荘厳な礼拝から始まる憧れの学校体験日…立教女学院

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 立教女学院中学校・高等学校(東京都杉並区)で6月29日、学校体験日「St.Margaret’s Learning Day」が開かれ、1100人余りの小学生・保護者が訪れた。キリスト教学校らしい朝の礼拝から授業や部活動まで、生徒の優しいサポートを受けながら学校生活の1日を模擬体験した小学生たちは、同校への憧れを強くしていたようだ。

荘厳な礼拝堂で1日の始まりを体験

静かで厳かな礼拝の時間を体験する小学生や保護者たち
静かで厳かな礼拝の時間を体験する小学生や保護者たち

 立教女学院の1日は、礼拝で始まる。この日も最初に礼拝体験が行われた。同校のシンボルでもある聖マーガレット礼拝堂は、1932年に米国人建築家J・V・W・バーガミニが設計・建造したロマネスク様式の建造物で、杉並区の指定文化財にもなっている。小学生と保護者で満席になった礼拝堂は、パイプオルガンの演奏と生徒による聖歌隊の美しい歌声のハーモニーに包まれていた。

 鈴木裕二チャプレン(司祭)がまず、「ようこそいらっしゃいました」と歓迎のあいさつに立った。「厳かな雰囲気を感じませんか。ここは他とは違う特別な場所です。1日の始まりは礼拝にあり。1日神様に守られて過ごすのです」と語りかけ、同校の英語名セント・マーガレットの由来になった11世紀スコットランドのマーガレット王妃のことや、聖書の言葉について説明した。

 礼拝体験に参加した小学生たちは、みな少し緊張した面持ちで、静かに鈴木チャプレンの言葉に聞き入り、荘厳な雰囲気を味わっていた。

 この日の学校体験の来場者は計1109人。予約が必要な礼拝体験と授業体験には、それぞれ定員いっぱいの500人(保護者含む)、と9教科合計344人が参加したほか、部活動及び展示の見学希望者も数多く集まった。

 礼拝体験が終わると教室へ移動し、授業体験が始まる。在校生が小学生の名前を一人一人確認し、列を作って教室へ誘導した。誘導している在校生は、今春、入試を体験したばかりの中学1年生だ。1年前の自分を見ている思いを感じているように、小学生に優しく話しかけていた。

 卒業生でもある浅香美音子教頭は、「私も数十年前に本校の試験を受けたときに、在校生のお姉さんにとても憧れたことをよく覚えています。在校生には学校体験のお手伝いをする中で、自分が体験したことや、本校のすてきなところを小学生のお子さんたちに伝えてもらいたいと思います。それが代々伝わることで、本校の生徒は立教女学院生であることに、大きな誇りを持つのです」と話す。

授業体験で、生徒が小学生たちを優しくサポート

理科の授業体験で、在校生が小学生に優しく言葉をかけてサポートしていた
理科の授業体験で、在校生が小学生に優しく言葉をかけてサポートしていた

 授業体験では各教室で、高2、高3の生徒たちがアシスタントを務めていた。「英語A」の授業では、米国出身のエリス・ベンジャミン先生が、英語コミュニケーション中心の楽しい授業を行っていた。

 参加した小学生たちは4、5人のグループに分かれ、それぞれにアシスタントの生徒1人が付いて、リラックスしながら授業を受けられるようにサポートする。「What fruit do you like?(どんな果物が好きですか)」などの先生からの問いかけに、最初は緊張気味だった小学生も、後半はすっかり慣れて次々と声が上がるようになった。

 物理室では「科学が未来を(ひら)く~音の不思議をさぐる」という理科の授業体験が行われていた。音叉(おんさ)を二つ用意し、一つを鳴らしてから止めても、もう一つの音叉がかすかに響き続けるのをみんなで聞いた。原口智教諭は、「二つの音叉の間には、何があるでしょうか」と問いかけ、「そうです、空気です。空気があるから音が伝わるんだね」と、音の不思議さを教えていた。

 アシスタントを務めた牧野かれんさん(高2)は、「自分も受験相談会で先輩に優しくしてもらったことを思い出しました。この学校に行きたいという思いがあれば勉強も頑張れると思うので、ぜひ頑張ってほしいです。今日お話しした生徒さんたちと、入学後に再会するのが楽しみです」と話していた。

ハンドベルの鳴らし方を在校生が小学生にマンツーマンで指導
ハンドベルの鳴らし方を在校生が小学生にマンツーマンで指導

 特別音楽教室では音楽「ハンドベルを体験しよう」という授業体験が行われていた。この日は「エーデルワイス」と「イッツ・ア・スモールワールド」の2曲をやさしくアレンジした楽譜を用意し、同校の「ハンドベルクワイヤー」の生徒が、小学生たちにマンツーマンで指導した。「手首を使って、こう振ります。そうそう、いい感じ」。授業の最後には参加した小学生全員で、この2曲を演奏することができた。

 教えていた鈴木優羽さん(高3)は、「一緒に音楽を作る楽しさを小学生のみなさんと共有できてよかったです。『楽しい』という声も上がり、ハンドベルの魅力を伝えられたと思います」と話す。クラシックな曲だけでなく、ポップスやジャズもハンドベルで演奏することがあるといい、「文化祭にも演奏するので来てほしい」と参加者に呼びかけていた。

学校生活を体験・見学して、憧れを抱く

中高ダンス部の発表を見ようと2階まで見学者があふれていた
中高ダンス部の発表を見ようと2階まで見学者があふれていた

 部活動見学も大いに人気を集めた。体育館のメインアリーナでは、中高ダンス部のパフォーマンスを見ようと、2階まで見学者があふれていた。

 ダンス部は人気の高い部活で、実力の面でも今年の東京私立中学高等学校創作ダンス発表会で、中学、高校ともに優秀賞を受賞したほどだ。この日はその時の受賞作品「バベルの塔」(中学)、「enthrall~ようこそ、不思議と幻想の館へ~」(高校)が披露され、大きな拍手を浴びていた。

 この日は雨のため、屋外での部活動は中止になってしまったが、屋内で行われるバスケットボール部、バレーボール部、剣道部、器楽部、舞台劇部、演劇部、茶道部、ハンドベルクワイヤー、聖歌隊の練習には、見学の親子連れの姿が多く見られた。

 高3の卒業論文と国際プログラムの紹介を展示してある教室にも多くの親子が訪れ、同校の教育の成果を、興味深く見てまわっていた。

 同校は総合学習として「ARE学習」を行っている。テーマを自ら求め(Ask)、調べ(Research)、言語化して発表する(Express)というプログラムで、展示してあった高3の卒業論文は、その集大成として作成されたものだ。

 「心中に見る日本人の恋愛観の変遷」「日本で死刑を極刑とし、絶対的終身刑を導入しない理由」「20歳成人が定着している日本の現状への考察」といった高度な内容のテーマが並んでおり、考察の深さに驚いて教師に質問する保護者の姿も見られた。

 国際プログラムの紹介として短期留学や長期留学の成果も展示してあった。1年間の交換留学を経験した堤万里子さん(高3)は来場者の質問に答えながら、「留学して最初の頃は英語を聞き取るのも大変でしたが、4か月くらいすると慣れてきて、最後は帰りたくないと思うほど楽しい留学生活でした。素晴らしい経験になるので、ぜひ留学にチャレンジして」などと話していた。

 このほか、学校紹介のDVDを放映する部屋も立ち見になるほどの人気だった。英語教育・国際教育や体育祭、マーガレット祭(文化祭)、高3生が語る中高6年間の学校生活などが次々映し出され、見ていた親子連れたちは、「すてきだね」「もっと勉強を頑張ろう」など口々にささやき合っていた。

 浅香教頭は、「本校の生徒は、勉強も行事も部活も、どれも一生懸命に取り組んで、友達同士で高め合っています。先輩たちの輝いている姿が、受験生のみなさんに伝わればうれしいです」と話す。

 緑豊かなキャンパスで小学生たちは立教女学院の1日を満喫していた。この日の憧れが、小学生たちの中で入学への意志に変わる日が来るのだろう。

 (文・写真:小山美香)

 立教女学院中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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741675 0 立教女学院中学校・高等学校 2019/08/19 05:21:00 2019/08/19 05:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190814-OYT8I50071-T.jpg?type=thumbnail

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