初のオープンスクールで模擬授業や生徒の校内ガイド…六甲学院

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 六甲学院中学校・高等学校(神戸市)は7月21日、同校として初のオープンスクールを開催した。体育祭や文化祭は以前から公開してきたが、授業やクラブ活動などの実際を公開するのは初めての試みだ。当日は国語と算数の実戦的な入試問題解説や生徒が案内する校内見学、クラブ活動体験など多彩なメニューが用意され、多くの小学生と保護者が訪れた。

申し込みが集中した人気の模擬授業

国語の体験授業を担当した青柳息吹教諭(奥)
国語の体験授業を担当した青柳息吹教諭(奥)

 この日のオープンスクールは六甲学院として初の試みとあって、同校の受験を考える小学生たちと保護者でキャンパスはにぎわった。小5生と小6生が大多数だが、小4生の姿もちらほらと見られた。

 学校説明会や相談コーナー、クラブ活動経験など多彩なメニューが用意されたが、やはり、目玉となるのは体験授業だ。午前9時半から11時半の間の3コマで国語、算数、理科、社会、英語、宗教、家庭科の体験授業が実施され、それぞれ事前申し込み済みの25人と当日申し込みの5人の計30人の小学生が参加した。

 国語の体験授業は「六甲学院中学校国語入試問題解説」のタイトルで行われた。同校の国語試験は記述問題が多いことで知られており、対策は気になるところ。「点数を取る方法をお教えします」とホームページで事前告知したこともあり、受験生たちの応募が集中した。当日応募でも高倍率の抽選となった。

 国語科の青柳息吹教諭は、2年前のB日程の問題を使い、具体的に解き方を説明していった。「この解き方を知ることで、今まで読んできた本の読み方が変わります。受験のためだけでなく、これからの人生で読んでいく本をしっかり読み込める力を付けていきましょう」と話した。小学生が真剣に聞き入っているのはもちろんだが、教室の後ろで見守る保護者も真剣そのもので、一言も漏らすまいとメモを取る姿もあった。

理科の模擬授業では白衣を着た化学部員がサポート
理科の模擬授業では白衣を着た化学部員がサポート

 理科1の体験授業では、「冷たい反応」と題した実験が行われた。クエン酸と炭酸水素ナトリウムを混ぜた容器に水を加えた時に起きる吸熱反応の実験だ。佐藤雅孝教諭が実験の手本を実物投影機で参加者全員に見せたあと、白衣を着た高1の化学部員3人が用具を配って実験開始。部員のアドバイスを受けながら、小学生たちは泡立つ容器の中の水温を温度計で観察した。

 佐藤教諭は「小学校と中学の違いは、目盛りの読み方です。温度は目分量で10等分して読みましょう」と指示し、小学生たちは小数点以下までの読み取りに挑戦していた。読み取った数値は次々、パソコンに入力され、教室のモニターで温度の低下を全員で確認しながら佐藤教諭の説明を聞いた。

 なお、参加者は体験授業の最初と最後に六甲学院の習わしとなっている「瞑目(めいもく)」も体験した。手を軽く握りしめ、目を閉じてしばらく待ったあと、「はい」という声で目を開け、あいさつをする。沈黙の中で気分を切り替える行いであり、同校では授業だけでなく、朝礼や会議などさまざまなシーンの開始時と終了時に行っているという。

校内を案内する生徒たちの学校愛

全国でも珍しい男子生徒だけの演劇部
全国でも珍しい男子生徒だけの演劇部

 生徒の案内による校内ツアーも大人気だった。当初は開始時間を3回に分けて実施する予定だったが、希望者が殺到したため、集まり次第出発する方式に急きょ変更した。ガイドを担当する中3、高1、高2生の有志が柔軟に対応したそうだ。

 中田壮亮君(高2)らの案内で校内を見学した。2012年に完成した校舎は新しく清潔で、教室内にはモニターなどの最新設備が整っているが、一方で、木を多用した教室は温かみと落ち着きがあり、廊下や階段などは旧校舎のおもかげを残したレトロなデザインを採用したという。

 ガイド役の生徒たちはツアー中に、「塾には何年生から通ったの」など保護者たちからさまざまな質問も受けていたが、一つ一つ丁寧に、そして気さくに答えていく。ガイドを務めていた瀧上眞翔君(中3)は「知らない人に六甲学院の魅力を伝えることは楽しいです」と話す。瀧上君のおすすめは学習センターからの眺望だ。同じく塚原義章君(高2)は六甲山の自然に恵まれた立地の素晴らしさを語った。ガイドを務める生徒たちと話しながら、学校への愛情が伝わってくるのを感じた。

「地歴部」「演劇部」「サッカー部」

緑あふれる六甲山の自然環境と広々としたグラウンド
緑あふれる六甲山の自然環境と広々としたグラウンド

 午前11時40分から午後12時半までクラブ活動の見学と体験も行われた。この日は野球、サッカーなど運動系9部と音楽、地歴、物理など文化系9部の体験が用意された。

 地歴部の部室では鉄道模型の運転体験を行っていた。部長の木透慶一郎君(高2)によると、地歴部は50年以上の歴史があり、いわゆる鉄研と地域の歴史研究を加えた広がりのある活動をしているそうだ。毎年行う合宿は、生徒が投票で行き先を決め、事前調査のうえで訪問して歴史風土を調べる。その結果は文化祭で発表している。

 講堂では演劇部員が演出の工夫を相談しながら稽古をしていた。男子生徒だけの演劇部は、兵庫県下ではおそらく唯一で、全国でも珍しいようだ。40人の部員が中高一緒に活動しており、年4回新作を発表している。部長の西尾元君(高2)は「先輩後輩の仲が良く、卒業生もよく学校を訪ねてくれます」と語る。

 グラウンドではサッカー部が、体験希望の小学生と一緒に模擬試合をしていた。部活動を体験することで、中学生活のイメージが実感できたのではないだろうか。

 六甲学院の中学入試は、第1志望として受験する生徒がほとんどだという。この日、オープンスクールを経験して、六甲生になりたい気持ちをいっそう強めた受験生は多かったことだろう。

 (文・写真:水崎真智子)

 六甲学院中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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871284 0 六甲学院中学校・高等学校 2019/10/31 05:22:00 2019/10/31 05:22:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191029-OYT8I50010-T.jpg?type=thumbnail

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