女子校出身の海外セレブ…辛酸なめ子<29>

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マンハッタンの名門女子校は学費が500万円超え

アメリカの名門女子校は学費が高額。日本の4,5倍することも(写真はイメージです)
アメリカの名門女子校は学費が高額。日本の4,5倍することも(写真はイメージです)

 いそうでいない女子校出身の海外セレブ。アメリカの場合は公立の共学が多くて、女子校は6.1%というデータもあります。レアな女子校出身セレブを調べてみました。ちなみに英語だと「all-girls school」と表記されています。

 ケイティ・ホームズ(女優)は、オハイオ州にあるノートルダム学院

 リース・ウィザースプーン(女優)はテネシー州ナッシュビルのハーペスホール高校

 ティア・レオーニ(女優)とキャロライン・ケネディは、マンハッタンのブレアリースクール

 グウィネス・パルトロウ(女優)マンハッタンのスペンススクール

 サルマ・ハエック(女優)はルイジアナ州の聖心

 パリス・ヒルトン、ニッキー・ヒルトンの姉妹とレディーガガ(シンガーソングライター)はニューヨークの聖心

 キム・カーダシアンとクロエ・カーダシアンはLAのメリーマウント高校

 なんとなく顔を思い浮かべると気品と強さが漂っているような方々です。とくに全米屈指の名門校とされるのはマンハッタンのブレアリースクールやスペンススクールで、ブレアリースクールは学者や医者、作家、彫刻家などの有名卒業生がいるまじめな進学校、スペンススクールはグウィネス・パルトロウなど女優が何人か出ていて華やかな印象です。どちらも100年以上の歴史があるブランド校。伝統校でありながら、両校はトランスジェンダーの生徒に門戸を開いていて、かなり先進的です。それぞれの学校のサイトを見ると、豪邸に住んでいそうな賢くて物()じしなさそうな少女たちの写真が載っていてまぶしいです。授業料はどのくらいなのかおそるおそるクリックしてみると、恐ろしいことにスペンススクールは年間5万4650ドル、ブレアリースクールは5万1790ドルでした。ということは……軽く500万円以上?! サイトにはちゃんと「財政援助」という文字もありました。日本の私立女子校の学費は高くても120万円くらいなので4、5倍はする感覚。よほどの成功者でないと娘さんを通わせられません(日本に生まれてギリギリ学費を払ってもらえて良かったです……)。

 ちなみにスペンススクール出身のグウィネス・パルトロウは当時の学校生活について、少し風紀が乱れていたと語っています。「でも私はもう少し大人になるまではそういうことには参加しなかったわ!」と、自分は清純だったと主張。メイクも全然しないピュアで自然体な生徒だったそうです。

おさわがせセレブたちも女子校同士で波長が合う

 女子校出身セレブで意外性があったのはリアリティスターのキム・カーダシアンとクロエ・カーダシアン。おさわがせ炎上セレブのイメージがありますが、カトリックのお嬢様学校に通っていたとは。キムが当初、パリス・ヒルトンと意気投合していたのは、女子校出身の波長が合っていたのかもしれません。パリス・ヒルトンは厳格なカトリックの校風が合わなかったのか、聖心をやめて転校しています。

 レディー・ガガはパリスの妹のニッキー・ヒルトンと同時期に聖心に通っていました。伝記本「レディー・ガガ」(マーブルトロン・中央公論新社刊)には、女子校時代の思い出が掲載されています。ヒルトン姉妹はいつもとてもきれいで清らかで完璧だったとガガは語っています。でも、「廊下ですれ違う程度」の関係だったとか。そして自身の中高時代はというと……。

 「とってもひたむきで、勉強家で、よくしつけられた子だったわ。毎日音楽のけいこをしていた。-中略- それに、成績もすごくよかった」「だけど、悪い子でもあったの。授業をろくに聞かなくても、試験はいつも満点で、でも終わったら友達とラリっちゃうようなね」

 やはりお金を持ちすぎると良からぬ方向に行ってしまう女子も……。

 「ブロンド、ブルネット、アーティスト気取り、マリファナでラリってる子、ありとあらゆるタイプがそろってたわ。私は演劇オタクで、バンドをやってて、からかわれてた。だけど、学生時代を振り返ると、いろんなタイプの女性についてうんと勉強した気がするの」

 ガガは、聖心での教育は自分にとって良い影響を及ぼしたと語っています。

 「自己管理を教えてくれてモチベーションを与えてくれたことはたしかね。教育は、私に考えるすべを教えてくれた」

 男子の目を気にしないでも良い女子だけの環境だったからこそ、ガガは音楽や演劇に没頭して自己表現力を培うことができたのでしょう。その後、歌手になる前の準備期間に、NY大を退学したばかりのガガは、ダウンタウンの劇場でバーレスクショーをしていたこともあったようです。聖心出身者ではかなり異色の経歴です。

 メキシコ出身のハリウッド女優で慈善活動にも熱心なサルマ・ハエックはルイジアナの聖心の寄宿学校に通っていましたが……なんといたずらのしすぎで退学になってしまったそうです。寄宿舎で、サルマは同じ部屋の女子たちが始業時間より早起きしてメイクや髪をカールしている姿を見て、あるいたずらを思い付きます。全員の時計を1時間早く進めて、4時、5時に起き出してお化粧を始めた彼女たちを見て爆笑。時間を操る遊びにハマったサルマは修道女の時計を3時間遅らせたり、度々のいたずらでついに学校を退学になってしまいます。ささやかでかわいいいたずらにも思えますが……。

 悪知恵のきく女子は、レディー・ガガのように、テストでは良い点を取りつつ誰にもバレないようにドラッグをたしなむのかもしれません。アメリカの学費や経験値の高さに圧倒されます。とはいえ、女子校出身のセレブのリストを見ると、それぞれカリスマ性や屈しない強さがあって、女子校で培われたものの大きさを感じさせます。

プロフィル
辛酸 なめ子( しんさん・なめこ
 漫画家・コラムニスト。東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著は「大人のコミュニケーション術」(光文社新書)、「おしゃ修行」(双葉社)、「魂活道場」(学研プラス)など。

無断転載禁止
1269729 0 マナビレンジャー 合格への道 2020/06/12 05:22:00 2020/06/12 05:22:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200610-OYT8I50008-T.jpg?type=thumbnail

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