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    教育に関する様々な話題を随時紹介、解説します。

    うたいあげる復興五輪 響き合えTOKYO魂

     読売新聞朝刊教育面の第2、第5水曜日で「ニュースde道徳」を掲載しています。10日朝刊では、2年後に迫り、着々と準備の進む東京五輪・パラリンピックを取りあげています。東京五輪・パラリンピックの準備関連では、以下のようなニュースもあります。

    • お披露目された「東京五輪音頭-2020-」
      お披露目された「東京五輪音頭-2020-」

    ネットで音頭、EXILEも

     2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は、1964年大会開催時に大ヒットした「東京五輪音頭」(作曲・古賀政男、作詞・宮田隆)をリメイクしました。56年の時を隔てる両東京五輪を、親しみやすい歌と踊りで結びつけようという試みです。

     リメイク版は、「東京五輪音頭―2020―」。曲調や歌詞は現代風にアレンジされ、前回東京大会当時は正式名称ではなかった「パラリンピック」の文言を加えるなど、時代の変化に合わせてあります。1964年版は三波春夫さん、坂本九さんらが歌い手でした。今回は加山雄三さん、石川さゆりさん、竹原ピストルさんが起用されました。

    • リメイク版を踊るアスリートや都民謡連盟の踊り手たち
      リメイク版を踊るアスリートや都民謡連盟の踊り手たち

     振り付けは、踊りやすさが特徴の「ゆうゆう」、ダンスの要素が入る「きびきび」、車椅子利用者向けの3パターンを用意しました。全国の盆踊り会場などを巡る「踊り隊」には、元五輪バレーボール選手の大林素子さんや、現役パラ陸上選手の山本篤さんらが参加しています。

     64年大会当時にはなかったインターネットも活用し、人気グループEXILEのパフォーマーらが振り付けに独自の動きを加えた動画の公開も計画。テレビドラマをきっかけに大流行した「恋ダンス」のような波及効果を期待しているそうです。組織委の担当者は「2年後の夏までに踊れる人を増やして、大会時には海外から訪れる人たちも巻き込みたい」と意気込んでいます。

    福島を駆け出す聖火

     2020年東京五輪・パラリンピックの聖火リレーは、20年3月26日に福島県からスタートすることになりました。東日本大震災に伴う津波被害に加え、原子力発電所の事故も起きた福島県から始めれば、被災地が復興した姿を世界に発信できるという狙いです。

     聖火リレーは、開会式が行われる20年7月24日まで移動日を含めて121日間、全国47都道府県で実施されます。出発地は、56年前の東京五輪と同じく沖縄から北上する案と、被災地出発案を軸に検討されてきました。「復興五輪」の位置付けをより強めるため、福島で決着しました。

     聖火リレーに先立ってギリシャで行う聖火の採火式は、東日本大震災が起きた3月11日の翌日となる20年3月12日に行います。アテネで採火した火を、福島、宮城、岩手の3県で「復興の火」として展示するということです。

     組織委は、選手村や競技会場などで、福島など被災3県の食材を提供する方針も決めています。福島市でのソフトボールの試合も予定よりも多い6試合とし、復興の意義を強調します。

    集まれ! ボランティア

     東京五輪・パラリンピックを支えるボランティアの募集が9月26日、始まりました。募集人数は、大会史上最大規模の約11万人に上ります。

     組織委が募集する「大会ボランティア」は約8万人。競技会場で観客や大会関係者の案内、チケット検査の補助を行うほか、メディアの取材活動の支援、表彰式の案内役など、役割は多岐にわたります。組織委ホームページで受け付けています。

     組織委は、大学生の勧誘に力を入れており、「学生が知見を広げる良い機会」などとして、大学側に協力を呼びかけています。すでに、試験や授業の日程を大会期間とずらすなどの対応を決めた大学も出てきています。

     一方、都が募集する「都市ボランティア」は約3万人で、うち約2万人の募集が始まりました。主に空港や駅などでの観光案内や、競技会場近くでの交通案内を担う「大会の顔」となります。都が運営するサイト「東京ボランティアナビ」や、郵送やファクスでも申し込めます。

     残り1万人は、19年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会のボランティア経験者や、自治体の推薦者、各大学で集めた学生などから採用します。組織委は12月上旬まで、都は同月5日正午まで募集。19年9月頃、その後の研修に進める人を決めます。

    2018年10月09日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun