単身来日。母からは「どうせ、すぐに帰ってくる」と嫌みを言われ、日本語を全く話せないという不安もありましたが、強い決意が自分を突き動かしました。

 おばあちゃんは私を歓迎してくれました。言葉は通じなくても愛情をたっぷり注いでくれ、心からくつろげる暮らしがやっと訪れました。

 ただ夢への道は、試練の連続でした。1年後、オーディションを経て、静岡県内の芸能事務所に入り、浜松市にあるデパートの屋上で歌手デビューしました。でも、仕事もお金もほとんどなく、車中生活をしていたこともありました。地方での営業やオーディションへの挑戦を繰り返す日々。「諦めることはいつでもできる」としがみつき、仕事が軌道に乗るまで22年もかかりました。

周りを変えるより、自分が変わった方が早い

 母は8年前に病気で亡くなりました。実の母親でありながら、どこか遠い存在だったけれど、自死でなかったのは救いでした。

 私は強い人間に見られがちですが、自信がなくて、だめ出しされるのも嫌われるのも怖い。でも、音楽に励まされ、憧れていた歌手の下積み時代の苦労話や努力に勇気をもらっていました。

 家族の不和やいじめに悩んでいるあなた。あなたにも趣味や特技、なりたい姿があるはず。嫌なことは受け流し、好きなことをしてください。それぞれ、神様から授かった素晴らしいギフトがあります。他人と比べるのはやめて自分を信じて、人生を自らプロデュースしてください。周りを変えるより、自分が変わった方が早い。人間は変われます。

 新型コロナで日常が奪われ、目標を見失ってつらい人も多いと思いますが、10代にはやり直す時間も、変わる時間もいっぱいあります。

 何かが駄目でも人生が終わったとは思わないで。プランBもCも、もっと言えばZまであります。新しい世界への扉を開いてください。自ら動き出せば、選択肢が広がる。違う道も見えてくるはずです。

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1318450 0 インタビュー 2020/07/04 05:00:00 2021/03/04 16:15:38 2021/03/04 16:15:38 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200703-OYT1I50062-T.jpg?type=thumbnail

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