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【特集】共学化に向け制服と昼食をリニューアル…ヴェリタス

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 光英VERITAS中学校・高等学校(千葉県松戸市)は、来年度からの共学化に合わせて新制服を発表した。また、昼食もすでに9月から、全生徒が礼法に沿って一斉に取る「会食」から、自由な席で多様なメニューを楽しめるカフェテリア方式に改めている。学校生活の基盤となる「衣」「食」、二つのリニューアルについて紹介する。

品格と多様性を追求した新制服

男女共通デザインの新制服
男女共通デザインの新制服

 同校は現行のセーラー服スタイルを改め、新制服として男女共通デザインのブレザーを来年度の中1と高1から順次、導入する。なお、デザインは男女共通であるだけでなく、成長に伴う買い替え時期が各生徒で異なることに配慮し、中・高とも共通としている。

 「現行の制服も人気が高かったのですが、光英VERITASとして掲げる『地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダー』の教育目標を踏まえ、より国際人のイメージにふさわしいデザインを追求しました」と、「制服ワーキンググループ」リーダーの松本美紀子教諭は話す。

 新制服のコンセプトに据えたのは、「品格と多様性」だという。「『服は人をつくる』と言います。良い制服を毎日きちんと身に着け、さまざまな学びに主体的に取り組んでほしい。そのため、高い志を感じさせる品格ある外観と、長い間着ても着崩れない品質にこだわりました」

 メインアイテムのブレザーは、肌触りの良いウール混の高品質生地を採用した。擦れなどへの耐久性や防臭・抗菌といった機能性にも配慮した。デザインはイギリスのパブリックスクールの制服を念頭に置いた。国際感覚と日本らしさの両立、新しい時代の象徴性、男女共に自然に着こなせることなどを条件に、発注先の三越と検討を重ねて作り上げたという。

 基調色のライトグレーは今の制服を引き継ぎ、「品格」「知性」をキーワードにいくつかの候補から絞り込んだという。外見を特徴付ける襟から前裾にかけての縁取りは、担当のデザイナーが「これが似合う学校のために取っておいた」という。「憧れを喚起する、オーソドックスでありながらユニークなデザインになりました」と、松本教諭は自負する。

 「多様性」の考え方は、ボトムスほかのアイテムに生かされている。ブレザーと同色のスラックス、スカートを、性別を問わず選べるようにした。首元の飾りにはネクタイとリボンがあり、それぞれ紺地に赤、ピンク地にブルーという2種類のストライプ柄を用意した。冬用のVネックセーターもグレーとレッドの2種類から自由に選べる。

 「従来の制服はリボンにスカートですが、スラックスやネクタイを希望する生徒の声は以前から多く、感性が多様化するなか、性別による制約をできるだけなくしたいと考えました」

手入れや快適性への配慮も

「生徒自身が愛着を持てるよう、ともに作りあげていきたい」と話す松本教諭
「生徒自身が愛着を持てるよう、ともに作りあげていきたい」と話す松本教諭

 毎日着用するものだけに、手入れのしやすさや快適性も重視し、近年猛暑が続く夏季向けに、新たにポロシャツとチノパンツを導入した。パーカも導入の方向で検討を進めている。

 「ポロシャツは当初、綿のニットタイプだけの予定でしたが、速乾性のあるポリエステル混タイプを加えて2種類とし、着心地や機能で選べるようにしました。チノパンツもですが、洗濯や手入れの手間が少ないことは保護者からも高い評価を得ています」

 ソックスの色は汚れの目立たない紺色。長さなど学校の規定に合えば、市販品でも可とするという。

 自主性を重んじる学校だけに、生徒の意見も積極的に取り入れた。デザインがある程度固まった時点で、現中2・中3生にアンケートを実施し、その結果を参考にブレザーなどの基調色やスカートの最終デザイン、セーターのカラーやネックの形、リボンとネクタイのストライプカラーなどを決めたという。

 「制服に対する生徒の関心は高く、夏のスカートに取り入れたチェック柄が、冬服にも欲しいという声もあります。そのほかソックスの色など、もし希望が上がってくれば検討する用意はあります。生徒自身が愛着を持てるよう、ともに作り上げていきたい」

カフェテリア化でメニューが多様化

「自分の生活に合わせて『食』をプロデュースする学びに結びつけたい」と話す秦野教諭
「自分の生活に合わせて『食』をプロデュースする学びに結びつけたい」と話す秦野教諭

 同校はまた、来年度の新規開校に先駆けて9月に、「食堂(じきどう)」を昼食の場であるカフェテリアとしてリニューアルオープンした。

 同校はこれまで、昼食を「会食」と呼び、教育の基本とする小笠原流礼法の実践の場としていたため、「食堂」に入室する際は整列し、クラスごとに席に着いて、黙想の後に食事を取っていた。また、献立も一律だった。

 カフェテリアとすることによって、メニューは多様化した。「会食」の基本であった「一汁二菜」の献立は「ヘルシーランチ」として継続していくが、日替わりランチ、丼物、和風・中華風の麺類、カレーの6種類を日替わりで提供する。量もS・M・Lから選べるようにした。それぞれの食事には4種類から選べる小鉢メニューを付け、栄養バランスにも配慮している。席についても礼法としての基本を保つことを前提に自由とした。

 昼食システムの変更を検討した約10人の食育ワーキンググループでリーダーを務めた家庭科担当の秦野かおり教諭は、「今後、男女共学の中高一貫制になると、カロリーや栄養バランスの面で一律の献立は無理があります。また、部活動などに応じて食のスタイルもさまざまになり、一斉の『会食』も現状に合わなくなってきていました」と説明する。

 カフェテリアにはパンやおにぎりを販売する売店も併設され、現在、生徒の5割ほどがカフェテリアを利用しているという。

 「麺類やカレーが出来たことで喜んだ生徒は多く、オープンからしばらくは長蛇の列でした。今後も、運動部員のためにアスリートメニューを作るなど、生徒のニーズを踏まえて充実させるつもりです」

食育や校内活動での利用も構想中

生徒が作成した新メニューの案
生徒が作成した新メニューの案

 生徒のアイデアも、メニュー作りに盛り込まれている。「9月の末、全校生徒に丼物のメニューのアンケートを取ったところ、カツ丼やロコモコ丼、ローストビーフ丼などさまざまなアイデアが集まりました。自分でイラストを描いた案もあり、1人で5、6種類のアイデアを提出した生徒もいました」

 丼物のアイデアは早速12月にメニュー化したという。このほか、異文化教育を踏まえた世界の料理シリーズや食品ロスの低減に貢献するメニューなど、教育に結びつくメニューも考えていく方向だ。

 「昼食の形式は変わったものの、『食』を教育の場と捉えることは変わりません。むしろこの機に、自分の生活に合わせて『食』をプロデュースする学びに結びつけたい」と秦野教諭は話す。1週間の食事をデータベース化して、生徒が1人1台持つiPadで確認したり、アドバイスが得られたりするシステムを作りたいという。

 さらにワーキンググループでは、校内活動の場としてのカフェテリアの活用も考えている。「英会話授業のALTからは、食事しながら英語でおしゃべりする『イングリッシュランチ』のコーナーを設けてはどうか、という意見が出ています。そのほか、部活動や委員会でランチミーティングを行うとか、音楽系の部活動がミニコンサートを開くなど、さまざまなアイデアが出ています。生徒の希望に沿って進めていきたい」。カフェテリアの名称も生徒から募集していて、年内をめどに決定するという。

 「衣」と「食」が一新され、共学中高一貫校としての学校生活の形が見えてきた。来春、男女の新1年生を迎えて同校がどんな展開を見せるかが楽しみだ。

 (文:上田大朗 写真:中学受験サポート 一部写真提供:光英VERITAS中学校・高等学校)

 光英VERITAS中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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1669752 0 光英VERITAS中学校・高等学校 2020/12/04 07:00:00 2020/12/07 15:31:55 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201202-OYT8I50028-T.jpg?type=thumbnail

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