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【特集】来年度、幅広い進路を実現するコース制改革へ…共立第二

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 昨年、創立50周年を迎えた共立女子第二中学校高等学校(東京都八王子市)は、2022年度から中学高校のコース制度を改革する。英語力養成に注力する「英語コース」と、共立女子大学への進学を目指す「共立進学コース」を新設する一方、これまであった2コースも多様化する大学入試に合わせて定員、授業内容などを改革し、同時に中学での学習内容にも一部手を入れる。改革の目的と内容などを取材した。

生徒の志望に合わせて明確な個性のコース設定

来年度からの改革について語る戸口教諭
来年度からの改革について語る戸口教諭

 これまで同校では、国公立大と難関私立大を目指す「特別進学コース・APクラス(Advanced Placement Class)」と、多様な進路を目指す「総合進学コース・Sクラス(Standard Class)」の2コース制を採用し、生徒が中学3年次に選択するシステムだった。来年度以降は、これに新設の「英語コース」と「共立進学コース」が加わる。また、従来の「特別進学コース」「総合進学コース」についても選択の時期や内容を変革していく。

 入試広報部主任の戸口義也教諭によると、同校は共立女子大学を第1希望とする「共立 指定校推薦」のほか、共立女子大学に推薦合格後、制限なく他大学の受験に挑戦できる「併設高校特別推薦制度」を用意しており、大学進学率は現役で約95%に及ぶという。共立女子大学と他大学への進学比率はほぼ半々であり、「安心と挑戦の進学システムを構築しています」と胸を張る。

 しかし、大学入試は、総合型選抜、学校推薦型選抜などを始めとする新方式が次々登場し、生徒の進路志望も多様化する傾向にあるという。今回のコース改革は、こうした現状に対応するもので、「より明確な個性を持つコースを設定し、生徒がどのような進路を希望するかによって選択できるようにしたい。そのためにコース内容をバージョンアップしようと考えました」と戸口教諭は狙いを説明する。

付属校のメリットを最大限に生かす「共立進学コース」

「共立進学コース」の特徴を話す田端教諭
「共立進学コース」の特徴を話す田端教諭

 今回新設される「共立進学コース」は、共立女子大学への進学を目指す生徒が対象で、高校2年次に「総合進学コース」から枝分かれする。新設の理由について教務部主任の田端豊教諭は、「ここ数年、女子大復権の流れがあり、共立女子大学への進学を目指して本校を選ぶ生徒が増えているため」と話す。「これまで本校が行ってきた高大連携は、大学での公開講座などイベント的なものが中心でしたが、今後はさらに大学付属校のメリットを最大限に生かし、より本格的な連携を図っていきたいと考えています」

 高大連携の新たな取り組みとして「共立進学コース」では、高校3年次から共立女子大学の授業が受けられる「KWU高大連携プログラム」を導入する。大学の推奨講義の中から最大8科目を選んで受講できる。大学生と同じ試験を受けて評価が得られ、進学後は単位として認定される。今年度は高3生の希望者が大学のオンデマンド授業を受講できるようになる。さらに、2022年度以降は終日、高校の授業がない日を1日設け、共立女子大学の神田一ツ橋キャンパスで講義が受けられるようにカリキュラムを組んだ。

 大学の単位を前倒しして取得できるため、進学後の生活にゆとりが生まれ、自分の関心に合わせて留学や資格試験の勉強なども可能になる。田端教諭は「大学での学びは、高校での学びにいい刺激を与えます。生徒たちには、大学の講義を受けることで、高校での学びをさらに深化・発展させていってほしいと考えています」と話す。

「英語コース」で世界へ視野を広げる

「英語コース」の目的について話す高橋教諭
「英語コース」の目的について話す高橋教諭

 同じく新設される「英語コース」は、英語をもっと学びたい生徒を対象とする。高校1年次から選択できるが、中学3年の後半までに、実用英語技能検定準2級以上の英語力を持っていることが選抜基準となる。国際交流委員長で英語科の高橋学教諭は「ここ数年、生徒や保護者の海外留学、英語教育に対する期待と需要が高まっていると感じ、このコースの新設を決めました」と話す。

 「英語コース」の大きな特徴は、高校の3年間を通して英語の授業が、他コースより週9単位多い31単位となることだ。さらに語学学校大手「ベルリッツ」から講師の派遣を受け、英会話だけでなくプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートにまで発展させた授業カリキュラムを立てている。また、コース生は全員高校1年の3学期に、これまで希望制だったニュージーランドへの3か月のターム留学に参加する。

 「英語コースの生徒たちには、英語4技能を伸ばすだけでなく、『英語を使って何をするのか』を意識し、その先の進路まで見据えてほしいと思います」と高橋教諭は話す。「これまでターム留学に参加した生徒からは、現地で他国から来た留学生とたどたどしい英語で話すことで、『欧米のみならず、多様な国の人とコミュニケーションをとるときは、英語が媒体になることを知った』という声が聞かれます。こうした体験を持ち帰って視野を広げ、将来的には、海外大学への進学を希望する生徒が増えてくれればいいですね」

 2コースの新設と併せて、従来の「特別進学コース」と「総合進学コース」の内容も変革していく。これまで「特別進学コース」は、中3で選択すると高校卒業まで原則的に、コース変更の機会がなかったが、来年度からは高校2年次に「総合進学コース」へコース変更することを可能とした。同時に高校2年次に特別進学コースを2クラスから1クラスに絞ることにした。

 戸口教諭は、「『特別進学コース』で学んだあと、『総合進学コース』に移動することで、より幅広い進路を目指すことが可能となります」と話す。「さらに、『特別進学コース』は成績などで人数を絞ることで、より生徒同士が(せっ)()(たく)()し、伸び合う仕組みをつくることができます。一方、『総合進学コース』は、一般選抜や総合型選抜、学校推薦型選抜など多様化する大学入試に挑戦できるよう、授業内容を充実させていく考えです」

 高校のコース制改革に合わせて、中学でも今年度から学習システムを一部変更する。「特別進学クラス」「総合進学クラス」の選択は、これまでの中学3年次から高校1年次に変更する。さらに、中学3年次には、生徒が一人一人の学力に合った授業を受けられるように、英国数の3教科をグレード別の少人数授業とする。

 「今回のコース制の改革により、生徒には中高の6年間はもちろん、大学を含めた10年後を見据えて、自分らしい進路にチャレンジできる環境を整えていきたいですね」と戸口教諭は抱負を語った。

 (文:籔智子 写真:中学受験サポート 一部写真提供:共立女子第二中学校高等学校)

 共立女子第二中学校高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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1967717 0 共立女子第二中学校高等学校 2021/04/08 05:01:00 2021/04/08 05:01:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210407-OYT8I50026-T.jpg?type=thumbnail

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