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【特集】「使える」だけでなく「気品ある」英語を身に付ける…国府台女子

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 国府台女子学院中学部・高等部(千葉県市川市)は、40年近い歴史を誇る高等部英語科を筆頭に、学院全体で実践的な英語教育に力を入れてきた。多くの入学者が初めて本格的に英語に接する中学部では特に、少人数クラスでの習熟度別指導やネイティブの教員による指導などによって手厚く英語力の養成を図っているという。今年度オンライン英会話も導入し、充実する英語教育について中学部英語科主任の坂井絵美子教諭に聞いた。

少人数習熟度別クラスでアウトプット重視の授業

「言葉を通して互いを知ることの重要性を理解してもらいたい」と話す坂井教諭
「言葉を通して互いを知ることの重要性を理解してもらいたい」と話す坂井教諭

 同校は1984年、高等部に英語科を開設し、実践的な英語教育を行ってきた。高等部普通科及び中学部でも、「使える」英語を習得させるための手厚い指導を行っているという。

 中学部英語科主任の坂井教諭は、「母国語以外の言語を学ぶということは、異なる価値観があるということを学ぶことでもあります。言葉を通して互いを知ることの重要性を理解してもらいたいので、入学したばかりの中学1年生には『なぜ英語を学ぶ必要があるのか』という話から始めるようにしています」と言う。「さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと、違いを認め合いながらよい人間関係を築くためにも、世界で通用する英語力を身に付けてほしいと思っています」

 中学部英語のカリキュラムは、英語総合・英文作(英文法と英作文)・英会話の三つで構成される。英語総合と英文作は日本人教師、英会話はネイティブの教師が担当している。英文作の授業は1年生で20人前後、2、3年生で25~30人程度の少人数クラスに分け、習熟度別に指導している。一方、英会話は3学年いずれも20人前後の少人数クラスで指導し、生徒の発話する機会が多くなるよう配慮しているという。

 1年生の英文作は、毎回の授業で10分程度、「フォニックス」を実践している。これによって、つづりと発音との間の関係が分かり、英語の正しい読み方を習得できるという。坂井教諭は、「本格的に英語を学び始めた1年生は、ルールを覚えると『もっと知りたい』という気持ちが強くなり、習っていない教材でもどんどん先へ読み進めていきます。音読への興味関心を高めるという意味でも、『フォニックス』は優れた学習法だと思います」と話す。

少人数クラスで行われるネイティブの教師による英会話の授業
少人数クラスで行われるネイティブの教師による英会話の授業

 2年生は、マスターしたことを使い、運用能力を高めていく時期になる。この時期は英語学習にとって大変重要だといい、時間数を週あたり英語総合3時間・英文作3時間とし、学習した文法を使って書くだけでなく、学んだ内容に関する発表を行い、バランスよく英語力を伸ばしていく。「例えば、将来の夢や行ってみたい国などについて、学んだ文法を用いて原稿を書き、発表を行い、聞き手の質問に答える形でさらにやり取りができるようにします。自分の考えや意見を英語で伝えることを重視し、アウトプットの機会を増やしています」

 3年生の英文作では、実用英語技能検定3級の合格を目指し、毎回10分程度のリスニングを行っている。英語で読み上げる問題を聞いて解答を選択したり、音声に合わせて英文を読んだりする。中学卒業までにほとんどの生徒が英検3級を取得するという。

 同校の英語教育では、英会話だけでなく全ての授業でアウトプットを重視しているという。ロールプレイング、ペアワーク、発表、プレゼンテーションなどを取り入れ、さまざまな形で生徒が自己表現できる場を設けている。ICTの活用も進んでいて、生徒は1人1台タブレットを所持しているため、授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」を使って英語の音読の課題を先生に送り返し、評価を受けることなども可能だ。

 通常授業のほかにも、体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」訪問や、希望者を対象に校内でネイティブの講師が行う集中講座「English Speaking Journey」、海外語学研修など、英語力向上のための体験型プログラムを用意している。また、実用英語技能検定だけでなく、中学生全員がGTECを受検するなど英語検定に積極的に取り組んでいる。

オンライン英会話を体験して自信を付ける生徒

 同校は、新たな試みとして4月から希望者向けにオンライン英会話を開始した。タブレット端末を使って自宅から好きな時間に、フィリピン在住の英語講師を相手として英会話ができる。日常会話のほか文法強化や英検対策のクラスもあり、自分の目的に合ったレッスンを自由に選べるという。

 会話が途切れないように講師がうまくサポートするので、利用した中学生たちから「本当に楽しい」という感想が寄せられているそうだ。1回25分のレッスンを年間10~15回受講できるサービスを設定したが、すでに10回分を使いきった生徒もいて、再設定してほしいという声も上がっているという。

 「オンライン英会話を利用している生徒は、学校の授業でも積極的に発言するようになりました。外国人講師とのマンツーマンのレッスンを受けて自信が付いたのでしょう」と坂井教諭は目を細める。

学校生活の中にある英語への意欲を高める環境

「英語多読」コーナーには英語教員らが勧める英書が並ぶ
「英語多読」コーナーには英語教員らが勧める英書が並ぶ

 2011年にオープンした図書館は、入り口付近に「英語多読」のコーナーが設けられ、英語教員らが勧める英書約1000冊が、入門レベルから6段階で並べられている。中1生から高校生まで幅広いニーズに応えられるよう、さまざまなジャンルを取りそろえていて、「オックスフォード・リーディング・ツリー」のような児童書や漫画から自然科学の本まで幅広い。

 これらの蔵書は日常の読書や夏休みの課題に利用されるほか、生徒が校内外のスピーチコンテストに出場する際の素材としても活用される。コロナ禍前は、英語部だけでなく、意欲のある生徒たちがさまざまなスピーチコンテストに出場していた。

 高等部の英語科は活発に国際交流を行っており、外国の高校生の訪問を受ける機会もある。英語科の生徒が案内役を務める姿に接し、中学部や高等部普通科の生徒は、身近な仲間が英語を駆使して外国人と交流する姿に刺激を受けるという。「友達や先輩が活躍する姿を見て、『自分ももっと話せるようになりたい、英語でコミュニケーションができるようになりたい』と思う生徒もいるでしょう。学校の中にそうした環境があるのは大きいですね」

 「英語を学ぶうえで大切なのは、コミュニケーションツールとして『使える言葉』であるとともに、『気品ある言葉』であることです」と坂井教諭は話す。「国府台女子学院は、仏教を通し、思いやりの心を育て、己の心を鍛えて気高い品格を身に付けることができる学校です。生徒たちが本校で学ぶ中で気品ある言葉や考え方を身に付けてくれることを願っています」

 (文:岡崎智子 写真:中学受験サポート 一部写真提供:国府台女子学院中学部・高等部)

 国府台女子学院中学部・高等部について、さらに詳しく知りたい方は こちら

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2422332 0 国府台女子学院中学部・高等部 2021/10/12 06:00:00 2021/10/12 06:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211006-OYT8I50005-T.jpg?type=thumbnail

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