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【特集】オーストラリアで英語の世界を体感…聖徳大女子

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オーストラリアで5泊6日、英語の世界を体感

英語科の工藤蘭教諭
英語科の工藤蘭教諭

 「和」の心の育成を柱としつつ、グローバル時代を見すえた英語教育にも力を入れる聖徳大学附属女子中学校・高等学校(千葉県松戸市)。

 日々の英語学習の大きなモチベーションとなり、また生徒の成長の節目にもなるのが、3年生の5月に行われるオーストラリアへの修学旅行だ。

 5泊6日の日程で生の英語に触れ、現地の文化を感じ取って来た生徒3名と、引率の英語科教諭に話を聞いた。

中学期の海外体験がもたらすもの

シドニー近郊のボンダイビーチでの現地インタビュー
シドニー近郊のボンダイビーチでの現地インタビュー

 「オーストラリアの修学旅行は、2013年度から始めて今年で3年目です」と、英語科の工藤蘭教諭。

 この時期に海外を訪ねることが、幅広い視野と多様な価値観、様々な能力開発に役立つとの考えから海外旅行に舵が切られた。「この修学旅行を終えた生徒たちの、英語学習に対する向上心を感じます」と、なかなかの手応えを感じているようだ。

 もちろん、単なる海外体験ではない。英語教育の一環として様々なプログラムが組まれている。

楽あれば苦もあり…現地家庭に泊まるファームステイ

ファームステイでの様子
ファームステイでの様子

 シドニーに到着早々、生徒たちが取り組む「課題」がある。

 市街地近くのボンダイビーチで、現地の人々に話しかけて交流し、一緒に写真を撮ってくるというものだ。旅行前の英語授業の中で、ネイティブの講師の指導によりあいさつと自己紹介を練習し、質問なども事前に用意する。海外に住んでいる外国人と初接触という生徒も多いが、気さくに応じてくれる人も多く、今後に向けて小さな達成感を得る機会でもある。参加生徒の一人、岩倉彩花さんは「現地の人の“ノリ”が何となくつかめて、後の日程にいかせました」と手応えを語ってくれた。

 ビーチでの交流でウォーミングアップし、いくつかの名所を巡った後は、ほぼ英語漬けの2日間が待っている。3~4人ずつに分かれ、シドニー郊外のファームを営む家庭に2泊する「ファームステイ」だ。日本に関心を持つ受け入れ先もあるようで、佐藤綾子さんが滞在した家庭は日本のガイドブックを持っており、東京や千葉などの話で打ち解け合えたという。小学生の三姉妹がおり、折り紙を折ってみせると大喜び。またUNOなど共通に知っているゲームも、仲良くなるきっかけとなった。

 もちろん、日本語のできない外国人とのコミュニケーションは楽ではない。齋藤雪菜さんは「言いたい言葉が出てこず、辞書で調べる間待ってもらうのが心苦しかった」そうした経験も「もっと英語を覚えたい」という意欲につながったようだ。

 その他、「マクドナルドは“マック”では通じないのが意外でした」(佐藤さん)、「ステイ先のトラクターはトヨタの車で引っ張っていました」(岩倉さん)など様々な発見もあり、印象に残ったようだ。

楽しみながらつかむ小さな転機

世界自然遺産のブルーマウンテンズにて
世界自然遺産のブルーマウンテンズにて

 ステイの後は、世界自然遺産のブルーマウンテンズやオーストラリアの固有種を多く飼育するタロンガ動物園などの観光名所を訪問。

 2年の冬からオーストラリアの自然や文化について事前学習を行っており、知識を追体験してこの国への理解をさらに深めていく。また難関大学を目指すS選抜クラスの生徒は、姉妹校提携をしている女子校「MLCスクール」の訪問も行った。高校で短期交換留学に参加する生徒が通うことになる学校だ。

 最終日、お土産ショップ「コガルー」でのショッピングも、現地の文化を感じ取る機会の一つ。たとえば現地通貨と日本円を考え合わせて「可愛(かわい)いトートバッグがあったけど、ちょっと高いのであきらめました。でも日本の輸入食品店で見かけるクッキーがすごく安かったのでバリューパックを買いました」(齋藤さん)などやりくりを楽しんだり、「商品がすごい高さに積んであってびっくりした」(佐藤さん)と驚いたり。自分の生活感覚と相まって、異文化への興味がかきたてられる。

 こうして、あっという間に過ぎた6日間。生徒3人に感想を聞くと、佐藤さんは「以前は外国について、危険とか言葉が通じない程度のイメージしかなかったけれど、興味が持てるようになりました」岩倉さんは「英語の授業で積極的に話すようになりました。他の授業や友達、先輩後輩とのやりとりも、思うことをはっきり発言するようになったかな」そして齋藤さんは「食事のマナーなど、どこに行っても日本の恥にならないような言動を取ることを意識するようになりました」など、それぞれに小さな転機をつかんだようだ。

日常とイベントの積み重ねでステップアップ

タロンガ動物園、観光名所を訪問
タロンガ動物園、観光名所を訪問

 「修学旅行は、自分たちが使った英語を現地の人など相手が理解してくれる喜びを体感する大事な機会。今後は、より正確により深いレベルでも運用できるよう、話題も社会のことなどに視野を広げるよう、今後の授業で取り組んでいきます」(工藤教諭)

 それを支えるのは、公立中学の1.8倍量の英語授業と「読む」「聞く」「話す」「書く」のバランスが取れた充実のカリキュラム。さらにこの後ほどなく、秋の文化祭で発表する中学校全学年のクラス対抗「英語劇コンテスト」の練習が始まる。高校進級後は、英語での自己表現はもちろんのこと、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を向上させるべく、プレゼンテーション、ディスカッションなども取り入れた授業展開になっていく。また上記MLCスクールへの短期交換留学やイギリス語学研修など、英語力を磨く様々な機会が用意されている。

 英語を体にしみ込ませる日常と、ステップアップの足がかりとなる行事や特別プログラム。緩急をつけ、コミュニケーションを楽しみながら力強い向上へ導く、これが聖徳女子の英語教育のポイントのようだ。

 (文・上田大朗、写真・聖徳大学附属女子中学校・高等学校提供)

 聖徳大学附属女子中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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