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【特集】卒業生が語る「今の原点となった横女時代」…横浜女学院

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 キリスト教校である横浜女学院中学校高等学校(横浜市)は、校訓「愛と誠」に基づく女子の人間教育を特徴としている。それぞれの生徒が神に与えられた「Gift(才能)」を見いだし、伸ばしていけるよう、教師は授業だけでなく部活、行事、校外活動などの取り組みを親身に支援するという。その学校生活を通して身に付いていく「横女」らしさについて、広報担当の宮下直樹教諭の教え子である卒業生3人に語り合ってもらった。

全力で取り組んだ経験が「人」をつくる

教え子の卒業生3人と語り合った宮下教諭
教え子の卒業生3人と語り合った宮下教諭

 宮下教諭の声掛けで4月17日、いずれも昨年3月に卒業した慶応大学文学部の見目(けんもく)綾音(あやね)さん、防衛医科大学校看護学科の(たか)()()()()さん、中央大学文学部の()(みず)(ひろ)()さんの3人が、久しぶりに母校に足を運んだ。3人とも大学2年生だ(以下敬称略)。

 宮下教諭 3人には高1の時に生物を教えていましたよね。3人とも、とても横女らしい生徒だと思っていました。みんな勉強だけでなく、部活や行事も全力でしたね。

 見目 ソフトテニス部を引退までやり抜いたことが思い出に残っています。でも、「受験勉強しなくちゃいけないのに、部活をやっていて合格できるだろうか」と、両立に悩んだ時もありました。

 宮下教諭 それで、顧問の先生に相談したんでしたね。

「横女には先生方に見守られている安心感がある」と話す見目さん
「横女には先生方に見守られている安心感がある」と話す見目さん

 見目 ええ。先生は6月の引退試合に高3全員が参加することを大切にしていたんです。先生の「部活を最後まで続ける力があれば、その後の受験も乗り切れる」という言葉で、ふっきれましたね。部活も勉強も全力でやったからこそ、引退試合で区切りが付いて、今度は勉強に集中することができました。結果的に、仲間と一緒に達成感を味わえたことや、笑い合って楽しかったことが、受験期の支えになって合格できました。

 高瀬 私は文化祭ですね。高1で副実行委員長、高2で実行委員長になったのが6年間で一番大きかった。この経験で、人の気持ちを考えられる力、人をまとめる力がついたと思います。

 宮下教諭 「Share Happiness With Our Smile」っていうテーマだったよね。いい文化祭でした。

 高瀬 高1では、どうしたら来場者が楽しめるか、人数の多い実行委員をどう動かすかなど悩みましたが、高2でその経験を生かせたと思います。最後の閉会式では最高に感動しました。あいさつのあと、委員のみんなが花束とメッセージアルバムをプレゼントしてくれたんです。みんな準備で忙しいのに、合間を縫って用意してくれていたんです。やって良かったと思いました。

 清水 私は吹奏楽部の思い出です。吹奏楽部は、体育祭、文化祭、クリスマス礼拝で演奏するほか、夏は大会、秋にはコンテスト、3月にも定期演奏会があって、発表する機会がとても多いんです。だから練習もハードでした。高2で副部長になった時は、後輩のやる気をどう維持するかに悩みましたね。

 見目 頑張ってちゃんと部をまとめてたと思うよ。横女生って、そういうふうに全力でやる経験を積み重ねているから、みんないい性格になるんだなって思う。

 清水 うん、横女生って、勉強以外も全力だよね。何事も真剣に取り組んで、仲間の気持ちも大切にする。それが楽しかったし、ステキだなって思う。

英語・国際教育が大学の学びにも生きる

「横女生って、何事も真剣に取り組んで、仲間の気持ちも大切にする」と話す清水さん
「横女生って、何事も真剣に取り組んで、仲間の気持ちも大切にする」と話す清水さん

 同校は、国際理解教育、英語教育に力を入れている。中3で全員がニュージーランド海外セミナーに参加し、ホームステイを経験するほか、ESD(持続可能な社会の発展のための教育)やCLIL(内容言語統合型学習)の授業では、国際社会の課題を英語で議論するなど、グローバルな意識付けにも重きを置いている。

 宮下教諭 勉強面でも、みんな横女らしい学びをしていたよね。

 清水 横女の学びが私の原点なんです。今、大学でドイツ語文学文化専攻で学んでいるのも、中高時代に言語や異文化を学ぶことに興味を持ったからです。あの頃は、授業の一環でNHKラジオ「基礎英語」を毎日聞いていました。それで、中3のニュージーランドのホームステイの時に、英語が聞き取れるようになってうれしかったです。

 高瀬 外国から来てた留学生とも仲良くしてたよね。

 清水 自分がニュージーランドに行った時のことを思い出して、その子も不安だろうなって思って、積極的に話しかけたんです。休日も一緒に出掛けたりしました。

 それから、もう一つ感じているのが、ESDの授業が、大学の学びに結び付いていることです。今、一番楽しい授業が、ナチスドイツの歴史を若い世代にどう伝えるかという問題を議論する授業なんです。記念碑を建てるとか、授業で学んでもらうとか、平和を伝える方法を考えるのが面白いなあと感じています。中高時代は、環境問題のチームに入って調べ学習をしていたので、興味が強くなって、大学でももっと環境問題を学ぼうと思っています。

 見目 私もCLILやESDで学んだことが、大学の授業で役立ってますね。高校のとき、CLILでホームレスの日米比較をやったよね。同じテーマを今、大学で勉強しているんです。基礎知識があるからより深く学べます。

見守られながらのびのびと成長できる

「生物の授業が私の原点」と話す高瀬さん
「生物の授業が私の原点」と話す高瀬さん

 高瀬 私はやっぱり生物の授業が原点です。とにかく実験が面白かったです。

 宮下教諭 高瀬さんは理系クラスだったから、高2、高3も私が担任でしたね。ニワトリの脳を解剖したり、豚の肺にシリコンを流し込んで模型を作ったり、メダカのホルマリン漬けの標本を作ったりしたね。

 高瀬 こういう実験がやりたいって言うと、宮下先生はそれに応えてくれました。日本生物学オリンピックに挑戦した時も、先生に勉強の指導をしてもらいましたよね。本当にお世話になりました。

 宮下教諭 過去問を解いて、大学レベルの答えのない問題を一緒に考えたよね。あれは楽しかった。

 高瀬 受験の時も、塾には行かなかったから、よく職員室に行っていろんな先生に指導をしていただきました。進路の決定も相談して後押ししてもらいました。生物が好きだったし、文化祭の経験を生かして患者の気持ちを考えられる看護師になろうと、看護学部に決めたことを思い出します。

 見目 私も塾は補助的に1科目だけ受講して、それ以外はすべて学校の先生にお世話になりました。特に高3の11月で授業が終わってからは、自主登校して、毎朝礼拝をしてから教室で自習しましたが、小論文、英語、日本史は先生方に添削指導してもらいました。おかげで国立大も私大も両方合格できました。

 清水 職員室は壁がなくて、気軽に質問に行けたよね。本当に面倒見がいい学校で、すごく親身になってくれる。一緒に校長先生に相談に乗ってもらったこともあったね。

 見目 そんなこともあったね。校長室で昼食を食べながら話をしたんです。いい思い出です。横女には先生方に見守られているという安心感があるんです。だからのびのびできるし、何か問題があっても、先生と話し合って立ち直れるんです。

 清水 卒業して改めて、聖書の「隣人を愛しなさい」という言葉が心に響いています。周りの人を大切に思うことって大事だなと思います。中高6年間、こうした言葉のシャワーを浴びてきたからこそ、横女の子はみんな優しいんだなと思います。

 宮下教諭 3人とも成長しましたね。本校は「愛と誠」という校訓の下、全ての学校生活、授業や部活や行事などを通して、一人一人に与えられた神様からの「Gift(才能)」を引き出し、伸ばしていくことを使命としています。みんなはそれをまさに体現してくれていますね。今日はありがとうございました。

 (文・写真:小山美香)

 横浜女学院中学校高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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2043378 0 横浜女学院中学校高等学校 2021/05/13 05:01:00 2021/05/13 05:01:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210511-OYT8I50020-T.jpg?type=thumbnail

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