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【特集】生徒の父母や卒業生の親も、一体感あふれる学園祭…京華

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 京華中学・高等学校(東京都文京区)は昨年10月26、27の両日、学園祭の「京華祭」を開催した。系列3校合同の企画や部活・クラスごとのパフォーマンスなどにフル回転の生徒たちに交じり、たくさんの保護者たちも生き生きと活動していた。PTAやPTAのOB会、父親の会、有志の手伝いなどが、さまざまな形で学園祭に参加し、生徒、先生たちと一体となって盛り上がった様子をリポートする。

保護者が作る焼きそばやカレーが生徒たちの楽しみ

生徒だけでなく保護者も一緒に盛り上がる京華祭
生徒だけでなく保護者も一緒に盛り上がる京華祭

 京華学園には、京華中学・高等学校、京華女子中学・高等学校、京華商業高等学校の3校の系列校があり、毎年10月の最後の土曜、日曜に3校同時に「京華祭」と名付けた学園祭を行っている。テーマも3校共通で今年は「一祭合祭(いっさいがっさい)」だ。

 京華中学・高等学校の生徒会長・手嶋龍志君(高2)は、「今年のテーマには3校同時に文化祭を行い、一つの学園として一緒に盛り上げていこう、という意味が込められています」と説明する。生徒会が合同で企画した3校を回るスタンプラリー「京華物見遊山ノ旅」や、3校を結ぶ白山通りでの京華学園吹奏楽団のグランドドリルパレードなど、一体感のある盛り上がりを見せていた。

 昨年10月26日、京華中学・高等学校のキャンパスに足を運ぶと、運動系・文化系のクラブによるパフォーマンスや展示、クラスによる模擬店、ステージでのライブ演奏などが目白押しだったが、エネルギーを発散させる生徒たちに劣らず、光る活躍を見せていたのが保護者たちだ。

 手嶋君も、「僕の母も京華祭に参加しています。保護者のみなさんが行動的で、母もとても楽しんでいます。保護者の活気があるので、僕たちも刺激を受けています。保護者の方々が作る焼きそばやカレーは僕らの楽しみの一つです」と話す。

 企画広報部長の山田道行教諭によると、数多くの保護者が京華祭に関わるようになってきたのは20年くらい前からだという。「はじめは母親中心でしたが、父親たちも何かお手伝いしたいと自発的に手伝ってくれるようになりました。今では、PTA、PTAのOB会、『おやじの会』の3団体を中心に、有志でお手伝いしてくれる保護者も加わって、数多くの保護者が一緒に文化祭を盛り上げてくれています」

文化祭の手伝いがお母さんの情報交換の場に

京華茶屋で丼物やスイーツを販売する保護者たち
京華茶屋で丼物やスイーツを販売する保護者たち

 PTAでは、中学生の保護者がバザーを担当。高1と高2の保護者は食堂の「京華茶屋」で、カレーや牛丼など丼物、各種スイーツ、飲み物を販売していた。

 中3生の父親でPTA会長の五十公野(いずみの)眞一さんは、「PTAの保護者みんなで、毎年創意工夫して、お手伝いをしています」と話す。「普段からクラスごとに保護者の談話会などを開いています。先生も来てくれて、子供について私たち保護者が知らない面を教えてくれます。中1では全員が校長先生と3者面談もしますし、中2以降も頻繁に面談をしてくれます。こうして先生たちとの関係を築いているので、意見をぶつけやすく、風通しがよいので、楽しく文化祭のお手伝いができています」

 中1生の母親で、バザーの手伝いをしていた金子智美さんは、「京華出身の家族がいるので、おばあちゃんから息子まで一家全員が京華ファンです」と話す。「バザーのお手伝いをすると、お母さん同士の横と縦のつながりもできて、いろいろと相談にも乗ってもらえて心強いです」。バザーで販売するものは生徒の各家庭から提供されたものだ。特に制服はリサイクルして使えるので人気だという。売り上げは学校に寄付され、生徒の活動資金として使われる。

 食堂「京華茶屋」では、カレーや牛丼のほか、白玉団子やワッフルが飛ぶように売れていた。男の子たちも意外にスイーツ好きらしい。そろいの法被姿で手伝っていた、高1生の母親、山本幸代さんは、「1クラス3人のPTA役員のほか、たくさんのお母さんたちが自主的にお手伝いしてくれています。みな協力的で、文化祭のお手伝いをしながら、お話をしたり、子育てのアドバイスをもらったり、とても楽しく活動しています」と話す。「それに、思春期の男の子は、母親にあまり話をしてくれないことが多いので、こういったお母さん同士の情報交換の場は貴重なんです」と微笑(ほほえ)んだ。

子供たち以上に団結している「おやじの会」

名物の焼きそばを作る「おやじの会」メンバー
名物の焼きそばを作る「おやじの会」メンバー

 「京華茶屋」を手伝う保護者たちの中で、一際盛り上がっていたのが、お父さんたち有志の「おやじの会」メンバーだ。お(そろ)いのオリジナルポロシャツを着て、ワイワイ楽しみながら伝統の「焼きそば」を作っていた。

 高1生の父親で会長の後関正和さんは、「だしにこだわった自慢の焼きそばが、毎年大好評ですね。会のメンバーは93人いて、参加できる人が参加するスタイルです。終わった後の打ち上げにだけ来る人もいます。子供たち以上に団結してるんですよ」と、にっこり歯を見せた。

 元気な父親たちにも子供に関する悩みはある。後関さんも、「思春期って、難しいですよね。そうした子供の悩みを、先輩のお父さんたちに相談できる。おやじの会が心の支えになりました」と話す。

 特に印象に残っているのは、「おやじの会」のメンバーらPTAの保護者たちで京華学園の八ヶ岳寮へ1泊旅行したことだという。「中1から高3までのお父さんたちが集まって話し合い、子供がどう成長していくのかをいろいろと聞くことができました。各学年の先生や校長先生も来てくれて、夜通しお酒を酌み交わしながら、じっくり話ができました。本当にありがたい。環境に恵まれたと思います」。父親同士が仲良くなると、子供同士も仲良くなり、子供の学校生活がよりスムーズになったそうだ。

 「京華は面倒見のいい学校と言われますが、つくづくそう思います。普通、学校を一歩出たら、保護者と先生とは一切関わりを持たないですよね。それが、打ち上げや旅行にも来てくれるのです。本当にいい学校です」

PTAのOBも「人生の楽しみを与えてもらった」

メンバーともにお菓子などを販売する「京華会」会長の釼先さん(中央)
メンバーともにお菓子などを販売する「京華会」会長の釼先さん(中央)

 PTAのOB会である「京華会」会長を務める釼先美彦(けんざきよしひこ)さんも、「子供が中学、高校を卒業したら、もう親は関わりを持たないですよね。それが、この学校は子供が卒業して、大学生、社会人になっても、変わらずに付き合ってくれるんです。卒業生の保護者も大事にしてくれる。親に対しても面倒見がいいんですよ」と請け合う。釼先さんの息子が同校を卒業したのは8年前のこと。今や立派な社会人だという。

 「京華会」は、歴代のPTA会長をはじめ、毎年の卒業生のPTA有志が入会し、現在約350人になるという。この日は、お菓子などの食品や手作りアクセサリーの店を出していた。売り上げの一部は学校に寄付するという。

 「文化祭でもこうやりたいと話すと、非常に柔軟に対応してくれて、自由にやらせてもらっています。京華の仲間がどんどん増えて、観劇や歌舞伎、旅行にも出かけて、人生の楽しみを与えてもらったと思っています」

 山田教諭は、「京華祭は生徒だけでなく、保護者も一緒に盛り上がるのが普通になっています。保護者の参加自体が祭りの一部になっているからでしょう」と話す。「子供に対する保護者の愛情は、とても深いものです。私たち教員もその思いに応えようとしているからこそ、互いの理解が深まっているのだと思います。教育は学校だけでできるものではありません。家庭との連携が不可欠ですから、コミュニケ-ションはとても大事だと考えています」

 生徒、先生だけでなく、保護者、保護者OBも一体となって成り立っているのが京華の教育なのだろう。今年の学園祭のテーマ「一祭合祭」は、そんな学園の姿をもうまく言い当てていると感じた。

 (文:小山美香 写真:中学受験サポート)

 京華中学・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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1009732 0 京華中学・高等学校 2020/01/21 05:21:00 2020/11/20 10:33:57 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200120-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail

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