中高の学び生かして大学生活でもリード…常翔学園

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 常翔学園中学校・高等学校(大阪市)を今春卒業し、大学に進んだ中高一貫3期生2人が母校を訪れ、北尾元一校長と語り合った。それぞれ広島大学医学部と同志社大学政策学部に進学した2人は、中高生活の思い出や、母校での課題解決型学習、徹底した基礎教育がいかに大学でも役立っているかなどの話題に花を咲かせた。

在学中培ったプレゼンテーション力を大学でも発揮

卒業生2人に大学生活の様子を聞く北尾校長
卒業生2人に大学生活の様子を聞く北尾校長

 2011年に開設された同校の中高一貫コースは、課題解決型学習によって、これからの知識基盤社会で求められる「21世紀型スキル」の獲得を目指している。1類と2類があり、カリキュラムや進度は同じだが、1類は深掘り学習と徹底した応用力養成を、2類は繰り返し重視の「スパイラル定着学習」が特徴だ。

 中高一貫3期生の倉本真有(まゆ)さんは1類で学び、今春、広島大学医学部医学科に進学した。西垣(まさる)君は2類で学び、同志社大学政策学部に進学した。2人は5月1日に母校を訪ね、同校の食堂で北尾元一校長先生に近況や思い出を語った。

 北尾校長(以下、校長) 大学生活を楽しんでいますか。

 倉本 はい、楽しんでいます。

 校長 倉本さんは学期代表でしたね。高校1年生のとき、本校の学校説明会で同級生数人と一緒に英語でプレゼンテーションをしたことを印象深く覚えています。白衣を着て「将来、私は医者になります。中高一貫コースの仲間は国公立大学進学を目指し、勉強しています」と英語で発表しましたね。

高校1年生による画像や音楽を駆使したプレゼンテーション
高校1年生による画像や音楽を駆使したプレゼンテーション

 倉本 在学中は大きな舞台で発表する機会がたくさんありました。先日、広島大学の医歯薬の学生が合同で学ぶ必修講座で、十数人でチームを作って発表する機会がありました。私はリーダーに立候補し、医療倫理について発表したのですが、リーダーを務めようという人が少なくて驚きました。チームで協議し、意見をまとめて発表するのが初めてという学生が多く、経験がないので尻込みしたのかもしれません。

 校長 よく頑張りましたね。中高一貫の生徒は、中学のうちから決まった答えが一つでない課題解決型プログラムに取り組み、仲間で議論したり、クラスや学年で発表したりしているから、そういう機会には大いに役立つことでしょう。倉本さんが医者を将来の目標にしたのはいつ頃ですか。

 倉本 小学4年生です。体調を悪くし、救急で診察してもらいました。その時の女医さんが心から安心できる対応をしてくださり、医者になりたいと思ったのがきっかけです。中学で取り組んだ社会探求や人物探求のプログラムで社会や職業、生き方について調べ学習をし、医者になろうという気持ちがさらに深まりました。

 校長 国公立大学の医学部に合格するには、どんなふうに勉強したらいいのでしょう。後輩にどうアドバイスしますか。

 倉本 中学生の時は先生に言われたことを言われた通り、完璧にやることに集中するのがいいです。先取り学習で授業の進度も速いので楽ではありませんが、先生を信じて取り組めばできますし、高校生になってから随分、楽になります。中高の6年間を1人の担任の先生に見てもらえるので安心です。私はセンター試験の後、最終的にどの大学に出願するかも担任の先生と相談して決めました。

 校長 担任だけでなく各教科の先生もおおむね6年間持ち上がりですからね。長期にわたって丁寧に指導することは本校の中高一貫コースの特長です。

ブランドよりも自分に合った大学を選んだ

広島大学医学部で学ぶ倉本さん(左)と、同志社大学政策学部で学ぶ西垣君
広島大学医学部で学ぶ倉本さん(左)と、同志社大学政策学部で学ぶ西垣君

 校長 西垣君も、大学生活を楽しんでいますか。

 西垣 はい、毎日が楽しく、たくさん勉強しています。同志社大学の政策学部は、政治も経済も法律も1回生のうちに幅広く学び、2回生で選択した専門を学ぶようになっています。自分は何に関心があるのかを1年間、じっくり考えることができるので、自分にぴったりの環境に進学できたと感じています。

 校長 西垣君は2類でしたね。

 西垣 2類もクラスのみんなは国公立大学を目指していて、自分も「国公立大学がいいのかな」と周囲に流されそうな時期がありましたが、大阪大学に見学に行ってみると、どうもしっくりしなかったのです。一方、同志社大学は自分に合っていると感じました。京都という街も魅力でした。「大阪大学というブランドを得るためでなく、自分がいいと思える大学に進もう。私学は国公立と比べ授業料が高いので、その分、精いっぱい学ぼう」という気持ちになり、私立専願で受験勉強に取り組みました。希望がかなったので、思い切り勉強しています。

 校長 西垣君は高校時代、ソフトボール部のピッチャーで主将として活躍していましたね。本校は勉強を重視し、クラブ活動は週3日と限られていますが、ソフトボール部は全国大会にも出場する実力です。スポーツも勉強もよく頑張りましたね。

 西垣 はい。実は、部活動も頑張りたくて高校入試のない常翔学園に入学しました。中学の3年間はサッカー、高校の2年間はソフトボールに打ち込みました。部活動の仲間とは濃い時間を過ごせましたし、同級生も6年間一緒だったので深く付き合えて、一生の友ができました。

 校長 勉強にはどういうふうに取り組みましたか。

 西垣 勉強は部活動との両立を考え、一定のペースで継続的に進めるようにしました。中学では日々の学習をこなし、定期テストも試験範囲の復習をしただけで、他のことに手を広げませんでした。大学受験を意識したのは高校1年で初めてセンター試験の模擬試験を受けた時です。点数の低さに目が覚めました。それでも結局、塾も予備校も行かず、学校の勉強だけをコツコツ頑張って大学受験に備えました。

 大学に入って感じたのは中高時代に学んだことがいろんなことに役立っているということです。パソコンソフトを使っての発表を、当たり前のように経験してきたので「ワード、パワーポイント、それ何」と聞いてくる学友に教えてあげることもできます。高校の修学旅行が話題になったときも「修学旅行は外国、しかもファームステイか、いい経験をしているなあ」と言われました。

 校長 2人とも自分らしさを生かしながら、充実した学生生活を送っているようですね。

思い出の場所は図書館と食堂

2人とも思い出の場所という図書館で北尾校長と
2人とも思い出の場所という図書館で北尾校長と

 校長 母校で思い出の場所というと、どこですか。

 西垣 図書館です。志望大学の赤本の問題を解くとか、受験勉強の自習はほとんど図書館でしていました。

 倉本 私も図書館です。中高の図書館が閉まっている時は、隣の大阪工業大学の図書館が使えるので助かりました。休みの日も学校にきて、中高の図書館か隣の大学図書館で勉強していました。この食堂も懐かしいです。中高6年間お世話になって、“全品制覇”をしました。

 西垣 食堂も図書館も、校舎が広くてきれいで自慢の母校です。在校中は当たり前に使っていたのですが、卒業してみて、いい中高生時代だったと実感します。

 校長 ぜひ在校生にも知ってほしい話ですね。今後も常翔学園で培ったリーダーシップを発揮して頑張ってください。

 (文・写真:水崎真智子 一部写真提供:常翔学園中学校・高等学校)

 常翔学園中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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631415 0 常翔学園中学校・高等学校 2019/06/13 05:21:00 2019/06/13 05:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190611-OYT8I50026-T.jpg?type=thumbnail

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