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Global 3Day Programで「もっと英語が話したい」…女子聖学院

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 女子聖学院中学校高等学校(東京都北区)は中1~高2の全生徒を対象に、集中して英語のコミュニケーション力を鍛える「Global 3Day Program」を実施している。年1回、学年別に行うこのプログラムは、英語でのアウトプットに重心を置き、年次を追ってステップアップしていく。中学3年生を対象とする「English Skill Up Program」の様子を中心に、その内容を紹介する。

一つの体験が次のチャレンジにつながる

「Global 3Day Program」について語る滝澤佳代子教諭
「Global 3Day Program」について語る滝澤佳代子教諭

 同校の「Global 3Day Program」は今年で3年目。それ以前は、希望者を募って中1、中2は英語のプログラムを、中3、高校生は宿泊型の英語キャンプを実施していた。いずれも好評で、海外研修にも参加したいという生徒たちの声が高まったという。

 このプログラムを主導する国際教育委員長の滝澤佳代子教諭は、「一つの体験が、次のチャレンジにつながることを私たちも学びました。生徒たちに英語にどっぷり浸る数日間を体験させると、もっと英語を話したい、海外で外国の人とコミュニケーションを取りたいという欲求が芽生えることが分かったのです。それならば全員に機会を設けようと誕生させたのが、Global 3Day Programです」と説明した。

 中1のステップとしては「Global Starter Program」があり、世界共通言語としての英語に興味関心を深め、人前で発表することにも挑戦する内容。中2で行うのは「Team Building Program」。チームに分かれて英語スキット(寸劇)を作り、発表する。チームワークとプレゼンテーションの基礎を学ぶのが狙いだ。中3では「English Skill Up Program」で、海外で使えるより実践的な表現を学ぶ。

 高1では「Self Expression Program」で、プレゼンテーション、ディスカッション、ディベートのスキルを磨く。高2では「Self Development Program」に取り組む。東大、ICU(国際基督教大学)などに留学している世界各国の留学生をファシリテーターとして、生徒6、7人の小グループで将来についてのディスカッションを繰り返し、最後はプレゼンテーションを行う。

「京都の観光案内」をテーマにした中3のプレゼンテーション
「京都の観光案内」をテーマにした中3のプレゼンテーション

 「この五つのプログラムは互いに関連しており、段階を経てスピーキング力やプレゼンテーション力が向上するよう設計されています」と、滝澤教諭はプログラム全体の狙いを説明する。さらに「中3までのプログラムは生徒たちを海外につなげるものでもある」という。

 同校には、希望者向けにさまざまな海外プログラムが用意されている。中3でロンドン近郊の立教英国学院への留学、高1でアメリカでのホームステイ、高1、高2ではオーストラリアでのターム(学期)・年間留学、中3~高2でフィリピン・セブ島でのマンツーマン語学留学が可能だ。このほか、高1~高3を対象とした1年間の個人留学もある。留学を単位に認定しているため、留年することもない。

 「留学やホームステイを経験すると、生徒たちのプレゼンテーションは、それ以前と全然違ってきます。そのことに刺激を受けることも『Global 3Day Program』の目的の一つです」

海外シーン想定してプレゼンテーション合戦

本選で、熱のこもったプレゼンテーションを披露する生徒たち
本選で、熱のこもったプレゼンテーションを披露する生徒たち

 中学時代のプログラムの総まとめとなる、中3生の「English Skill Up Program」を紹介しよう。

 このプログラムでは、海外で使える、より実践的な表現を学び、海外生活を疑似体験する。高校で取り組む本格的なプレゼンテーションに向けて、発信力を鍛えることが目的だ。

 滝澤教諭によると、このプログラムのために同校は、外部からネイティブの講師14人を招いたという。それぞれの講師が2チーム10人を指導する。講師たちの国籍は、アメリカ、シンガポール、カナダ、フィリピンなどバラエティーに富んでいる。「14人ものネイティブスピーカーの英語を一度に聞けることは滅多にありません。スピーキングのスタンダードは一つではないことを理解するうえで、絶好の機会です」

 取材に訪れたプログラム3日目は、プレゼンテーションの予選と本選が行われた。内容は、海外留学やホームステイ先で日本の文化、伝統、自然などを紹介する場面を想定しての発表合戦だ。中3生は4クラス140人なので、各クラスで5人ずつの7チームに分かれる。クラス内で予選を競い、勝ち上がった各クラス代表4チームが、同校のメインホール「クローソンホール」で本選を戦う。

京都観光、和菓子、東京五輪も

本選の結果発表では、各チームに大きな拍手が送られた
本選の結果発表では、各チームに大きな拍手が送られた

 クラス内の予選で、あるチームは「京都の観光案内」をテーマにプレゼンテーションした。壇上に立った5人がイラスト入りのボードを掲げ、祇園祭や舞妓(まいこ)さん、八坂神社、清水寺、金閣寺、銀閣寺など、京都観光の見どころを1人ずつ簡潔に説明した。

 別のチームのテーマは「和菓子」だった。伝統性や美しい形、材料のあんこや、きな粉、大福、団子、ようかんなどの種類を説明していく。プレゼンテーションの途中でつかえると、見守っているクラスメートから「頑張れ」と声援が飛ぶ。プレゼンテーションを競う中でコミュニケーションは深まるのだ。

 本選では、各クラスで勝ち上がった4チームが、中学3年生、ネイティブの講師、教職員、保護者が集まったクローソンホールで、3日間の総仕上げとなるプレゼンテーションを披露した。優勝したのは「2020年の東京オリンピック」をテーマに「おもてなしの心」などについて説明したチームだった。2位のチームは「日本の伝統文化について」、3位の2チームはそれぞれ「現代の日本の食文化」「寿司(すし)について」をテーマに発表した。各チームに、会場から大きな拍手が贈られた。

「国連でジェンダー平等に貢献したい」

 中3の谷ゆりあさんは、本選に進めなかったが、「日本の自然について」をテーマに、予選で見事なプレゼンテーションを披露した「英語をしゃべる機会がいつもより増えたので、すごく勉強になった。授業で習ったフレーズを使うチャンスもあって、英語力に伸びを感じました」と、3日間を振り返った。

 谷さんは交換留学団体AFSの試験に合格し、来年8月に交換留学生としてアメリカに行くことが決まっている。「近年、アメリカとの交換留学は、中国、韓国からの希望者のレベルが高くて応募数も多いため、大変な狭き門になっています。その難関テストに中3で合格したのは、素晴らしいことです」と滝澤教諭は目を細める。

 谷さんは、「将来、国連でジェンダーの平等に貢献する仕事に就きたいと思っています。そのために、さまざまな人と触れ合って視野を広げたい」と、アメリカ留学に向けての期待を話した。

 「彼女の交換留学も、このプログラムの成果の一つ」と滝澤教諭。「きっと飛躍的に伸びて帰ってくることでしょう」

(文:松下宗生 写真:中学受験サポート担当)

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210562 0 女子聖学院中学校高等学校 2017/11/30 05:20:00 2017/11/30 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20171127-OYT8I50061-T.jpg?type=thumbnail

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