芸術系や総合学習「自識学」にもICT活用…千葉明徳

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色の変化をiPadで録画しながら、化学実験を行う中学生たち
色の変化をiPadで録画しながら、化学実験を行う中学生たち

 千葉明徳中学校・高等学校(千葉市)は10月12日、「第2回ICT(情報通信技術)公開授業」を開催した。同校は昨年度から、中学1年から高校2年までの生徒に、1人1台タブレット型端末「iPad」の配布を進めるなど、ICT機器を活用した授業を進めている。

 今回の公開授業は昨年に続き2回目で、学校関係者ら約80人が参加した。約30会場に分かれて行われた、中1から高2までのほとんど全ての授業を参加者は見学。その後、千葉県総合教育センターのメディア教育担当・永野直さんが「学習指導要領の改訂とこれからの社会で生きる学び」と題し、重要性を増すICT教育などについて講演した。

 同校は、iPadに加えて、教師と生徒の双方向授業を可能にするツール「ロイロノート・スクール」や、一人一人に合わせて数学の問題を出題する機能があるAI(人工知能)を登載した教材「すらら」などを導入している。各教室にはプロジェクターやスクリーンも配備し、ICT機器を活用したプレゼンテーション(発表)型の授業を積極的に行っている。

 この日の公開授業では、数学や国語、理科などの主要科目をはじめ、家庭科、情報、コミュニケーションなど幅広く活用例を紹介。美術や音楽といった芸術系科目での取り組みも公開され、参加者の関心を呼んでいた。

iPad動画で運筆 完成作品はスクリーンに

iPadで運筆の動画を見て、書道の臨書に取り組む高1の生徒ら
iPadで運筆の動画を見て、書道の臨書に取り組む高1の生徒ら

 高1の書道の授業「隷書に親しもう」では、漢字の代表的な字体「隷書」について教師が説明した後、生徒たちは自分のiPadの動画で、中国・後漢時代の隷書の石碑「曹全碑」の運筆を見ながら、「有志」という字の臨書に挑んだ。完成した作品は各生徒のiPadで撮影され、転送されて教室のスクリーン上に一斉に表示。教師はその中から作品をピックアップして講評していた。

 また、「自分とは何か、なぜ学ぶのか、どう生きるべきか」を考える同校独自の授業「自識学」でもICT機器を活用した。高2のあるクラスでは、米カーネギーメロン大学教授だったランディ・パウシュ氏が、末期がんの状態を押して「子どものころの夢をどう実現するか」をテーマに行った「最後の授業」を題材とし、自分にとっての「壁」について考察した。「才能」「左利き」「トマト」など回答のデータは、iPadを通じてクラス全員で共有され、話し合いの材料となった。

 ただ、「生徒たちがじっくり考えるときは、紙とペンを使いました」と担任の渡辺哲史教諭。ICT機器に頼るだけでなく、旧来の文房具の良さも使い分けて、効果を高めている様子がうかがえた。

 園部茂校長は「iPadを導入して1年半。生徒たちは文化祭の展示や生徒会役員選挙にも活用するなど、学習面だけでなく、学校生活をより便利に豊かにする工夫も始めています。学校や塾同士でネットワークを作り、ICT教育が秘めた可能性をいっしょに探っていきたい」と呼びかけていた。

(文・写真:中学受験サポート)

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49754 0 千葉明徳中学校・高等学校 2018/11/16 05:20:00 2018/11/16 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181115-OYT8I50041-T.jpg?type=thumbnail

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