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【特集】「国際コース」新設で英語力の高みを目指す…江戸川女子

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 江戸川女子中学校・高等学校(東京都江戸川区)は来年度、中学校に「国際コース」を新設する。少人数制・レベル別で英語に特化したカリキュラムとなっており、中高一貫の教育により、文系・理系を問わず、国内外の難関大学への挑戦を可能にするという。同コース設置の背景や、プログラムの内容などを取材した。

少人数制・レベル別で英語に特化した新コース

入試対策委員の水嶋瞳先生(左)と英語科主任の熊川美帆子先生
入試対策委員の水嶋瞳先生(左)と英語科主任の熊川美帆子先生

 「当校には、1986年に高校英語科を設け、高い英語力を持つ生徒を育ててきた歴史があります」と英語科主任の熊川美帆子先生は話す。同校はそこから社会情勢や英語へのニーズを踏まえ、段階を踏んで英語教育をブラッシュアップさせてきたという。

 約10年前から中学への帰国生受け入れを始め、その中で高い英語力を持つ少人数の生徒を対象に、ネイティブの先生による週1時間の「取り出し授業」を行った。この取り出し授業は、当初、中学だけで行われたが、4年ほど前から高校でも行うようになり、高入生も加えて規模を拡大。授業時間も週3時間に増やした。

 「すると、英語力の伸びが全然違ってきたのです。中高6年をかけ授業時間を増やしたことで明らかな効果がありました。そこで来年度から中学に『国際コース』を設け、英語力のある生徒たちをもっともっと伸ばしていこうということになりました」

 「国際コース」は少人数・レベル別の授業が特徴で、英語の授業は「アドバンストクラス」と「スタンダードクラス」の二つのレベルに分けて行う。「アドバンストクラス」は、帰国生など、すでに実用英語技能検定(以下、英検)2級以上の力を持ち、ネイティブの先生による授業が受けられる生徒が対象。「スタンダードクラス」は、そこまでの英語力はないが、英検3級程度の力がある生徒で構成する。

 「アドバンストクラス」では、ネイティブの先生が原書講読を通してディスカッションやライティングを行い、英語4技能を磨いていく。ただ、帰国生は感覚的に文法を身に付けている傾向があるため、文法は日本人の先生が担当し、正確な理解を図る。「スタンダードクラス」は、日本人の先生が多くの授業を担当し、英語4技能をバランスよく学ぶ。オンラインスピーキングの授業もあり、力が付いてくれば、ネイティブの先生による原書講読も取り入れていく予定だ。

 国際コースは、副担任はネイティブの先生が務め、英語でコミュニケーションする機会を豊富に設ける。鍛えた語学力を武器として、国内外の難関大学への進学を可能にするカリキュラムを組んでいるという。

 同校では、普通科の高1生で英検準2級取得者が90%、英語科の高1生では100%に達するという。国際コースについては「アドバンストクラスは入学時から英検2級を持っていますので、最低でも中3で英検準1級、高校卒業時には英検1級、GTECのスコアの伸びも把握しながら、CEFR-Jで上級のCレベルまでいけるといいなと思っています」と熊川先生は期待を込める。

日本を知って世界を理解する学習プログラム

 「国際コース」には両クラス共通の特徴的なプログラムが予定されている。ネイティブの先生と日本人の先生によるチームティーチングで行う「グローバルスタディーズ」という探究授業だ。「基になっているのは『世界がもし100人の村だったら』のような国際理解教育です」と熊川先生は説明する。たとえば、男女関係、識字率、宗教など、いろいろなテーマの中から、生徒たちは関心のあるテーマを選んで調べ、まとめ、英語でプレゼンテーションして発信力を高めるというものだ。

 音楽と美術の授業を、英語によるイマージョン教育で行うのも「国際コース」のカリキュラムの特徴だ。「英語の授業というと生徒がかしこまってしまう部分がありますが、音楽や美術の授業をチームティーチングすることで、リラックスして英語に慣れ親しんでいけます」と熊川先生は授業の狙いを話す。

豊富な海外研修を体験する生徒たち
豊富な海外研修を体験する生徒たち

 海外研修メニューも豊富だ。中3では全員参加で1週間のマレーシア海外研修がある。ともに英語を第2言語とする国民として、英語でコミュニケーションを取ることで世界共通語としての英語を実感させる狙いがある。「今、英語はツールになっています。英語が強ければそれが武器となって生徒たちは色んな分野に進んで行ける。我々はその土台を作ってやりたいのです」。このほかにも高1、高2で希望者を対象とする23日間のオーストラリア短期留学があり、語学研修としてニュージーランドターム留学、ニュージーランド・オーストラリア1年留学、フィリピン・アメリカ語学研修なども用意している。

国際教育の一方、中学では華道、茶道、箏曲を必修科目とし、日本文化を学ぶ
国際教育の一方、中学では華道、茶道、箏曲を必修科目とし、日本文化を学ぶ

 英語、国際教育に力を入れる一方、中学では華道、茶道、(そう)曲を必修科目とし、情操教育を行う。また、京都・奈良での研修もあり、日本の伝統文化を学ぶ。「日本のことが分かった上で初めて世界を理解できる、それが当校の基本の考え方です。人間は知らないことは考えられない。だから、色々な物事を経験させたいと思っています」

「国際コース」希望者に向けて英語1科目入試を新設

 入試対策委員の水嶋瞳先生によると、「国際コース」は、どのタイプの入試からでも入学が可能だ。

 今年11月の「帰国生英語特化型入試」と来年2月の「一般英語特化型入試」は、英語1科型入試として新設される。試験科目は英検2級レベルの英語筆記試験と、日本語と英語での面接を行う。合格者は全員、「国際コース」へ入学できる。

 英語が得意でない帰国生には同じく11月に「帰国生基礎学力型入試」がある。国語・算数の2科目、または国語・算数・英語の3科目のいずれかを選んで受験する。英語テストは英検3級レベルだという。

 この入試の合格者と、2月に行われる「一般4科入試」「一般2科入試」「AО入試」の合格者は、英検3級以上を取得していた場合、「国際コース」を選択できる。また、取得していなくても、同校の「英語チャレンジテスト」に合格すれば「国際コース」に入学できる。

 一般クラスに入った後もチャンスはある。「国際コースは、一般コースと英語以外の教科のコマ数は基本的に同じです。例えば、一般コースに入学後、英検3級、準2級を取得した場合、国際コースに移ることもできます」と水嶋先生は話す。

 「今まで英語の1科目入試は実施していませんでした。『自分は英語で勝負できるんだ』というお子さんは、ぜひチャレンジしてほしいと思います。そして、現時点でまだ高い英語力がなくても、いつかは国際コースにと願うお子さんにも道は開けています。諦めずに目指し続けてほしい」と水嶋先生は話す。

 ちなみに「国際コース」は英語に特化しているだけではなく、理数系の先取り授業なども行い、文理どちらの進路も選択できるように対応する。将来、英語を武器にして理系に進みたいという受験生にとって、同校の国際コースは検討を欠かせない存在だろう。

 (文:池野みのり、写真:中学受験サポート、一部写真提供:江戸川女子中学校・高等学校)

 江戸川女子中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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1370257 0 江戸川女子中学校・高等学校 2020/07/30 05:21:00 2020/10/23 12:01:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200722-OYT8I50020-T.jpg?type=thumbnail

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