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【特集】情操教育の拠点「ハーモニーホール」と「星野ドーム」…星野学園

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 星野学園中学校・星野高等学校(埼玉県川越市)は、教育の三本柱の一つに「情操教育」を据えている。情操を 陶冶(とうや) するうえでクラブ活動は大いに奨励されており、全生徒がなんらかのクラブに所属している。その活動拠点になっているのが同校の誇る、「ハーモニーホール(星野記念講堂)」と全天候型グラウンド「星野ドーム」だ。この2施設の概要と建設意図などについて星野誠校長らに聞いた。

世界的な芸術家たちと同じ舞台に立って活動

ハーモニーホールと星野ドームについて語る星野校長
ハーモニーホールと星野ドームについて語る星野校長

 星野学園は、「習熟度別学習指導」「国際人教育」「情操教育」を教育の三つの柱としている。同校が中学・高校共学部を置く「石原キャンパス」にある、中学生・高校生が学ぶ校舎のすぐ向かいに立つ、校舎と同規模の「ハーモニーホール(星野記念講堂)」は、そのうち「情操教育」を発展させるための拠点となっている。

 「1897年に本校を創立した星野りちは、『よき人格の育成を目指す教養教育』を理念としていました。その原点に返り、生徒たちの芸術的感性を高める一流の施設を作りたい。その思いで築いたのが、このハーモニーホールです」と、星野校長は話す。

 2004年に完成したこのハーモニーホールは、本格的な音響・照明施設を備えた1500席の「大ホール」と、マルチメディア機器を完備した200席の「小ホール」を収容し、大ホールでは音楽や演劇の練習や発表会が行われ、小ホールは授業や学校説明会に使用されている

照明の調整機器や4K対応プロジェクターが並ぶハーモニーホールの映写・音調・調光室
照明の調整機器や4K対応プロジェクターが並ぶハーモニーホールの映写・音調・調光室

 取材に訪れた6月1日、ハーモニーホールに入ってみると、大ホールでは数十人編成のオーケストラが収まるほどの大きな舞台が目を引いた。1時間に3.3回の空気の入れ替えを行う装置が備えられているといい、新型コロナウイルス感染対策にもなっている。スタインウェイD型、ベーゼンドルファーインペリアルとピアノの名器も備えられ、合唱祭などで生徒たちが演奏に使用している。上階の「映写・音調・調光室」には音や照明の調整機器や4K対応プロジェクターが並んでいた。放送部や演劇部の生徒たちが操作してスキルを身に付けているそうだ。

 このハーモニーホールには、「生徒には、体育館のステージで演技演奏するのではなく、プロの芸術家に近い環境で活動してほしい」という星野校長の思いが込められている。

 実際、東京フィルハーモニー交響楽団、Kバレエカンパニーなど、海外でも活躍している演奏家、舞踏家たちを招いての「芸術鑑賞会」が開かれ、生徒たちに「本物」に触れる機会を提供している。その一方で、 (そう) 曲部、吹奏楽部ウインドオーケストラなど、埼玉県内外の音楽祭で活躍している文化系のクラブが、練習や発表に盛んに活用している。

 「世界的な芸術家たちの公演に感動し、さらに自分がその同じ舞台に立って演奏や演技をすることができる。芸術家たちの舞台、ホールの立派さに負けてはならないと、生徒たちの活動にも自然に力が入ります」と星野校長は話す。

 音楽の授業やクラブ活動の指導に当たっている芸術科の佐々木憲二先生と中島 (けい) 先生は、いずれも東京芸術大学大学院を修了し、佐々木先生は、イタリアに音楽留学して、歌手として現地でオペラの舞台に出演した経験を持つ。中島先生は、学生時代にドイツで開催された音楽祭に出演したことがあり、両先生とも、現在ハーモニーホールで合唱や演奏の指揮を執りつつ生徒たちを指導している。

「音楽のように、人のためになる仕事がしたい」

ハーモニーホールで演奏する吹奏楽部ウインドオーケストラ
ハーモニーホールで演奏する吹奏楽部ウインドオーケストラ

 中学校生徒会長で吹奏楽部ウインドオーケストラの副部長を務める折川翔梧君(中3)は、「ハーモニーホールで練習できるおかげで、学外の本格的なホールで演奏するときも音の響きが似ていてやりやすいと感じます」と話す。折川君は同オーケストラの打楽器担当で、一昨年は埼玉県吹奏楽コンクール「中学校Bの部 西部地区予選」で金賞を受賞するなどしている。

 中学校生徒会副会長で箏曲部副部長の三井 星奈(せな) さん(中3)は、「ハーモニーホールでお客様をお迎えしての発表会をするのを楽しみにしています」と話す。高校箏曲部は2019年に全国高校総合文化祭の日本音楽部門で1位の「文部科学大臣賞」を受賞するなど、同校伝統のクラブ活動である。

 2人は、高校へ進んでも同じクラブ活動を続けていくつもりだという。折川君は「音楽で人を楽しませるように、将来人のためになる仕事をしたい」と、三井さんは「アナウンサーなど、人に文化を伝える仕事をしてみたい」と考えているそうだ。

人工芝と屋根を備えた全天候型のグラウンド

ドーム型の屋根に覆われた全天候型の星野ドーム
ドーム型の屋根に覆われた全天候型の星野ドーム

 「石原キャンパス」を歩いていてもう一つ目に付くのが、体育館と弓道場に挟まれた屋根付きの人工芝グラウンド「星野ドーム」だ。「芸術による情操教育と共に私たちが大切にしているのが、体を健康にする『体育』です。雨の日でも体育の授業を行い、運動部の活動ができるようにしたい。そのために全天候型の『星野ドーム』を建てました」と、星野校長は話す。

 2012年に完成した「星野ドーム」は、ドーム型の屋根に覆われ、グラウンド部分には深さ7センチの人工芝が敷き詰められている。雨を防ぐのはもちろん、日光も遮るため、炎天下でも熱中症になる恐れが少ないという利点がある。グラウンドはフットサルのコート3面、または400mトラックを設けることができるほどの広さがあり、取材日は、ネットで仕切って中学野球部や中学サッカー部、中学バトン部が練習を行っていた。

 「石原キャンパス」にはこのほかにも2棟の体育館、二つのグラウンド、1棟の屋内練習場があり、校内で常時、各部活が練習場所を確保できる。2019年はバトン部が「JAPAN CUPマーチングバンド・バトントワリング全国大会」の「ドリルダンス」で優勝するなど、さまざまなクラブが全国大会や県大会で活躍している。

 「一部の生徒だけが特別な扱いを受けるのではなく、『全員が主役』となって、どの生徒も学校の中に居場所があり、同じように活躍する場所を作りたい。それを実現させているのが、これらの施設です。結果主義にならないことを信条としていますが、どのクラブも大きな活躍を見せ、おのずと結果が出ているのはうれしいことですね」

 そう語る星野校長は、授業中も放課後も広いキャンパスの中を歩いて回り、生徒たちの様子を自ら見守ることを日課としているそうだ。

 (文:足立恵子 写真:中学受験サポート 一部写真提供:星野学園中学校・星野高等学校)

 星野学園中学校・星野高等学校について、さらに詳しく知りたい方は こちら

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2128678 0 星野学園中学校・星野高等学校 2021/06/17 05:01:00 2021/06/17 05:01:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210616-OYT8I50030-T.jpg?type=thumbnail

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