来校者たちを感動させた生徒が作る学校説明会…白梅清修

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 白梅学園清修中高一貫部(東京都小平市)は今年度、生徒が主体となって企画運営する新しいスタイルの学校説明会を実施する。6月13日の第1回学校説明会では、司会進行や学校の特色説明、校舎の案内からネット中継まで生徒が主体となって切り盛りした。この日の様子を紹介するとともに、運営を受け持った生徒らに話を聞いた。

「清徒会」役員と有志ら13人が企画運営

生徒主体の新しいスタイルの学校説明会について話す中澤亜紀教諭
生徒主体の新しいスタイルの学校説明会について話す中澤亜紀教諭

 今年度、広報部長に就任した中澤亜紀教諭は、学校説明会を生徒主体の新しいスタイルに改めた目的をこう説明する。

 「私も一人の親の立場として、学校説明会で保護者の方々が知りたいのは『自分の子供がここでどう成長するのか』ではないかと考えました。それには成長の実例を見せるのが一番です。私としても、本校最大の魅力は生徒の素晴らしさだと思っていますので、生徒に任せてみようと考えました」

 今回の説明会で中心になったのは、生徒組織の「清徒会」だ。各クラス2人の係と5人の役員で構成され、行事や委員会活動、クラス活動をまとめるほか、生徒の意見を踏まえて日常の生活や学校設備についても話し合い、学校運営に反映させているという。

 この「清徒会」役員5人を中心とし、有志を加えて計13人の生徒が説明会の企画運営に携わった。休校中の5月からテレビ会議システムのZoomなどを使ってミーティングを行い、6月に入って接客のコンサルタントを迎えてリハーサルを行ったという。

来校した参加家族に学校の魅力をアピール

Zoomを利用したインターネット中継も生徒が担当する
Zoomを利用したインターネット中継も生徒が担当する

 この日の第1回説明会は24組の家族が事前の参加登録を行った。うち21組54人が来校し、3組がZoomで視聴。また、直前に送った案内メールからも多数の視聴参加があった。このネット中継は生徒たちの手でセッティングしたそうだ。

 開会30分前の午後1時半頃から参加家族が到着し始めると、マスクとフェースシールドを着けた生徒が丁寧な物腰で、会場の総合特別教室の席まで案内した。

 司会は4月から「清徒会」会長を務める5年生の鐘ヶ江伊乙奈さんが担当した。抑揚豊かな明るい口調で自己紹介とプログラムの説明を行い、「清修の説明会は全てを生徒が運営しております。生き生きと活動する生徒の姿をご覧ください」と語りかけた。

 最初に登壇した山田裕校長は、学校の特色として「目標となるすてきなお姉さんがいる」「生徒の良さ、可能性が発揮できる」「中3で英検準2級を目指す英語教育」「教員、生徒ともにICTスキルが高い」の四つを簡潔にアピール。最後に「今回は生徒が将来の後輩のために行う説明会です。私の時間は3分と言われております」と述べ、会場の笑いを誘った。

「国際社会に通用する英語教育」のプレゼンテーションをする生徒たち
「国際社会に通用する英語教育」のプレゼンテーションをする生徒たち

 続いて「清修の三つの魅力について」のプレゼンテーションが行われた。柱は「生徒一人一人の個性を大事にする教育」「国際社会に通用する英語教育」「充実した進路指導」だ。

 「個性を大事にする教育」のプレゼンテーションは、5年生で「清徒会」副会長の金森早彩さんと、同じく5年生の木之下華菜さんが担当し、学校の日常の写真をスライドショーで見せながら、テンポよく紹介した。

 まず、さまざまな学習スペースを取り上げ、丸テーブルの並んだ吹き抜けのアトリウムについては「自分の場所を決めて勉強する生徒がたくさんいます」と、人気スポットであることを強調した。次に生徒と教員の関係性について、「全ての先生が私たちを理解してくれている」「質問や疑問はすぐに先生に話して解決できる」などとアピール。そのほか、スケジュール帳を「先生との交換日記のように」活用して悩み事相談ができること、生徒と保護者のWEBページで教員と随時連絡が取れること、周辺の自然豊かな環境で行われる校外学習などについて説明していった。

 「国際社会に通用する英語教育」のプレゼンテーションは、4年生の井上莉麻さん、西島真稟さん、天野舞さんが担当した。「Hello!」のあいさつに続いて、まずは「自分が今頑張っていることや力を入れていること」を英語で自己紹介。次に日本語に切り替えて、ネイティブの教員による週5時間の英会話授業や英検対策の面接指導、日常的に休み時間や放課後に講師と対話を楽しんでいること、英語によるスピーチ発表「English Expo」や英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」(東京・江東区)での研修、国内の宿泊研修や海外語学研修などプログラムの充実ぶりに触れた。

 「充実した進路指導」の説明は、東京学芸大学に通う卒業生の父親が担当した。「どんな進路も学校全体でバックアップしてくれる」「今日生徒さんが発揮したプレゼン力など、将来必要な能力を自然に習得できる」「『自分の力で頑張ろう』と思える環境」など、保護者の立場から同校の魅力を語った。

質問に答えながら、校舎を案内する生徒たち
質問に答えながら、校舎を案内する生徒たち

 説明会は約30分で終わり、後半は学校案内となった。生徒が各テーブルに1人ずつ付いて、参加家族の質問に答えながら、校舎を案内して回った。20分ほどの案内を終える頃には生徒と保護者はすっかり打ち解け、談笑しながら元の席に戻った。

 さらに学期制や年間行事、英検講習会などの質問に答え、最後に「またお会いできたらうれしいです」と一礼して、教員による個別相談に引き継いだ。

 母親は今回の生徒の様子について、「しっかりしていますね。子供も憧れを持ったようです。パソコンも使いこなしていてすごい」と感服した様子だった。受験を考えている女の子は、「きれいな学校で自由な感じ。入学したい」とはにかみながら話した。

「本校自慢の生徒を見に来てください」

 説明会の終了後、「清徒会」会長の鐘ヶ江さんと副会長の金森さんに話を聞いた(以下敬称略)。

 ――生徒だけの説明会はどうでしたか。

 鐘ヶ江 うまくいったと思います。最初の「こんにちは」の呼びかけに皆さんが応えてくれて、手応えを感じました。次からはもっとリラックスしてできそうです。

 金森 最初に先生からプログラムの骨子とプレゼンの要点を聞き、生徒で企画や演出を考えました。英語教育のプレゼンでは、ネイティブの先生とのトークを入れても良かったかもしれません。

 ――本番ではどんなことに注意しましたか。

 鐘ヶ江 きちんと伝わるよう、お客様の顔を見ながらゆっくり話しました。

 金森 マスクで表情が見えにくいと思い、印象を残すために声のトーンを高くし、アイコンタクトにも努めました。

 ――2人はどうして「清徒会」役員になったんですか。

 鐘ヶ江 将来、企業で働く時に必要なコミュニケーションスキルを身に付けるためです。清修生がより快適に学校生活を送れるようにしたいという気持ちもあり、現在南側の窓にしかない遮光カーテンを、北側にも付ける提案をする予定です。

 金森 誰かをサポートする役割が好きなことと、「清徒会」の活動を広く知らせて学校を良くしたいと思い、立候補しました。

 ――学校の良いところをアピールしてください。

 鐘ヶ江 先生に何でも気軽に相談できます。仲間思いの生徒が多く、役員選挙の時にはスピーチ原稿やポスターにたくさんアドバイスをくれました。

 金森 少人数なので、自分の意見や要望が実現しやすい学校です。恒例行事以外に生徒の提案でイベントをやることも多く、楽しいです。

 堂々と役目を果たした生徒たちに対して「あるご家族は『入学後のイメージが湧いた』とお喜びで、娘さんも『ここに来たい』と気に入ってくれました。任せて良かったと思っています」と中澤教諭の評価も高い。

 学校説明会は今後3回実施する予定。夏休みにも、生徒たちが企画運営する小学生向けの自由研究ワークショップが計画されている。

 「ぜひ、本校自慢の生徒を見に来てください」と中澤教諭は自信に満ちた笑顔を見せた。

 (文・写真:上田大朗 一部写真提供:白梅学園清修中高一貫部)

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1317826 0 白梅学園清修中高一貫部 2020/07/06 05:21:00 2020/07/06 05:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200703-OYT8I50015-T.jpg?type=thumbnail

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