急成長の「先進コース」で最難関大も射程に…安田学園

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 安田学園中学校・高等学校(東京都墨田区)は、最難関レベルの大学を目指す「先進コース」と総合的な学力を養う「総合コース」の2コースを導入し、その1年後に共学化して今年5年目を迎える。「先進コース」の生徒たちは期待通り、「東大・東工大・一橋・早慶」を射程に収める学力レベルに達しつつある。英語教育にも力を入れていて、グローバル社会で活躍する人材輩出への期待も高まっている。生徒たちの成長ぶりを入試広報部と英語科の担当教諭らに聞いた。

学校完結型の学習で最難関大レベルの学力へ

 「先進コースの共学第1期生は今年5年目を迎えました。中学では3年間で全体的な学力に大きな伸びがあったことが分かりました」と、礒正樹広報本部長は話す。先進コース共学第1期生の学力を「進研模試」の結果で見ると、入学時には「Sゾーン(東大・東工大・一橋大・早慶レベル)」の割合が全体の21%だったが、中学3年間を終えた時点では、33%にまで伸びた。また、先進コース共学第2期生は、入学時に「Sゾーン」38パーセントであったのが、3年後には83パーセントにまで伸びたという。

 「最難関大学合格に向けた教育の成果が実を結びつつあります。将来は、東京の城東地区(墨田・江東・江戸川・葛飾区など)で有数の進学校となることを目指しています」

 礒広報本部長によると、同校の教育の特徴はまず、「学校完結型の学習環境」にある。受験を勝ち抜いて難関大に合格するだけの力を付けるには、やはり生徒が自分でコツコツと勉強する習慣とノウハウを身に付けなければならない。そこで、安田学園は「学び力伸長システム」と名付け、中学生に英語・数学の「学習法体得授業」を行っている。通常の授業の時間の中で、予習→授業→復習という活動を行い、生徒が自分で学習を進めるための力を養う。「中学1年生は、4月から2学期半ばまでに、2時間連続の学習法体得授業を8回受けます。ここで、勉強のやり方をしっかりと身に付けるのです」

 同時に、英語と数学は週に2回、朝の15分を使って「習熟度テスト」を行っている。合格点に達しなかった生徒には、放課後補習を行う。

 高校2年の3学期からは、「進学力伸長システム」と名付け、第1志望校に現役で合格するための勉強を行う。志望校別に演習を行う「放課後進学講座」や春休み、夏休みに3泊4日の「進学合宿」を実施するほか、夏期講習や冬期講習、入試直前演習も、学校で受講することができる。「学校の講座は授業と連携しているため生徒にとって理解しやすく、また教師が生徒の弱点を把握しているため、効率のよい指導をすることが可能です」と礒広報本部長は話す。

「先進」「特英」コースは中3全員が英検準2級

英語力の伸びについて語る英語科主任の大西洋平先生
英語力の伸びについて語る英語科主任の大西洋平先生
オーストラリアで実施した語学研修
オーストラリアで実施した語学研修

 授業の中でも特に力を入れているのは英語だ。「リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランスよく伸ばしつつ、全員参加のスピーチコンテストや英単語コンテストを実施し、生徒のモチベーションを高めています」と、英語科主任の大西洋平先生は話す。

 中3になると「総合コース」の中から、ハイレベルな英語力を養うための選抜クラス「特英コース」を分けて設置し、週8時間の英語授業を行う。2017年度の実績では、「先進コース」と「特英コース」の中3生全員が、実用英語技能検定(英検)準2級以上に合格した。「総合コース」も98%が英検3級以上に合格している。大西先生は「高校を終えるころには、どのコースの生徒も全員が準1級以上に合格していることが目標です。これまでの成長ぶりを見ていると、難しいことではないと考えています」と話す。

 ニュージーランドやオーストラリアへの語学研修、「先進コース」全員参加の夏休みカナダ語学研修、「総合コース」「特英コース」全員参加のニュージーランド修学旅行など、海外に出る機会も豊富に用意されている。高校2年の3学期、ニュージーランドかオーストラリアの現地校で過ごす「3カ月短期留学」も可能だそうだ。

探究プログラムで論理的な思考を育てる

探究プログラムに取り組む生徒たち
探究プログラムに取り組む生徒たち
自分たちでプログラムを組み立てる体育祭
自分たちでプログラムを組み立てる体育祭

 最近の大学入試では、「論理的な思考力」を問われることも多い。そこで安田学園では、「疑問を発見し、仮説を立て、検証を行う」というプロセスを繰り返す「探究プログラム」を、「先進コース」「総合コース」の生徒を対象に実施している。「先進コース」では例えば、都内の動物園で動物の行動観察を行い、自分が抱いた疑問について仮説を立て、文献調査によって検証を行ったり、新潟の耕作放棄地をビオトープとして再生するための野外探究プログラムに取り組んだりする。

 大西先生によると、「先進コース」の高校1年生は、この「探究プログラム」で、各自が見つけたテーマについて論文にまとめ、校内で発表する。そして、高校2年の夏休みにイギリスへ行き、オックスフォード大学ハートフォード・カレッジの教授や大学生らを相手に、その論文を英語で発表するという。「英文原稿は、ネイティブの教師らの指導を受けながら、自分で作成します。これまでの英語学習の成果はここにも生きてくるのです。参加した生徒たちは英語を話すことにためらいを感じることもなく、『自分の話が分かってもらえてよかった』『もっとたくさん話したかった』と、非常に楽しそうです」

 東京の下町という場所柄か、明るく飾らない性格の生徒が多く、体育祭のプログラムを自分たちで組み立てるなど、自主性も高いそうだ。「先進コース」をはじめ、同校生徒のこれからの成長が楽しみである。

 (文・写真:足立恵子 一部写真提供:安田学園中学校・高等学校)

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55110 0 安田学園中学校・高等学校 2018/12/28 05:20:00 2018/12/28 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181219-OYT8I50106-T.jpg?type=thumbnail

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