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【特集】英語を学び、異文化に触れて国際人を目指せ…明星学園

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 明星学園中学校・高等学校(東京都三鷹市)は毎年、希望者を対象にオーストラリアとタイでの短期留学を実施している。逆に、タイやドイツ、韓国の姉妹校から留学生を招き、交流を深める行事「インターナショナルウィーク」も開催している。英語力を高め、異文化交流を体験する、二つの国際交流プログラムを紹介する。

豪州短期留学ではできるだけ英語を使う機会を

短期留学について説明する間宮教諭(左)と高山教諭
短期留学について説明する間宮教諭(左)と高山教諭

 同校は1992年、オーストラリア・パースの高校との交換留学をきっかけに本格的な留学制度を整えた。中学、高校とも希望者を対象として夏休みに、タイ短期留学とオーストラリア短期留学を行っており、また、高校の希望者向けには、タイやドイツの姉妹校と1年間の長期相互交換留学を行っていて、所定の基準や条件を満たせば、単位が認定され、帰国後も留年することなく進級できる。

 オーストラリア短期留学は中学2、3年生が2週間、高校1~3年が3週間のプログラムとなっていて、毎年中高それぞれ20人前後が参加する。タイ短期留学は中高生が一緒に参加するプログラムで中高合わせて25~30人が参加するという。

 オーストラリア留学は英語の習得、タイ留学は異文化交流を主な目的としているが、いずれのプログラムでも参加者は現地の家庭にホームステイしながら学校に通う。

 オーストラリア短期留学で、高校生は姉妹校のトリニティカレッジ高等学校に通学するが、中学生は現地の小学校に通学するのが特徴だ。その理由として英語科担当の高山瑤子教諭は、「2週間という限られた期間で、生徒ができるだけ多く英語を使う機会を持てるようにするため」と話す。

中学校のオーストラリア短期留学では、現地の小学校の授業を受ける
中学校のオーストラリア短期留学では、現地の小学校の授業を受ける

 中学生を小学校に通わせるメリットとして「中学生はどの国でも人目が気になる微妙な年頃です。中学生同士、躊躇(ちゅうちょ)なく話せるまで時間がかかりますが、小学生は屈託なく本校の生徒に話しかけてくるので、初日から英語にたくさん触れられます。さらに、小学生が使う言葉や話の内容は比較的やさしく、生徒の英語力に近いためコミュニケーションが取りやすいのです」と話す。

 さらに高山教諭は、「家族と離れて生活し、ホストファミリーの助けを借りながら、自分の意見や要望を英語で伝え、相手の話を理解し、行動する。こうした経験が、英語力の向上と異文化理解につながると思っています」とホームステイの効用を話す。

 昨年、オーストラリア短期留学に参加した中川向日葵さん(現在、高1)は、現地での生活について、「ホストファミリーが家族の一員として、私を知り合いに紹介してくれたことがうれしかったです。また、小さな子供が公園に一人でいると、通りかかった大人が注意をするなど、知らない人同士で声を掛け合っている姿が印象的でした」と話す。

 学校生活については、「小学6年生の授業は、英語が難しくて分からないこともありましたが、算数は理解できました。数学が好きで、数学の先生になるという夢があるので、これから数学を英語で学ぶことに挑戦し、将来、英語でも数学を教えられたらと思っています」と笑顔を見せた。

異文化交流の喜びを実感するタイ短期留学

タイ短期留学で、象乗りを経験する生徒
タイ短期留学で、象乗りを経験する生徒

 一方、タイ短期留学は異文化交流を主な目的とし、現地の家庭にホームステイをしつつ姉妹校のホアヒン・ウイタヤライ学園に通う。同学園は幼稚園から高校までを擁する大きな学校で、毎年、明星学園の生徒が来ることを楽しみにしているという。滞在中のプログラムにはバンコクの市内観光や象乗りをはじめとしたアドベンチャー体験、首長(くびなが)族の村の訪問、(ろう)学校でのボランティアなど、タイの多様な文化を体験できる内容が盛り込まれている。

 国際部の間宮かおる教諭は、「バンコクのような都会や、逆に電気が通っていない家もある首長族の村を訪れることで、生徒たちは日本にはない、さまざまな生活を垣間見ることができ、世界観が変わるようです」と話す。

 タイ短期留学に参加した松岡美緒さん(現在、高1)は、「学校がある町はバンコクのような都会ではなく、もちろん東京ともかなり違って、ゆるやかな時間を過ごせました。私は韓国のアイドルが好きなのですが、タイの人たちもそのアイドルの曲を知っていて、一緒に歌って盛り上がることができて楽しかったです」と、滞在中を振り返った。

 「言葉が十分に通じなくても、生徒たちは好きなアイドルの話など共通の話題で盛り上がれるという異文化コミュニケーションの喜びを実感できます。互いに母語ではない英語を共通の言語とすることで、逆に苦手意識を感じずに積極的にコミュニケーションを取ることができるのかもしれません。その一方で、『タイ語を話せれば、もう少し踏み込んだ話ができるのに』と、もどかしさを感じるはず。そのもどかしさを日本に持って帰ってくることが、語学を学ぶ意欲につながればいいと思います」と高山教諭は話す。

 また、「帰国後、タイに関するニュースなどを目にしたとき、タイの友人に思いを()せることでしょう」とも。「国際人というのは、タイの友人を大切に思うのと同じように、ほかの国々の人も大切に思える人。文化や生活習慣が違っても、世界の人々は自分と同じ人間で、自分や友人と同じように大切にされなくてはならないという視点を持つ。留学が、そういうきっかけになればと考えています」

留学生を招いて交流するインターナショナルウィーク

「インターナショナルデイ」でのイベント
「インターナショナルデイ」でのイベント

 このほか、同校は毎年10月の第4週に、各国の姉妹校から大勢の短期留学生を迎える「インターナショナルウィーク」を開催している。留学生はホームステイをしつつ同校で授業やクラブ活動を体験し、生徒と交流を深める。最終日は「インターナショナルデイ」と名付け、生徒と留学生が互いの文化についてステージ上で発表し合うなどのイベントを行う。この行事は、生徒たちが校内にいながら他国の文化に触れ、異文化について考えたり、改めて自分自身や日本を見つめ直したりする機会となっている。

 夏休みに短期留学し、歓待を受けた生徒にとっては、逆に自分が留学生をもてなす立場になる。松岡さんも、「タイの学校では、タイの生徒たちが私たちをリードしてくれましたが、日本では私たちがタイの生徒をサポートする。それがとてもいい経験になりました」と語った。

 同校の国際交流活動では、短期留学と校内での異文化交流行事を通して、多様な言語や文化に触れていく。インターネットで世界中の情報が簡単に手に入る現代でも、文化や社会の背景を異にする人間同士が直接交流することは、代えがたい貴重な体験であるはずだ。

 (文:籔智子 写真:中学受験サポート 一部写真提供:明星学園中学校・高等学校)

 明星学園中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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812807 0 明星学園中学校・高等学校 2019/09/27 05:21:00 2020/11/18 16:25:24 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190925-OYT8I50009-T.jpg?type=thumbnail

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