勉強も生活習慣も、父子二人三脚だった3年間…木下博勝

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インターナショナルスクールから医学部目指して

小4でインターナショナルスクールから転校したので、特に国語の勉強が大変だった(写真はイメージです)
小4でインターナショナルスクールから転校したので、特に国語の勉強が大変だった(写真はイメージです)

 4月から中学1年生として元気に学校に通っている息子を見ると、中学受験を最後まで諦めないで頑張り切った経験が、息子の自信につながって現在の生活に良い影響を与えていると確信しています。

 思い返してみれば、2歳からインターナショナルスクールに通い始めて小学校3年生まで英語の環境で育ちました。医学部の進学を見据えて中学受験を意識して、4年生から日本の学校に転校したのですが、教育プログラムが全くといっていいほど異なっていて、国語はもちろん全教科にわたって理解に苦しむという悲劇が待っておりました。

 4年生の1年間は、国語では音読と内容を把握する方法で取り組んで、他の教科も教科書を中心に二人三脚で頑張りました。同時に、週刊の読売KODOMO新聞を購読し、ニュースを読んでまとめることを受験前まで続けました。時事問題に有利になるのと、内容をまとめるトレーニングになりました。

 5年生になって、中学受験のために集団塾の入塾試験を受けましたが、どこの塾にも合格できずに困りはてておりました。ある集団塾の通信講座を見つけて、息子と2人で毎日インターネット授業を見て、僕が解説して問題を解くということを始めました。数か月後にある塾の入塾を許可されたのですが、息子は「お父さんと勉強するほうが分かりやすいから、今のスタイルを続けたい」と通学はせずに自宅で頑張りました。その間、家庭教師もお願いしたのですが、反りが合わずに先生から断られました。僕も自分の仕事(医師、大学教授など)がありますので、息子を仕事より優先することが出来ませんでしたので、寝る時間を削って息子の勉強の予習をしたものです。

塾通いの一方、親子で一緒に計算や漢字の学習

 6年生になる頃には、個人指導の進学塾に通い始めました。塾の先生にお任せ出来て本心ではやれやれと思いました。ただ、時間は以前より減りましたが家庭での息子との勉強は続いていました。

 特に心掛けたのは、規則正しい生活のリズムを一日も乱さないようにすることでした。夏休み前までは、朝は6時に起床して洗面などを済ませて、1時間程度、中学入試の算数でほとんどの学校で出題される計算問題や漢字の書き取りを息子と一緒に毎日行いました。

 5月頃までは、計算に時間がかかって時間内にこなせる問題数も少なく、僕に勝てる日はなかったのですが、段々と同じくらいの早さになって、6月中旬頃からは、息子に勝てなくなりました。もちろん正答率も上がりました。漢字の読み書きも、入試に必須です。これも計算同様に、初めの頃は圧倒的に僕が勝っていましたが、7月頃には入試レベルの漢字はほとんど正解できるようになっていました。しかし、模擬試験の偏差値は下がる一方で、通っている塾の指導に疑問を感じておりました。

生活習慣を整え、ポジティブ思考を身に付ける

 中学入試はもちろん勉強が中心の生活になるわけで、勉強の内容はもちろんですが、いかに集中して長い時間を勉強できるかということも重要だと思います。大人でもこれはたやすいことではありませんし、付け焼き刃では到底かないません。

 「生活は習慣の織物」という言葉がありますが、いかに普段の習慣が大切かだと確信しています。小学生に向かって親がただ「勉強しなさい!」と叱咤(しった)激励しても、長い時間を集中して勉強出来る子供はわずかだと思います。親が子供と一緒になって頑張れば、比較的容易にこの問題は乗り越えられるように思います。この役は、父親でも母親でもどちらが担ってもよいと思います。また、交代で両親が担ってもよいかもしれません。

 生活面では、就寝時間、起床時間を同じにすることは簡単そうで難しいように感じます。個人的には、祝日祭日関係なく、毎日同じにするべきだと思います。これも、中学入試においては親が介入する方が成功するように感じます。

 我が家は、息子が寝始めるまで添い寝をしていました。もちろん、そんなこと必要ない6年生の方が多いとは思いますが、寝る時に子供の悩みや心配事があれば聞いて解決してあげる。それを受験当日まで続けました。

 勉強習慣、生活習慣、そして一番大事なのは、精神力を鍛えることだと思います。活躍するスポーツ選手は精神が強いのだと、妻のジャガー横田から聞いておりました。練習では見事でも、本番で実力を発揮できない選手は大勢いると。

 中学入試では極論を言えば、模擬試験がいかに悪かろうが、本番の試験で合格点を取れれば良いわけです。本番中にアクシデントに見舞われるとか、集中力に欠けたり、不安になったりして、実力が出せないことは珍しくないと思います。

 これも親の仕事の一つだと思います。良くない事が起こった時には、子供と一緒に落ち込んだり嘆いたりはしないで、発想を変えてポジティブに考える癖を付けてあげるのです。

 中学受験は親子で取り組むと言われますが、もちろん子供が頑張るのですが、親が介入する領域も多岐にわたっていて時間も多く費やすと考えて間違いありません。

プロフィル
木下 博勝( きのした・ひろかつ
 鎌倉女子大学家政学部教授。医学博士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。女子プロレスラー・ジャガー横田の夫としても知られ、気弱な恐妻家のキャラクターでテレビ、ラジオ、雑誌など多方面でタレント活動をしている。6月9日に大阪で行われる合同説明会『進学ガイダンス2020』で講演を行う予定。

無断転載禁止
608233 0 マナビレンジャー 合格への道 2019/05/29 09:34:00 2019/06/05 16:39:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/05/20190522-OYT8I50010-T.jpg?type=thumbnail

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