読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

【特集】社会に役立つ三つの学びで希望の進路をかなえる…浦和実業

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 浦和実業学園中学校・高等学校(さいたま市)は、「英語イマージョン教育」「キャリア教育」「徳育」を三つの柱として実学教育を展開している。母校へ教育実習に訪れた卒業生の山田由梨菜さんは、同校の教育を「教えるというよりも自分からやる気を起こさせる教育」だという。在学時代を振り返ってもらい、山田さんから見た同校の教育を紹介する。

英語イマージョン教育に引かれて入学

実学について「大切なのは何を知っているかではなく何ができるかです」と話す小池教諭
実学について「大切なのは何を知っているかではなく何ができるかです」と話す小池教諭

 同校は「実学に勤め徳を養う」という教育理念を掲げている。生徒募集主任の小池克弥教諭は、「実学とは社会に役立つ学び、徳を養うとは相手の気持ちを理解できる豊かな人間形成を意味しています。実学の中身は時代によって変わりますが、大切なのは何を知っているかではなく何ができるかです」と説明する。

 この教育理念に沿って、豊かな人間形成と行動につながる学びを実現するうえで、同校が重視しているのが、「英語イマージョン教育」と「キャリア教育」「徳育」の三つだ。

 「英語イマージョン教育」は、「話せる英語、使える英語」を目指して、中高一貫部が発足した2005年以来、充実を図ってきた独自のカリキュラムだ。中1から中3までの各クラスには日本人の担任に加えて、ネイティブの副担任が配置されていて、クラス内の連絡は英語で行われる。体育や音楽、技術家庭、美術などの実技系の授業は、専任の日本人教員とネイティブの教員がチームティーチングで指導しており、ネイティブの教師は放課後も生徒とコミュニケーションを図るなど、英語を身近なものにするさまざまな工夫に努めている。

 2017年の卒業生で、母校で教育実習中の山田由梨菜さんは、同校の「英語イマージョン教育」に魅力を感じて、浦和実業に入学を決めたという。「中学からネイティブの先生と日常的に関われる環境のおかげで、英語を使うことにものおじしないようになりました」

 英語イマージョン教育について特に思い出に残っているのは英語劇映画の制作だという。 中3になると5、6人でチームを組み、卒業課題として取り組む。完成した映画は、「浦実アカデミー」と題した校内の映画祭で上映される。「チームで絵コンテや脚本をつくり、ネイティブの先生に英語を指導してもらって、みんなで演じました。とても楽しい経験でした。どのチームの作品も素晴らしい出来栄えでした」

生徒が考える将来像を実現するキャリア教育

在学時代を振り返って、受けた教育について語る山田さん
在学時代を振り返って、受けた教育について語る山田さん

 「キャリア教育」は、生徒自身が考える将来像を最大限に尊重することを方針とし、「キャリアステップ24」と呼ぶキャリアガイダンスを中高6年間で計24回実施している。生徒の進路実現のため、頻繁に三者面談を行うなど、きめ細かく対応している。

 山田さんは、早いうちから教師を志望していたが、国語科を選んだきっかけは高1の古典の授業だったという。「伊勢物語を題材に紙芝居をつくる課題などが楽しく、成績も向上しました。志望校を選択する際には、国語科の先生にずいぶん相談もして、アドバイスをいただきました」

 学習指導の面では、週6日制35単位の授業で学習量をしっかり確保しているうえ、苦手科目を克服する指名制のキャッチアップ補習や得意科目を伸ばす希望制のアドバンス補習、長期休暇中の特別講習などを実施している。さらに、進学希望に対応した選択教科プログラムもあり、生徒の希望の進路を実現するサポートをしている。

 同校は、「その日の疑問はその日のうちに解決」をモットーとしており、生徒の自学自習もフォローしている。山田さんは高校時代、所属するサッカー部の練習が終わる午後6時半から職員室の前に設けられた自習室で勉強していた。自習室が閉まる8時まで職員室には複数の先生が必ず残っていて、分からないことがあればすぐに質問できたという。

 「朝も一番に自習室の鍵を開けてくださり、模試の成績が振るわなかった時は、親身にアドバイスしていただきました。塾や予備校にも通わずに希望の進路をかなえることができたのは先生方のサポートがあったからこそです」

人間性を育み、精神面をサポートする徳育

社会への貢献意識を高める「徳育」の福祉体験
社会への貢献意識を高める「徳育」の福祉体験

 豊かな人間性を育むための「徳育」では、社会への貢献意識を高める「福祉体験」や読書の習慣を付け、想像力を育む「朝読書」を実践している。

 山田さんは、「2年次に行った福祉体験学習では、特別養護老人ホームでのお手伝いなどを通じて、介護される側と介護する側の気持ちについて考えるきっかけを得ました。ホームルーム前の15分間の朝読書では、本を読む習慣が身に付き、視野を広げることができました」と振り返る。

 また、生徒の精神面をサポートするために同校には「スクールライフ」と題した教員と生徒の交流ノートがある。生徒はこれによって自己管理の力を養い、教員は生徒の心の変化を常に把握し、必要に応じて支援の手を差し伸べることに役立っているという。

 教育実習生として訪れた母校で山田さんは、生徒たちが「自分たちの頃にも増して主体的に学び、行動している」と感じたという。

 「私に対する質問を考えてくるよう、先生が声をかけてくださっていたのですが、全員が質問を用意してくれていたのには驚きました。どんどん手を挙げて質問してくれたこともうれしかったです」

 3週間の実習期間中に、緊張しないで授業できるようになるのが山田さんの目下の目標だという。「教員になったら、高校時代の私のように、古典や国語が好きになる授業をしたいと思っています。また、サッカー部を指導することも夢の一部です」

 「浦和実業の教育は、教えるというよりも自分からやる気を起こさせる教育だと実感しています」と山田さんは話す。「生徒たちはみな積極的に手を挙げてくれますし、反応しない生徒がいないくらい積極的に授業に参加しています。教える立場を目指している今、あらためて興味や長所を引き出す教育の良さを感じ、何より教員としての参考にしたいと思っています」

 (文:山口俊成 写真:中学受験サポート 一部写真提供:浦和実業学園中学校・高等学校)

 浦和実業学園中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

無断転載・複製を禁じます
1710310 0 浦和実業学園中学校・高等学校 2020/12/21 06:00:00 2020/12/21 06:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201218-OYT8I50039-T.jpg?type=thumbnail

会員校一覧

東日本 共学校ページTOP

── 女子校ページTOP

西日本ページTOP

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)