生徒同士で教えあい…放課後学習

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 横須賀学院中学高等学校(神奈川県横須賀市)は、授業で学んだ内容をきちんと身につけてもらうための「放課後学習」に力を入れている。特に中学校段階では、生徒同士が教えあう学習室に加え、2012年から私語厳禁の部屋を新設した。生徒のレベルや学習目的などに合わせた環境を整えると同時に、学習計画や達成度を学校がきちんと把握できる仕組みも採用している。期末テストを控えた7月2日、放課後学習の様子を取材した。

学習内容と時間を管理

落ち着いて勉強できる自習室
落ち着いて勉強できる自習室

 横須賀学院中学高等学校では、学習室で勉強する放課後の時間を「アドバンスト・ラーニング・タイム(ALT)」と呼んでいる。月曜日から金曜日の放課後に、部活動のない生徒は午後4時~5時半、部活動のある生徒は午後5時半~7時に、それぞれ利用できる。学習室では、青山学院大学に進学した卒業生を中心とした7人のティーチング・アシスタント(TA)が交代で生徒の勉強を支援している。

 生徒の入退室はバーコードを使って専属のスタッフが管理。12年から、学習計画カードに学習計画と達成度を自ら記録することで学習習慣を身につけさせるという仕組みを取り入れた。学習室ですごす時間や学習内容は、希望があれば保護者に伝え、子どもの学習状況が確認できるようになっている。

 蛭田雅晴教諭は「大事なことは、生徒をほったらかしにしないこと。時間をだらだらと無駄にさせないことを心がけています」と話す。

気軽に質問できるスタッフ

勉強は管理スタッフに質問できる
勉強は管理スタッフに質問できる

 学習室をのぞいてみた。開いたテキストやノートを並べて問題の解き方を相談していたり、黙々と問題集に向かったりする生徒の姿が見られた。

「先生、これわかんないよー!」

 呼ばれるたび、生徒のもとに駆けつける濃紺スーツの男性がいた。管理スタッフの一人、萩原理彰(としあき)さんだ。「これはだね」と言いながら黒と赤のボールペンを使い分け、2次不等式の関数を描き出す。テスト前の生徒には、頼りになる存在だという。

 萩原さんは学習室を見渡し、手持ち無沙汰にしている生徒にはプリントを与えたり、TAに指導させたり。「コミュニケーションをとるように心がけています」。生徒が相談しやすい環境をつくるために力を注いでいる。

 一方、私語禁止の部屋では、生徒たちは黙々と学習に励んでいた。そのときの状況に応じて部屋を使い分けられるのは、気持ちの切り替えにもなって便利だろう。

 二つの学習室、あわせて約70席。蛭田教諭は「ここは、閑散としてくれるのが、最大の目標ですね」と話す。あくまで、勉強の習慣を身につけ、充実した家庭学習へとシフトさせることがその役割だからだ。この9月からは、学習室を“卒業”した成績上位者向けの特別講座(中学2、3年対象)の開講も予定しているという。外部からの講師を中心に英語、数学、国語の応用問題演習を行い、中学のうちから国公立大や難関私大の合格に向けた実力を養成する方針だ。

 (文と写真:読売受験サポート編集部)

 横須賀学院中学高等学校について、詳しく知りたい方はこちら

 掲載日:2012年8月13日

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