人生100年時代、学び続けられる人作りを目指して…近大附属

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 近畿大学附属高等学校・中学校(大阪府東大阪市)は、人生100年時代を生きていける「自立した学習者」の養成に取り組んでいる。近畿大学と連携できるメリットを生かしで実現している英語教育、ICT教育の先駆的な取り組みや教育の目標などについて、中川京一校長に聞いた。

自立した学習者を育てるための先進的教育

 ――附属校としての教育の特色、メリットはどのようなものですか。

「学び続ける学習者として社会で活躍してほしい」と語る中川京一校長
「学び続ける学習者として社会で活躍してほしい」と語る中川京一校長

 本校の生徒の約6割は附属特別推薦入学制度によって近畿大学に入学します。その他は国公立・難関私立大学などに進学しますが、近畿大学への進路保証があるため、本校としてはさまざまな時代に先駆けた教育に挑戦しやすいと言えるでしょう。

 高大連携への取り組みもその一つです。現在、高校3年間を通して、近畿大学の学びに触れる機会を多く設けています。大学教授陣による特別講義のほか、学部ごとの説明会も実施しています。生徒一人一人が「自分は何を学びたいか」について、しっかり考えたうえで大学に進学することは、大学生活はもちろん、卒業してからの長い人生においても大変重要なことです。

 近年、大学が求める人物像は変わってきています。大学入試をゴールとするのではなく、入学してからも、さらには卒業してからも、ずっと自分で学び続けていける「自立した学習者」が求められているのです。そのような人物を育てるには、これから到来する社会の変容に対応する力や、身に付けた知識をさらに深めて、仲間とともに課題を発見・解決していく力を伸ばすトレーニングが必要です。本学では学ぶためのツールや環境を整え、生徒たちがそれらをうまく使いこなしながら、学びを深めていけるトレーニング作りに力を注いでいるところです。

 ――ICT教育を積極的に推進しているのも、先進的な学びの環境作りですね。

調べもの、宿題や保護者との連絡にもタブレットを活用
調べもの、宿題や保護者との連絡にもタブレットを活用

 本校は、中学入学時から生徒たちに1人1台、Apple社のiPadを持たせ、ICT教育を推進しています。Apple社は、テクノロジーを活用して教育現場の変革に努めている中・高校教育のパイオニアを「Apple Distinguished Educator(ADE)」として認定していますが、本校には、国内で約90人しか認定されていないADEのうち5人が在籍しています。

 彼らの積極的な指導によってICTの活用が浸透した結果、生徒たちが学びの場面でインターネットや情報端末を利用することはもはや日常風景となっています。生徒たちは教科学習でタブレットをノート代わりに使い、宿題もタブレットを利用して提出しています。調べものはもちろん、ムービー機能などを駆使して、プレゼンテーションの資料や論文を作成したりしていて、新しい教育効果が生まれています。

 高校生になると自分自身の学びなどをe-ポートフォリオにまとめています。タブレットを使うことで記録が容易になり、自分の成長を客観視して分析、評価できるようになります。このほか、保護者への連絡もタブレットを利用することでペーパーレス化を可能にしています。

進路保証が先駆的な教育への挑戦を可能にする

 ――グローバル社会で通用する人材の育成について、具体的な取り組みを教えてください。

「使える英語」を身に付ける実践的な授業
「使える英語」を身に付ける実践的な授業

 世界的に高い評価を得ている「ケンブリッジ大学英語検定機構」の認定を受けた中学・高校英語指導者向け国際英語教授資格「CELT-S」を持つ教員が、中学1年からネイティブの教員とチームティーチングで授業を行います。その授業は、アクティブ・ラーニングを取り入れて英語4技能(読む・書く・聞く・話す)を教えるのが特長です。使える英語が確実に身に付くとされ、ヨーロッパの中高等学校でも高い評価を得ています。また、中学入学時は英語学習経験のある生徒と初めて英語に触れるという生徒が混在しますが、この指導資格を持つ教師であれば英語力にばらつきのある集団でも、同時に教えることができるというメリットもあります。

 世界基準の英語教授資格を持った教師だからこそ、日常生活から学習、仕事までさまざまな場面で自信を持って対応できる英語を習得させ、世界の中高生と同等にグローバル社会で通用する18歳を育成することができるのです。現在、本校の教員の多くが「CELT-S」取得を推進しており、更に充実した英語教育の実現を目指しています。

 ――人工知能型教材も授業で活用されているそうですね。

 本校ではe-ラーニング教材として、AI(人工知能)を活用した「Qubena(キュビナ)」というタブレット型教材を、数学で使っています。数学は進度の差がつきやすい教科であるため、AIによって学習到達度などを判断し、生徒一人一人にカスタマイズした最適な課題を出すようにしています。本校は中高合わせて約3700人と生徒数が多い大規模校ですが、AIを活用した教材を採用することによって、一人一人に対してきめ細やかな教育を提供することができます。

 ――近大附属を進学先に考える小学生と保護者へのメッセージをお願いします。

 大学で専門分野を学び、教養を深めて社会に出る。その時に通用する人材を育てるのが実学教育です。本校ではそのようなトレーニングをすでに中学からスタートさせています。人生100年時代に自分はどうありたいか、どのように生きたいか、このテーマを真剣に考えることで夢は実現できます。なりたい自分に変わることはできます。「チーム近大附属」の一員になって、自分の夢を実現しましょう。

 (文・写真:櫨本恭子)

 近畿大学附属高等学校・中学について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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650570 0 近畿大学附属高等学校・中学校 2019/06/26 05:21:00 2019/06/26 05:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190621-OYT8I50026-T.jpg?type=thumbnail

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