充実のキャンパスで多様な個性大らかに育む…学習院

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都心にあるのを忘れるほど緑豊かなキャンパス
都心にあるのを忘れるほど緑豊かなキャンパス

 学習院中等科(東京都豊島区)は、「ひろい視野」「たくましい創造力」「ゆたかな感受性」を教育方針とする中高一貫の男子校だ。進路指導は柔軟で、高等科卒業生の約半数が学習院以外の大学に進む。また、部活動が盛んで、都心の緑豊かな一角にあるキャンパスには、グラウンドはもとより馬場や洋弓場なども備えている。生徒たちはおおらかな学校生活を送りながら、将来にわたる交友関係を結ぶ。昨年度に就任した中等科・高等科の武市憲幸科長に、同校の特色を聞いた。

多様な個性を持つ生徒が机を並べる教室

「個性豊かな生徒たちが特長」と話す武市憲幸科長
「個性豊かな生徒たちが特長」と話す武市憲幸科長

 「本校の生徒は、大らかで伸び伸びとしていて、一人一人個性豊かなところが特長です。一つのクラスにさまざまな方向性を持つ生徒が集まっていますが、自分とは異なる個性を認め、互いを刺激し合っています」と武市憲幸科長は話す。武市科長自身、中学・高校を学習院で過ごし、その伸びやかな校風を尊重しているという。

 中等科の1学年の生徒数は約200人。そのうち十数人が他の高校へ進む一方、同程度の人数が一般入試で高等科に入るので、高等科も1学年200人程度になるという。卒業時に学習院大に進学するのは半数程度で、そのほかは東京大学など全国各地の国公立大学や、早稲田、慶応、上智といった私立大学、さらに海外大学などに進んでいる。

 「進路別のクラス編成を行わないため、学習院大学に推薦で入学する者、他大学に指定校推薦で入学する者、他大学の一般入試やAO入試を受ける者、または海外の大学に進む者など、多様な生徒が、同じクラスで机を並べて学んでいます。彼らにとって、大学進学は一つの過程に過ぎず、そのことで互いを区別することはありません」

 高等科では、理系・文系にはっきりとコースを分けていない。数学や理科、社会、外国語の科目は高校2年から選択制となる。外国語は中国語、ドイツ語、フランス語など、英語以外の授業も選択できる。生徒は自分の進路に合わせてカリキュラムを選択し、時間によって別々の教室で自分が選択した授業を受ける。

 「中・高の6年間は、苦労をいとわず取り組むことができる、自分が本当にやりたいことを見つける時期です。例えば、自分が30歳になった時にどう生きていたいかをイメージし、『自分はこれをやりたい』と思えるものを、中・高の間に見つけてほしいと思います」

ゴルフ・アーチェリー・馬術など伝統あるクラブ活動

全国大会出場経験もある馬術部
全国大会出場経験もある馬術部

 中・高のクラブ活動は非常に盛んだ。ゴルフ部、アーチェリー部、馬術部、ホッケー部など、長い伝統を持つユニークなクラブがそろっている。しかも、ゴルフ練習場、洋弓場、馬場など、専用の練習施設が校内に整備されている。

 「馬術部の生徒は、朝、授業の前に馬の世話をしてから教室に来ることがあります。そうやって、生き物の面倒を見る姿勢を学ぶのです。同じキャンパス内にある大学の学生と一緒に部活を行うこともあり、大学生の活動からも多くを学んでいます」

 ゴルフ部、馬術部、アーチェリー部は、それぞれ全国大会への出場歴がある。ホッケー部は2017年の全国高等学校総合体育大会でベスト16の成績を残した。「スポーツ推薦の枠があるわけではなく、入学した生徒全員にチャンスがあります。学習院に入ってから始めたスポーツでも、実力があればレギュラーで活躍することができるのです」。生徒たち自身が部活に対して非常に熱心であり、高校3年までクラブ活動を続け、現役で大学に合格する例も少なくないそうだ。

 例年、7月の学校説明会ではクラブ活動の見学・体験を実施している。各クラブの生徒たちが説明会の参加者たちと個別にやり取りし、学校生活とクラブ活動の魅力を伝えている。また、この説明会には在校生と保護者のブースも設置され、生徒たちが日々どのような生活を送っているか、生徒の保護者らから直接話を聞くことができる。

年に20~25人が長期留学、海外からの受け入れも

中等科では、希望者向けにニュージーランド短期研修を実施している
中等科では、希望者向けにニュージーランド短期研修を実施している

 国際交流に関しては生徒の自主性を尊重する姿勢だが、中等科では希望者を対象に10日間のニュージーランド短期研修を用意している。また、高等科では海外の協定校または公認高校への1年間の長期留学が盛んで、主に高1の夏から高2の夏にかけて海外校で学ぶ。留学中の勉強も単位認定されるので高2のクラスに戻ることができるという。

 「年に20~25人が長期留学をしており、夏休みを終えて日本の教室に戻ってくるのは、生徒たちにとってごく自然な流れとなっています。行き先は英語圏とは限らず、ドイツ、スペイン、インド、ブラジルなど多様で、メキシコ留学の経験を生かして、大学卒業後にメキシコに渡って起業した生徒もいました」

 海外の協定校からの留学生も年間5人ほど受け入れており、ごく日常的に校内で外国人生徒を見かける。アメリカ、カナダ、ベルギー、タイなどさまざまな国の留学生がおり、クラブ活動に参加して、合宿したり、試合に出たりする例もあるそうだ。

 非常に自由で開放的な校風であるが、中等科では社会規範やルールを守ることの大切さを教え、きちんとした生活態度を身に付けることを重んじている。その経験を経て、高等科では自分の考えで行動することができるようになるという。

 在学中の多彩な経験から、在校生・卒業生の間には強い結びつきが生まれ、卒業後も連れ立って気軽に学校を訪問する生徒が多いという。「人生の中で中・高の6年間は特別な時期。学習院を人生のベースキャンプととらえ、いつでも相談に来てほしいと話しています」

 (文・写真:足立恵子 一部写真提供:学習院中等科・高等科)

 学習院中等科について、さらに詳しく知りたい方はこちら

465869 0 学習院中等科 2019/02/28 05:21:00 2019/02/28 05:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190227-OYT8I50023-T.jpg?type=thumbnail

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