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【特集】「自分自身になろう!」、生徒を鼓舞する三つの言葉…明大中野

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 明治大学付属中野中学・高等学校(東京都中野区)は、「みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう」を合言葉とし、生徒たちが「自分の限界を決めず、可能性を広げる」ことができるような学校作りをしている。明治大学への推薦枠というメリットに加え、充実のキャリア教育やグローバル教育によって、同校は生徒たちの将来の可能性を広げている。合言葉に込めた思いや教育の特色を、大渡(おおど)正士(まさし)校長に聞いた。

「みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう」

「本当の自分を明大中野の6年間で見つけてほしい」と話す大渡校長
「本当の自分を明大中野の6年間で見つけてほしい」と話す大渡校長

 明治大学付属中野中学・高等学校は1929年に創立され、49年に明治大学付属校となった中高一貫の男子校だ。創立以来の校訓は「質実剛毅(ごうき)・協同自治」だが、のちに「修学錬身」を加え、教育の3本柱に据えた。

 「『質実剛毅・協同自治・修学錬身』を校訓としていますが、これを実践するにあたって分かりやすいように『みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう』と表現し、合言葉として生徒に伝えています」と大渡正士校長は話す。

 大渡校長は、1976年に早稲田大学教育学部英語英文学科を卒業し、新卒で英語教師として明大中野に赴任した。以来一貫して同校で指導に携わり、2013年から校長を務めている。

 この合言葉は、第8代片桐誠校長が1960年の手記に残した「今年も、皆が仲良く、正直にまじめに勉強することを願う」という言葉を元としている。大渡校長が赴任した年、「精一杯」という言葉を加えて今の形に作り上げたといい、「私自身、大変思い入れがあります」と話す。

 「みんなで仲良く」は、「協同自治」の言い換えであり、互いに助け合いながら物事を進めていくことを指すという。「学校は、朝から夕方まで1日の大半を過ごす場所。皆にとって居心地のよい場所でなければなりません。円滑なコミュニケーションを図るために、私たちはまずあいさつを奨励しています。『おはようございます』『ありがとう』『ごめんなさい』と口に出して言うことが、互いに理解し合うための第一歩です」

 「正直に、真面目に」は「質実剛毅」を表す。飾らず、物事に熱心に取り組むことを目指す言葉だ。「例えば本校では、身だしなみを整える、遅刻をしないといった、生活の上での規律を守ることを大切にしています。全体的にのびのびとした雰囲気ではありますが、基本的なルールに関しては厳しくしています」

 最後の「精一杯努力しよう」は、勉学に励むことを指す「修学錬身」をかみ砕いたものだが、文字通りに、勉強して心身を鍛えるという意味より、「自分の限界を決めず、可能性を広げるために真剣に学ぶ」というふうに大渡校長は意味付けている。「中高6年の間に、将来何か新しいことに挑戦したいと思うようになるかもしれません。そのために、授業を真剣に受けて苦手科目を作らず、どんな目標にも対応できるようになってほしいと思っています」

8割が明大に進学、進路探しを支えるキャリア教育も

長野県で行われている移動教室での農業体験
長野県で行われている移動教室での農業体験

 「精一杯努力しよう」に込められた「自分の限界を決めず、可能性を広げる」という思いを実現するうえで、同校には大きなメリットがある。「本校は卒業生の約8割が推薦で明治大学に進学します。学生のさまざまな希望に応える、多様な学部がそろった大学です。本校の生徒の大半は受験の心配をすることなく、卒業までに自分の進路を見つけることに専念できるのです」

 さらに、このメリットに加えて同校は、生徒が将来の目標を具体的につかむためのキャリア教育にも力を入れている。

 まず中1では、長野県原村にある校外施設「岳明寮」で行われる移動教室では、八ヶ岳中央農業実践大学校で乳牛の世話や炭作り、チーズ・豆腐作りなどの体験をする。中2では社会に出た卒業生たちの協力も得て、職業体験を実施する。これまで、東京の築地市場、ガソリンスタンド、スーパーマーケットなどで、実際に仕事の一部を手伝ったそうだ。

キャリア教育の概要と生徒の感想をまとめた冊子
キャリア教育の概要と生徒の感想をまとめた冊子

 高1・高2では、「16歳の仕事塾」というNPOを通して企業の第一線で活躍する講師を招き、仕事の内容や働くことの意義について話を聞く。これまでに、IT企業、法律事務所、旅行会社、新聞社などの仕事について講義を受け、生徒たちから「エンジニアの仕事には、コミュニケーション能力も必要だということが分かった」「人の指示で動くだけでなく、自分から行動することも大事なんですね」といった感想が聞かれたそうだ。この講演の概要と生徒の感想は毎年冊子にまとめて保護者にも配布し、生徒が家庭でも仕事について話す機会を得られるようにしている。

 さらに、明治大学との連携を生かして、中学生は明大生田キャンパスで理工学部での実験講習に参加し、サイバーセキュリティーや太陽電池・LEDなどについて学ぶ。高校生は、明大法学部が開く「模擬裁判」に参加し、法律の世界とはどのようなものか、体験しながら学んでいるそうだ。

海外で働くことも視野にグローバル教育を重視

希望者を対象にしたニュージーランド語学研修
希望者を対象にしたニュージーランド語学研修

 同校は、生徒の可能性を広げるためにグローバル教育にも重点を置いてきた。中1・中2では英語の授業で、生徒が書き、ネイティブの教師が添削した原稿を元にスピーチさせ、話す力を鍛える。中3では、1対1のオンライン英会話で会話の実践力を磨き、さらに希望者対象で11日間のニュージーランド語学研修も用意している。「まだ英語でコミュニケーションを取ることに慣れていない生徒たちに、異文化体験をしてもらうことが主な目的です」と大渡校長は話す。

 高2、高3では、希望者はより本格的な14日間のアメリカ研修に参加する。ニューヨークでは国連本部を見学し、ボストン近郊ではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学を訪問して大学生と交流を行う。さらに、現地の企業で働く日本人から話を聞く機会も設けてある。「生徒たちが将来働く場所は、日本だけに限られてはいません。海外で働くとはどういうことか、現地の人の話を聞きながら、具体的なイメージをつかんでほしいのです」。来年以降は、高1で3か月のカナダターム留学も予定しているそうだ。

 生徒の可能性を切り開くためのさまざまな教育活動の試みを、大渡校長はこう締めくくった。「私が普段生徒たちに伝えているのは、『Be yourself!』というメッセージです。これは『自分自身になろう!』という意味です。本当の自分とは何か、将来どんなことをやりたいのか、ぜひ、明大中野の6年間で見つけてください」

 (文:足立恵子 写真:中学受験サポート 一部写真提供:明治大学付属中野中学・高等学校)

 明治大学付属中野中学・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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1404235 0 明治大学付属中野中学・高等学校 2020/08/14 05:21:00 2020/10/23 11:55:19 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200812-OYT8I50057-T.jpg?type=thumbnail

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