グローバル教育を徹底、変化する社会に対応

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

横須賀にある横須賀学院中学校高等学校
横須賀にある横須賀学院中学校高等学校

 横須賀学院中学校高等学校(神奈川県横須賀市)の教育プログラムや今年度から新たに始まった英語教育について紹介する。

海外語学研修とボランティアプログラム

 「輸送技術や通信技術の発展によって、世界の国々との距離は急速に縮まっています。このグローバル化は、今の生徒やこれから入学してくる生徒が大人になって社会に出る頃には、いっそう顕著になっているでしょう。そうした社会環境で活躍していくには、英語は最低限、身につけておかなければならないスキルだと考えています」

 英語教育の重要性をこう語るのは中学1年生の学年主任、小出啓介教諭。その言葉を実践的に物語る教育プログラムのひとつが語学研修だ。中学3年生が対象で、約14日間をオーストラリアのパースにホームステイし、現地の学校に通う。文字通り英語漬けの毎日ではあるが、この研修の狙いは短期間で英語を身につけることではないと小出教諭は話す。

グローバル教育について語る小出啓介教諭
グローバル教育について語る小出啓介教諭

 「海外へ行ったからといってすぐに語学力が身につくとは考えていません。この研修はあくまでも英語学習の意欲を高めるためのきっかけづくりです。もちろん、英語一色の環境で学習するわけですから、事前に泊まり込みの国内研修を行い、ネイティブティーチャーによる実践的な英会話学習や現地学校を想定した模擬授業などを行っています」

 さらに、夏休み期間中に近隣のインターナショナルスクールに赴き、ネイティブ教員の実践的な英語を理解して幼稚園児や小学生たちに伝え、様々なケアをするというボランティアプログラムも実施。英語を聞いて理解し、それを簡単な言葉にしてアウトプットするという一連の作業は、語学力アップに最適だという。参加した生徒からも「今回はうまくできなかったけれど、英語をもっと頑張って来年も参加したい」などと好評だ。

英語を身近にする「イングリッシュデイズ」

イングリッシュデイズではネイティブの講師が指導する
イングリッシュデイズではネイティブの講師が指導する

 「これまでグローバル教育のためのプログラムを定期的に実施してきましたが、今年度は日常的に英語や異文化に触れられるイングリッシュデイズを設けました。日常的な英会話を交わすことで、伝えること、聞くことの楽しさを知り、全生徒が積極的に英語学習を進めるようになればという狙いがあります。そのためにまずは、学校にオーストラリアやカナダ、ニュージーランドなど様々な国の外部講師を招いての特別授業を行いました」(小出教諭)

イングリッシュデイズで行われた英語すごろく
イングリッシュデイズで行われた英語すごろく

 この特別授業は中学1年生を対象で2日間にわたって行われる。英語での自己紹介に始まり、サイコロを振って止まったところに書いてある「run」や「dance」などの動詞を、体を動かして表現するオリエンテーションと続き、最後はお気に入りの品を紹介する英語のプレゼンテーションで締めくくられる。

 「部活で使っているラケットやグローブを手に部活動のことを話したり、好きな歌手のポスターを持ってきて、いかにその歌手が素敵(すてき)なのかをプレゼンする生徒もいました。みんな堂々としていましたし、何より楽しそうに取り組んでくれたので、英語を好きになってくれるきっかけなったのではと自負しております」と小出教諭。

教育改革に向けた取り組み

イングリッシュデイズは、英語でのプレゼンテーションで締めくくられる
イングリッシュデイズは、英語でのプレゼンテーションで締めくくられる

 同校のグローバル教育は、実践英語だけでなく、資格となる英語検定試験のサポートも実施している。年に1度は生徒全員がこの英語検定を受けるほか、JETやTOEIC Bridgeなどの試験も校内で受験できるなどのサポートを行っている。こうした取り組みが2020年度に実施されるといわれている教育改革、ひいてはセンター試験廃止にともなって導入される新試験の対応に功を奏すると小出教諭は話す。

 「2020年に改革が実施されれば、現在中学1年生の生徒が、新試験1年目の生徒。これから発表される改革内容に応じて随時対応していくつもりですが、基本的にはこれまでの取り組みが役立つと考えています。例えば英語は、民間の試験が採用されるといわれていますが、これまで本校では民間試験の受験を生徒全員に課してきましたし、オンライン学習によるサポートも実施してきました。また、面接試験が新たに加わって話す力が問われるといわれていますから、イングリッシュデイズで養う英語プレゼンテーション力が、大いに役立つでしょうし、国語でも発表などの人前で話す機会を増やしています」

 さらに同校では、高校で学ぶ内容を中学校で習得するなど、前倒しの学習を行っている。センター試験が廃止され、高校2年生から複数回受験のチャンスがある新試験「高等学校基礎学力テスト」やその先に設定されている「大学入学希望者学力評価テスト」が導入されれば、このアドバンテージが生かされるというわけだ。

 これまでの取り組みを生かしつつ社会環境に応じて新たなプログラムを柔軟に実施する同校。これからの時代を生きる若い世代には頼もしく、保護者にとっては頼り甲斐(がい)のある学校といえよう。

302565 0 横須賀学院中学高等学校 2015/06/18 08:20:00 2015/06/18 08:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20150617-OYT8I50143-T.jpg?type=thumbnail

会員校一覧

共学校ページTOP

女子校ページTOP

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ