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新聞記事を読み、考えを整理することが「就活の特効薬」に/読売新聞文化部記者 松本良一

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「就活コラム」は、ブンナビ×読売新聞 就活会員事務局が配信している「読売新聞 就活メルマガ」から、就活の最新事情に詳しい人事部や教育部、経済部などの記者が書き下ろしたコラムを採録しています。

読書はじわじわ効いてくる肥料

 皆さん、本を読んでいますか? 広く文章を読むという行為は「じわじわ効いてくる肥料」みたいなもの。その習慣は一度身につければ、自分の財産になり、様々な場面で役に立ちます。その見本のような人が、北九州市に住む大学1年生、梅田明日佳さん(19)です。

 梅田さんには毎週日曜の読売新聞朝刊・読書面に月1回(第4日曜)、「梅田明日佳の読書ノート」というコラムを書いてもらっています。毎月読んだ本の中から「これは!」と思った本を紹介し、自分で考えたことを700字ほどでまとめる。梅田さんは小学生の頃から作文コンクールの常連入賞者で、文章を書くのは得意とはいえ、新聞のコラムがついこの前まで高校生だった梅田さんに書けるのか――。

新聞切り抜きで文章力を鍛える

 連載開始前、北九州の梅田さんの自宅を訪ねました。梅田さんは、ていねいな言葉遣いが印象的な、物静かな青年です。さっそく、小学3年生の時から自宅でずっと書き続けている「自学ノート」を見せてもらいます。『ぼくの「自学ノート」』という本の基になったノートは、すでに数十冊ありました。

 購読している読売新聞の記事を切り抜き、自分のコメントを書き加えた大学ノートには、さまざまなテーマについて、出来事と自分の考えがびっしり書き込まれています。「すごく時間がかかります。学校でもほかの人と同じペースでは書けないんです」と梅田さん。鉛筆で手書きされた文字からは、長い時間をかけて 推敲(すいこう) したことがわかります。「新聞には幅広い話題が載っているので、読むうちに興味や関心がどんどん広がります。さらに『なんでだろう?』という疑問が次々に出てくるので、自分でいろいろ調べたり考えたりします」

読むこと、書くことは考えること

 読むことは考えること、考えることは書くことにつながります。記事をじっくり読むと、情報を知るだけでなく、新たな疑問が生まれます。疑問を、時間をかけて追究し、その過程を文章にすることで、思考はより深まり、視野はさらに広がる。私は梅田さんの膨大なノートを読み、単に文章がうまいだけでなく、「自分で考えることができる人だ」と感じました。

 書評も同じです。書評の書き手は本に書かれていることに加えて、自分の意見や感想を盛り込みます。評者の卓越した見解こそが書評の醍醐味。つまり梅田さんのやっていることは、ある意味で批評に近いのです。

 就職活動中の皆さんもぜひ、身近にある本や気になる新聞記事を読み、その内容を「批評」するつもりで文章にしてみてください。漠然としていた自分の考えが明確になり、頭の中がすっきり整理されるはず。そうすれば面接の時に自信を持って受け答えできるようになります。読書は「遅効性の肥料」と書きましたが、意識して活用すれば、ここぞという時に「就活の特効薬」に早変わり! さっそく今日から取り組んでみてください。

プロフィル
松本 良一( まつもと・りょういち
 東京都生まれ。慶応大文学部を卒業後、読売新聞社に入社。2002年から文化部で主にクラシック音楽と読書を担当。延べ400人を超える音楽家に取材し、読書面「本よみうり堂」編集長を務めた。趣味は仕事を兼ねた音楽鑑賞と読書。著書に『一柳慧 現代音楽を超えて』『オーケストラ解体新書』(ともに共著)。

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2471093 0 就活コラム 2021/10/26 12:23:00 2021/10/26 12:23:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211025-OYT8I50004-T.jpg?type=thumbnail

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