【特集】OB教員が語る経験「頑張れば輝けるものがきっと得られる」…城北埼玉

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 城北埼玉中学・高等学校(埼玉県川越市)で9月25日、第2回学校説明会が行われ、同校の齋藤巧教諭がOBとして同校の魅力や在学中の思い出を語った。OBによる学校紹介は受験生・保護者に好評で、同校の説明会では恒例のコーナーになっている。この日も「一生涯の仲間に会える」「勤勉に頑張れば希望の進路はかなう」など、中高での日々をかみしめる齋藤教諭の言葉に、会場は熱心に耳を傾けた。

自らの経験で6年間の成長を語るOBコーナー

学校説明会で、OBとして自分の経験を話す齋藤教諭
学校説明会で、OBとして自分の経験を話す齋藤教諭

 同校では昨年の学校説明会から、OBによる学校紹介コーナーを取り入れている。入試広報部長の出合英之教諭は、「昨年、チューターとして学校に来ている大学生OBが話すコーナーを入れてもらったところ、保護者と受験生に大変好評だったので、今年からは全ての回で、OBコーナーを入れています」と話す。

 今年2回目の学校説明会となるこの日は、まだ緊急事態宣言中であり、「密」を避けるために2度に分け、オンラインも併用するなどして行われ、合計約100組の受験生・保護者が参加した。同様に感染防止のため、外部から招いた大学生OBではなく、齋藤巧教諭が同校OBとして話すことになった。

 最初にあいさつに立った森泉秀雄校長は「本校は人間形成と大学進学指導を軸にした教育を行っています。早寝、早起き、朝ごはん、トイレ、家事手伝いを大事にして自立心を持たせます。また、塾に行かなくても大学進学できる学習体制を整えています」と同校の教育について説明した。

 続いて中3学年主任の矢野豊教諭が、夏に行われるイングリッシュ・キャンプなどの学校行事や、同校の校訓「着実、勤勉、自主」を身に付ける目的で毎日の学習計画や実際の勉強内容を書き込む「JSノート」などの取り組みを紹介した。

 その後、中高一貫生OBコーナーで、齋藤教諭が講壇に立った。まず、齋藤教諭は、入学当時の自分の幼さの残る写真を披露しながら、「最初は家から遠いなあ、お兄さんからおじさんまで、男ばっかりだなあ、という印象でした。背の小さい中1だった僕にとって、高3の先輩はちょっと怖いくらいでした」と懐かしげに話し始めた。

 次に6年後の高3の写真を見せながら、「しかし、入学後の印象は変わりました。男子しかいないので、裏表のない関係が築けます。いかつくて怖いと思った先生は、実は親身に相談に乗ってくれるいい先生でした。のびやかな雰囲気で、先生たちが適度なサポートをしてくれます。男子は甘えると伸びないし、突き放すといじける。だから、その適度なサポートがちょうどよかったのです」と振り返った。

 さらに「勉強に打ち込める環境がそろっていました。ひたすら勉強したので、中2の終わりには下から10番目くらいだったのが、学年1ケタを友達と競うようになるほど、成績を伸ばすことができ、大学合格できたのです」と語り、城北埼玉で6年間努力すれば、希望の進路が実現できるということを自らの経験から訴えた。

一生涯の仲間に出会えることが一番の醍醐味

「結果ではなくて、目標を持って継続して努力することが大事」と話す齋藤教諭
「結果ではなくて、目標を持って継続して努力することが大事」と話す齋藤教諭

 学校説明会の後、齋藤教諭に話を聞くと、「卒業後6年ぶりに戻ってきたのですが、いい意味で変わってなくて、うれしいですね。たわいもない話をして戯れているのは、私の頃と同じです」とほほ笑んだ。

 齋藤教諭は中学6期生で2013年の卒業生だ。上智大学を卒業して他の教育機関に勤めたのち、英語教師として母校へ戻り、今年で3年目になる。

 「本校の一番の魅力は、一生涯の仲間に出会えることです。女子がいたらバカにされそうなゲームやアニメの話などもできて、どんな生徒にも居場所があります。中高6年間で培う友情は、大学のとは比べ物にならないほど、深い絆となります」

 齋藤教諭は中1の時のクラスメートを生涯の友として大事にしていて、約10人とは、旅行や食事に行くなど今も親交が続いているという。「そこが中高で友情を培うことの 醍醐(だいご) 味なのです」

 「文化祭や修学旅行も自由にできて良い思い出になっている」と話すが、一番思い出に残っているのは、仲間と勉強に打ち込んだことだという。夕方6時まで学校に残って、定期考査の学年順位や点数を競いながら勉強したそうだ。

 「周辺に繁華街などの誘惑もありませんし、学校で勉強できる環境が整っていたことが、良かったと思います。少人数教育なのも良かった。大規模校だと見捨てられることもあるかもしれませんが、中学は30人4クラスで、6年間、先生も一緒に持ち上がるので、先生の目が行き届くのです」

「着実・勤勉・自主」の大切さを知る

「中高6年間でスイッチが入る時期が2回ある」と話す出合教諭
「中高6年間でスイッチが入る時期が2回ある」と話す出合教諭

 勉強の面では齋藤教諭も、苦しい思いをした経験がある。同校入学直後は中の上くらいの成績だったが、勉強をしないでいるうちにどんどん成績が下がり、説明会でも語っていたように中2の終わりには下から10番目くらいになってしまったそうだ。

 「このとき気付かせてくれたのが、担任の先生でした。試験の結果じゃない、やるかやらないかが大事なんだ、何もやらないことがダメなんだ、と頑張ることの大切さを諭してくれたのです」

 これをきっかけに勉強をするようになり、高校では学年順位1ケタを友達と競うようになった。特に得意だったのは英語だった。英語は中学に入ってゼロから学び始めたが、努力をすれば着実に点数が取れた。それが大学で英語を学びたいという動機にもなった。塾に通わず学校だけで勉強し、現役で上智大学と早稲田大学に合格した。

 「私も生徒たちに、勤勉に頑張ることの大切さを教えたいと思っています。勤勉にやれば、着実に成績は上がっていきます。着実にステップアップできれば自信になるのです。また、勤勉にやるには自主性も必要になってきます」

 同校の校訓は「着実・勤勉・自主」であり、齋藤教諭はそのままを実践してきたと言える。「今振り返ると、中3の担任の先生の教えが、今も私の中にあると思います。頑張れば輝けるものがきっと得られる、そう信じています」

 齋藤教諭は同校を志望する受験生に、こうアドバイスを贈る。「模試の点数を上げたいとか、塾で上のクラスに上がりたいとか思うかもしれませんが、結果ではなくて、目標を持って継続して努力することが大事です。それが実感できたら、この学校に入ってから、より努力することの大事さを実感できると思います」

 出合教諭は、男子生徒の成長について「中高6年間でスイッチが入る時期が2回あると感じます」と言う。

 1回目は、中3から高1にかけての時期だ。齋藤教諭と同じように、中3くらいになると「そろそろまずい」と感じ取り、勉強をやり始めるという。2回目は、高2に上がる文理分けの時だ。「ここで2段目のスイッチが入るのです。そして、学年全体で上に行こうという雰囲気になる。みんなで頑張ろうという雰囲気になると受験も団体戦になっていきます」

 齋藤教諭は「数学は小テストが頻繁にあって大変だった思い出があります。でも不思議と、勉強が嫌だなと感じたことは一度もありませんでした」と話していた。思春期の男子の成長を知り尽くしている先生たちだからこそ、無理のない、適度なサポートで生徒たちの6年間を導いていくことができるのだろう。

 ちなみに同校にはOB教師が多く、15人程度いるという。自分を相手にするように齋藤教諭が語った。「戻ってきたいなあと思える、そんな学校なのです」

 (文:小山美香 写真:中学受験サポート)

 城北埼玉中学・高等学校について、さらに詳しく知りたい方は こちら

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2489850 0 城北埼玉中学・高等学校 2021/11/09 05:01:00 2021/11/09 05:01:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/20211102-OYT8I50027-T.jpg?type=thumbnail

会員校一覧

東日本 共学校ページTOP

── 女子校ページTOP

西日本ページTOP

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)