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【特集】寮生活で英語力向上と人間的成長を全力サポート…秀明

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 秀明中学校・高等学校(埼玉県川越市)は、「世界に通用する真の国際人の育成」を目指し、英語教育に力を注いでいる。授業時間は標準授業時数の2.5倍を確保し、専任のイギリス人教員陣を整えるなどし、自分の意見を英語でスピーチできるレベルまで鍛え上げるという。独自のチームティーチングや、海外研修、「スーパーイングリッシュコース」の授業などについて英語科主任教諭とイギリス人教員に聞いた。

英語授業が標準授業時数の2倍強

英語教育について説明する山本恭子教諭
英語教育について説明する山本恭子教諭

 「本校は『世界に通用する真の国際人の育成』を教育理念とし、創立以来、英語教育に力を入れています。特に今後は生きていくために必要な能力であるため、日常会話レベルはもちろん、自分の意見を英語でスピーチできるレベルを目指して鍛錬を行っています」。英語科主任の山本恭子教諭は、同校の英語教育についてこう説明する。

 英語教育重視の姿勢は、ネイティブの教師陣に表れている。グローバルに通用する標準的な英語を習得できるよう、常勤のイギリス人専任教員が7人いて、全員が英語を母国語としない人に英語を教える教員(TESOL)の資格を取得している。

 授業時間の多さも注目される。秀明中学校の場合、日本人教員による文法などの授業が週2時間、日英教員のチームティーチングが2時間、英会話が2時間、そして夕食後の夜間学習が3時間で、計9時間を確保しており、中学の標準授業時数の2倍強となる。高校でも週あたり3~4時間多く、教科選択や受験対策によってはさらに時間を割く。

 英語教育の中でも、同校が「独自」と胸を張るのがチームティーチングだ。山本教諭によると、英国人と日本人の役割分担に特色があるという。「イギリス人教員は単なる発音の手本ではなく、日本人が英語をマスターするための正しいメソッドに従って授業を進めます。日本人教員は、授業中に各生徒の様子を確認しながら、日本人にありがちな間違いをフォローしたり、日英文化の差異などの周辺知識を補足説明したりして、理解を深めます。また、イギリス人教員は、学年集会やホームルーム、昼食時間や放課後の談話の時間などにも生徒との対話に努め、英語の使用を習慣付けます」

チームティーチングと英会話の授業を担当するアンドリュー・フォーサイス教諭
チームティーチングと英会話の授業を担当するアンドリュー・フォーサイス教諭
学園所有の教育施設「チョーサー・カレッジ・カンタベリー」
学園所有の教育施設「チョーサー・カレッジ・カンタベリー」

 チームティーチングと英会話の授業を担当するアンドリュー・フォーサイス教諭は、生徒の様子について、「最初は、生徒の英語への関心度はさまざまなので、授業では出来るだけ幅広い話題を取りあげ、多くの生徒の興味を喚起できるよう配慮しています。授業以外でも生徒たちとは交流しており、最初口数が少なかった生徒もだんだんコミュニケーション力が上がり、普段の振る舞いも成熟していくのを見るのはうれしいことです」と話す。

 同校は、実用英語技能検定にも力を入れており、生徒全員が2級に合格するまで指導している。難関大学を目指す者には準1級を取得するよう勧め、成果を上げている。

 フォーサイス教諭は、「英語は自分の実力が見えにくい科目ですが、全国規模で年に3回、筆記・リスニング・面接を含めて行われる英検ならば、自分が今どのレベルにいるのか分かりやすく、モチベーションにもつながります」という。また、山本教諭によると、同校は中学で全寮制、高校でも一部を除いて寮制を取っていることから、英検対策には主に夜間学習の時間を充てるという。「じっくり時間を取れるのは寮生活のメリットの一つです」

 語学だけでなく、英語圏の生活や文化の理解にも力を入れている。柱となるのは在学中2回のイギリス研修だ。中2で2週間、高1で3週間イギリスに滞在し、英国ケント大学の敷地にある秀明学園所有の教育施設「チョーサー・カレッジ・カンタベリー」で語学研修や芸術鑑賞、交流プログラム、イギリス各地への小旅行など、さまざまな活動を行う。滞在中、日程の前半はホームステイで現地の生活を経験し、後半は同カレッジの学生寮に泊まって、同じ寮にいるさまざまな国の学生との交流を行う。

実質週16時間、英語を学ぶスーパーイングリッシュコース

 同校は2016年度、「スーパーイングリッシュコース(SEC)」を設け、グローバル人材の育成に特化した教育を続けている。現在、SECに所属する生徒は各学年で5人から10人だ。

 SECの英語授業は専用の教室「イングリッシュ・スタディ・センター」で行われる。日中は、4技能をトレーニングするオールイングリッシュの授業が4時間、英会話が2時間。さらに夜間学習で4時間の計10時間、日本人教員が文法事項などを講義する。これに加えてCLIL(内容言語統合型学習)の時間が6時間あり、音楽、美術、家庭といった実技科目をオールイングリッシュで授業する。実質的に週16時間を英語のレッスンに充てていることになる。

 4技能の授業では、欧州をはじめ国際的に通用する英語検定である「ケンブリッジ英検」のテキストを使い、同英検の受検も必須としている。

 「SECでは、ケンブリッジ英検の尺度CEFRで見て、中1でA2、中3でB1の取得を目指します。現在高2のSEC1期生の中には、『英語での実務に堪える』とされるB2を取得済みの生徒もいます」と山本教諭は話す。

ジェイソン・デムステッダー教諭とスーパーイングリッシュコースの生徒たち
ジェイソン・デムステッダー教諭とスーパーイングリッシュコースの生徒たち

 SEC担当のジェイソン・デムステッダー教諭は、「SECの生徒は非常に意欲が高いです」と話す。「ただ日本人の特性として、人前で話すのが苦手な傾向があります。それを克服するため、授業はプレゼンテーションを中心に行います。好きなものや身近なことについて自分で調べ、意見も交えてiPadのスライドショーでスピーチする。繰り返すことで知識がより広がり、自分の言葉で考えを話せるようになります」

 SECの生徒には、他のコースの生徒よりも充実した海外研修が用意されている。中3でオーストラリアのメルボルンに3週間滞在し、語学研修や他国の学生と交流するプログラムを体験する。今年は新型コロナ感染症拡大のため中止されたが、高2でも3週間のアメリカ研修が組み込まれている。

英語苦手でも高校進学時までに得意科目になる

 こうして身に付けた英語力は、多くの卒業生の活躍を支えているという。

 「本校を訪問してくれる卒業生の多くが『秀明の英語のおかげです』と話してくれます。ある大学に進んだ卒業生は、留学時の基準ともなる『TOEFL iBT』で高得点を取り、海外研修に選抜されたと報告に来ました。『秀明で英語慣れしたので、面接も楽だった』と喜んでいました。また、現在歯科医の職にある卒業生は、学会での発表に秀明の英語が役立ち、大学で最年少の客員教授に就任したそうです」

 「入学時に英語が苦手であっても、高校に進む時点では『分かるようになった』と得意科目になる例が多いです」と山本教諭は強調する。「それは、苦手であっても『やらねば』という環境が学校全体にあることと、授業内外で訓練をする仕組みができているからです。 入学時に英語経験がなくても、本校で頑張ればかなりのレベルに上がれます。日英の経験豊かな教員と、頑張る環境が整った寮生活で、英語力向上と人間的成長を全力でサポートします」

 (文:上田大朗 写真提供:秀明中学校・高等学校)

 秀明中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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1373011 0 秀明中学校・高等学校 2020/07/31 05:21:00 2020/10/21 16:20:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200729-OYT8I50023-T.jpg?type=thumbnail

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