米領事講師に関西初の英語セミナーを開催…中学受験サポート

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 中学受験サポートは昨年12月18日、駐大阪・神戸米国総領事館領事ら3人を講師に招き、「アメリカ外交と外交官の仕事」をテーマとする講演会を、大阪市茶屋町の大阪工業大梅田キャンパスの常翔ホールで開催した。今回は関西地区で初めての英語によるセミナーであり、会員校10校から参加した75人の中高生・教師は、領事たちが紹介する自身のキャリアや外交官の仕事の内容に熱心に聞き入った。

グローバルキャリアを目指すには、若いうちに海外になじむ

 中学受験サポートの会員校は現在217校あるが、最近は関西の加盟校が増えて30校を数えている。会員校向けの英語セミナーも2017年から毎年、東京で開催してきたが、関西の加盟校からの声に応えて今回は大阪でも開催することになった。

 この日のセミナーには、関西地区の10校の私立中高一貫校(京都女子、大阪星光学院、六甲学院、四天王寺、甲陽学院、帝塚山、神戸女学院、常翔学園、同志社、金蘭千里)から、生徒65人と引率の教師10人の計75人が参加した。

 午後4時半の開会に先立って、司会を務めた中学受験サポートの藤原彰子から「Ladies and gentlemen. Good afternoon. Very welcome to The Yomiuri Shimbun’s “Chugaku juken support”seminar(皆さん、こんにちは。読売新聞の中学受験サポートセミナーへようこそ)」とあいさつがあり、セミナーは以後、講演、質疑応答などすべて英語で進行した。

 今回、講師を務めたのは駐大阪・神戸米国総領事館の広報担当領事のアリシア・エドワーズさん、領事部部長のシリア・トンプソンさん、アメリカ農産物貿易事務所所長のジェフ・ジマーマンさんの3人。

グローバルキャリアを目指す生徒たちにアドバイスするアリシア・エドワーズさん
グローバルキャリアを目指す生徒たちにアドバイスするアリシア・エドワーズさん

 講演は、広報担当領事のエドワーズさんから始まった。エドワーズさんは、ブッシュ政権時代の2006年に米国国務省に入省。ネパール、ワシントンDCでの勤務を経て、オバマ大統領時代に豪キャンベラで報道官を務め、2019年に来日して現職にある。

 「私は人口が5000人に満たないオハイオ州の片田舎の出身です」。エドワーズさんはまず、子供時代からの自らのキャリアを紹介した。初めて異文化に触れたのは、大学時代にメキシコのメリダに留学した時のことだという。約1年の留学中に言葉や文化の違いを経験して、海外への興味が強まった。大学卒業後はフロリダ州の地元テレビ局でニュース番組を担当した後、外交官への道に進んだという。

 「Be curious, take risks, take advantage of opportunities, find role model and have fun!(好奇心を持つこと、冒険すること、チャンスを逃がさないこと、ロールモデルを探すこと、そして楽しむこと)」

 エドワーズさんは「グローバルキャリア」を目指す生徒たちに、自らの経験を踏まえた五つのアドバイスを送り、生徒たちは熱心にメモしていた。

トークセッションで生徒の説明に答えるシリア・トンプソンさん(奥)
トークセッションで生徒の説明に答えるシリア・トンプソンさん(奥)

 次いで登壇したのは、自らもルイジアナ州の「Small town(小さな町)」出身だというシリア・トンプソンさん。外交官になる前には、タイで平和部隊のボランティアを経験し、韓国、コロンビア、エチオピアの大学で教師を務めたこともある。

 両親は敬虔(けいけん)なキリスト教徒で、シリアさんが5歳の時にエルサルバドルから2人の養子を取った。まだ英語が話せない新しい兄弟とコミュニケーションするために、一生懸命にスペイン語を学んだ。その後、エルサルバドルへ家族とともに訪問する機会もあり、幼少時から異文化との接触には慣れていたという。その経験がその後の人生の礎となり、外交官への道に進んだ。「日本は世界の中でも最も教育水準の高い国です。優秀な皆さんには、ぜひ若いうちに海外に触れ、世界中に行くチャンスがある楽しい仕事『外交官』を目指してほしい」と呼びかけた。

 最後はジェフ・ジマーマンさんが登壇し、日本と米国の食生活の特徴や違いをデータで示しながら説明した。「日本の食文化は非常に豊かで、ミシュランに認定されているレストランが一番多い国は、日本である」と語り、参加者たちの興味をそそる一方、アメリカ農産物貿易事務所所長の立場から、「今後はよりいっそう日本に対して米国農産物の輸出を進めていきたい」とアピールすることも忘れなかった。

講演後も熱意ある質疑応答に領事たちも満足

セミナー終了後、生徒たちと質疑応答を続けるジェフ・ジマーマンさん
セミナー終了後、生徒たちと質疑応答を続けるジェフ・ジマーマンさん

 1人15分ずつの講演後、3人の領事は別々に、それぞれ約20人の参加者たちと輪を作って椅子に座り、会話形式で35分間のトークセッションを行った。生徒たちは次々に手を挙げ、領事たちに質問を浴びせた。

 エドワーズさんのグループで、外交官を目指しているという甲陽学院高等学校2年の八木新之助君が、「米国がパリ協定から脱退したことについてどう思いますか」と英語で質問すると、エドワーズさんは「政府としては温暖化に反対の姿勢だが、米国の民間企業は自主的に環境対策の試みをしています」と答えた。

 あとで八木君に感想を聞くと、「政府にとって不利な質問に対してもうまく答える、切り返しのうまさはさすがだなと思いました」と、弁舌の巧みさに舌を巻いていた。

 トークセッションの間,質問が早かった順に15人の生徒に対し、今夏の東京オリンピックに向けて在日米国大使館が都教育委員会と進めているキャンペーン「Go for Gold」のオリジナルTシャツがプレゼントされた。

 参加した生徒と教師たちは、学校ごとに3人の領事と記念撮影を行い、セミナー終了後もしばらくの間、各領事と質疑応答をした。領事たちも、生徒たちの熱意ある姿勢に、「今日は生徒さんと共に楽しい時間が過ごせました」と満足そうに話した。

 (文・写真:中学受験サポート)

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993787 0 トピックス 2020/01/10 13:30:00 2020/01/10 16:01:06 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200110-OYT8I50017-T.jpg?type=thumbnail

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