完了しました
2016年度卒業
津田塾大学 学芸学部 数学科 数学専攻
澤田 春菜さん
Q1.母校の思い出は?

中学受験に向けて、落ち着いて授業が受けられる環境を探していました。女子だけが通う学校があるというのを両親から聞くまでは、「女子校」の存在すら知らなかったのですが、聖園に入学してみると楽しいことばかりでした。女子校は「独特の雰囲気」があって、敬遠されがちとよく聞きますが、聖園は違いました。
先生たちは、生徒一人一人の考えを尊重してくれました。生徒同士でも自分の主張をきちんと意見交換できたし、その結果、心を通わせる友人もできました。
入学までは「友達をたくさん作らないといけない」という強迫観念におびえていたのですが、そんな空気は全くなかったですし、一人でいたいときはその気持ちを尊重してくれました。だからといって、孤独だと感じることもない学校生活でした。学校の中に「自分の居場所がいつもある」と感じていました。
聖園では部活に熱中する人、趣味に没頭する人など、本当に個性豊かな生徒が多くて、それでいて「球技大会で応援賞を取ろう!」と、一つの目標ができると一致団結する。そんな空気がとても心地よかったです。
Q2.勉強での思い出は?
勉強するのが苦手だったのですが、聖園の授業は大好きで、授業中に集中して内容を全部覚えてしまう気持ちで頑張りました。というのも、在校中に所属していたバスケットボール部は、部活も勉強もしっかり取り組めという姿勢だったので、限られた時間で睡眠時間を削って勉強するよりも、授業中にしっかり理解する方が、自分の生活スタイルに合っていたからなんだと思います。
定期試験中も、高3冬の自由登校期間も、時間が許す限り学校で過ごしていました。特に職員室前の廊下では、疑問点を先生に質問したり、自習したりしていました。それでも本当のところは、先生方とたわいもない話をする時間の方が、ずっと長かったかもしれないです。
Q3.母校を目指そうとする受験者へ
私は元々聖園を目指していたわけではありませんでした。他に受験した学校を次々に不合格になっていたときに、以前模擬試験会場として訪れた聖園のことを思い出し、急きょ受験して合格することができました。のちに親に聞いてみたら「なんか楽しそうだし、校内を案内してくれたお姉さんがいい人だった!」と繰り返し言っていたそうです。
聖園で過ごした6年間の日々で、私は「自分と違う人」を受け入れることができるようになりました。自分と考え方が違ったり、そのことで嫌な思いをしたりすることがあっても、「きっと相手にも事情がある」と見えない部分に思いをはせることができるようになりました。「相手を排除せずに受け入れる」と考えるようになったのは、聖園での学校生活のおかげだし、卒業した現在も考え方や行動、自身の発言に成長のルーツは聖園にあったんだなと感じることも多いです。聖園は、誰にでも自分の居場所があって、成長することができる学校。そんなところだと思います。
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