【合格応援団】夜遅くまではムリ、早朝に勉強…桐蔭中等教
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共通テストの第1日程まで、いよいよ1か月半となった。本番までどのように過ごし、本番はどのような心持ちで臨めばいいのか。一足先に試練を乗り越えた先輩に、成功談、失敗談を交えながら、ラスト3か月の“受験戦記”を振り返ってもらった。
塚田遼太郎さん 桐蔭学園中等教育学校(横浜市)→東京工業大学工学院
<12月まで>

夏休み前までは、苦手な数学を中心に勉強。夜は遅くまで起きていられないタイプなので、朝5時半に起きて7時に登校し、授業まで勉強した。放課後は午後9時まで、同じ東工大を志望する友だちとわからないところを教え合いながら図書館で勉強した。12月までこのペースを崩さないよう心がけた。
<1月>
センター試験だけに必要な社会と国語の対策は、1月から始めた。「倫理・政経」は、授業で勉強しただけだったので、1日3時間充てた。英語と国語は毎日、1回分の問題を解いた。数学、物理、化学は、感覚を鈍らせないために、英国社を終えて余った時間に解いていた。
<センター>

苦手意識があった化学が直前になって伸びた感覚があった。わからないことをすぐ調べて書き込む「振り返りノート」を作ったおかげ。英語も夏から毎日、寝る前に、音声に重ねて自分も発音するシャドーイングを続けていたので、まずまずの点が取れた。
<2月上旬>
最初に受けた東京理科大は不合格で、続く慶応も補欠合格。不本意な結果だったが、逆に、東工大に向けて頑張ろうと気持ちの切り替えができた。早稲田も不合格だったが、試験日に風邪気味だったことを反省し、東工大の受験まではのどを痛めないよう加湿器をつけて眠るようにした。
<2月下旬>
物理は、私大対策も含めて、良問がそろっている東工大の過去問15年分を秋以降、何回か解いていた。数学は、過去問を解いては先生に添削してもらい、苦手な分野の穴をなくしていった。書き方が正しいのか、おかしいのかは先生でないとわからない。答案と解説をまとめたノートを作り、試験直前も見ていた。
<3月>
9日、オンラインで東工大の合格発表。不合格なら後期で九州大を受ける予定で、後期もダメなら浪人するつもりだったので、肩の荷が下りたと感じられた。一緒に勉強できる友だちがいると、競い合ったり、教え合ったり、休憩中に雑談して息抜きできたりするので良かった。友だちの存在が励みになった。
◆メッセージ
できなかった問題を振り返ることができるノートは絶対作った方がいい。わからなかったところをすぐに調べて書き込んでいくノートと、過去問をまとめたノートを作った。過去問は問題をコピーして貼り、その横に自分の答えと模範解答、解説を書いて、間違えたところは赤色で目立たせてすぐに確認できるようにした。先生の添削が大事だったと思う。
(読売中高生新聞2020年11月27日号から)
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