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本格スタート後もまだ動く激動の2021年中学入試…北一成

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 年明け早々の1月7日、コロナ禍に対して再び緊急事態宣言が発令される情勢下、2021年の首都圏中学入試が本格的にスタートしました。

 1都3県の先陣を切って1月10日から開始された埼玉エリアの入試では、栄東中の入試に今年も6000人を超す志願者があり、例年と変わらぬ大規模の入試となりました。

 もちろん、学校側は早くからコロナ感染対策を検討、工夫しています。例年は「A日程」として、この日1日で実施していた試験を、今年は「密を避ける」ために「第1回入試」と改称し、1月10日と12日の2回に分けています。

 また、受験生親子の時差登校、塾による受験生への激励の自粛要請、公共交通機関を利用したくない受験生と保護者のためにグラウンドを臨時駐車場として開放する、などのさまざまな対応策を取り、試験教室内も机の一つ一つに3面のシールドを設置するなど、可能な限りのコロナ感染防止策を実施。コロナ禍で幕を開けた2021年入試を象徴するような風景となりました。

ミッション系など女子校で広がる「面接中止」の動き

コロナ禍のなか、中学入試が本格的にスタートした(写真はイメージです)
コロナ禍のなか、中学入試が本格的にスタートした(写真はイメージです)

 同じく1月10日、東京都内の出願受け付けが一斉に開始され、志願者数などから各校の人気状況も徐々に明らかになっています。20日からは千葉エリアの入試が始まり、2月1日には、東京都と神奈川県の私立中入試も一斉にスタートします。この首都圏中学入試シーズンが、昨年末から年始にかけてのコロナ感染拡大時期に重なったことは、やはり歴史的な出来事だと言えるでしょう。

 緊急事態宣言が発令された1月7日以降は、多くの女子校、特にキリスト教系の女子校で、「面接の中止」が公表されました。

 いわゆる難関校と称される学校では、女子学院、雙葉が「面接中止」、桜蔭は予定されていた受験生面接を「記述による」形に変更すると公表しています。このほかにも年末から年明けにかけて、フェリス女学院、立教女学院、横浜雙葉、香蘭女学校、頌栄女子学院、光塩女子学院などをはじめ、他にいくつものミッションスクールや女子校が「面接中止」を公表しています。

 入試で面接を実施しない中学校が多数派となっているなか、主に「キリスト教に基づく教育への理解と賛同」の姿勢を受験生や保護者に確かめるために、ミッションスクールでは依然として面接を実施してきました。それだけに、今年の入試での「面接中止」は、「何より受験生と保護者、在校生と教職員の安全を確保する」ための苦渋の決断と受け止めるべきではないかと思います。

 これらの学校でも、結果的に学力テスト(筆記試験)だけで入試が行われることになるかもしれませんが、だからこそ受験生と保護者は、各学校の教育理念や方針をしっかりと理解して、親子で賛同できる学校を受験していく姿勢が、ますます大切になるように思います。

追加入試・追加日程や受験の条件も変化の可能性

 入試当日にコロナ感染や疑いのある症状が出たり、身近に感染者が出て濃厚接触者と判定されたりして、当初出願していた入試日に「受験できない」状況になった受験生のために、各学校が追加入試や追加日程を設ける動きが、昨年11~12月に次々と見られました。

 その時点ではまだ、緊急事態宣言が発令されるまでの事態の悪化を想定した学校は少なかったことと思います。ですから、今後も好転の兆しが見られなかった場合、さらに状況が悪化した場合は、追加入試を設定する学校が出てくることも十分に考えられます。

 コロナ対応の追加入試を受験する場合には、医師の診断書や罹患(りかん)証明書などの提出を受験の条件にしていた学校も多くありましたが、その後、そうした書類の提出を不要とする学校も出てきました。いざ、事態の好転は期待できないとなれば、そうした「診断書の提出を必要としない」措置は、受験生の保護者に歓迎されるのではないでしょうか。

受験校のWebサイトは入試前日、当日にも確認を

 いずれにしても、今年のコロナ禍における中学入試は、「年明けになっても動き続け」「入試直前~直後まで動き続ける」可能性が大きく、誰にとっても未知の、初めて直面する予測不能な入試です。

 もし、直前に想定外のことが起きたとしても、決して必要以上に慌てたり、心配したりすることなく、「この大変な状況下で頑張り続け、入試の日を迎えられたこと自体が立派なこと」と親子で自分たちに言い聞かせてください。「コロナに負けるな!」という気持ちで、開き直って入試に挑んでいくことができれば、きっと実り多い中学入試体験ができることと思います。

 そのためにも、受験する、受験する可能性がある学校のWebサイトや、SNSなどで発信される最新の情報には入試直前から当日まで目を通し、「どんな状況になっても、無事に入試が実施され、安心して受験に向かうことができる」と信じて、入試本番を迎えていただきたいと願っています。

プロフィル
北 一成( きた・かずなり
 首都圏模試センター教育研究所長。1985年に首都圏の大手中学受験専門塾に入社。同塾の広報や進学情報誌の編集などに携わり、2013年8月に退職。翌月「日本Web情報出版」を設立し、同時に「日本Web学校情報センター」及び「JWSIC教育研究所」を開設。学校情報・入試情報を専門とし、取材等で約400校の中高一貫校をのべ3000回以上訪問。2000人以上の保護者から学校選びに関しての相談を受けてきた。2013年11月から現職。

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1780701 0 マナビレンジャー 合格への道 2021/01/20 06:00:00 2021/01/20 06:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210118-OYT8I50096-T.jpg?type=thumbnail

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