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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    若者に「はまる」PR企画

    サイバーエージェント  まえ 遼介さん 24

    • 「自分の担当事業をさらに発展させたい」と話す前田さん(東京都渋谷区で)=今野絵里撮影
      「自分の担当事業をさらに発展させたい」と話す前田さん(東京都渋谷区で)=今野絵里撮影

    ユーチューバー活用

     動画投稿サイト「ユーチューブ」などに自作の動画を発表する「ユーチューバー」らの協力を得て、若者向けの広告やイベントなどを企画している。

     今年2~4月には、監獄を模した体験型レストランの集客キャンペーンに、中高生に人気のユーチューバーのグループを起用した。店での体験を動画配信してもらい、一人一人のユーチューバーをイメージしたソフトドリンクを用意したところ、開店待ちの行列ができ、店の売り上げが20%アップした。「ユーチューブを視聴する中高生の多くは、珍しい体験を求めている。お店のテーマにうまくはまりました」と成果を喜ぶ。

    市場開拓にやりがい

     東京都出身。勉強は苦手だったが、代わりに何かで1番になってやろうと考える前向きな子どもだった。法律で世の中を良くしたいと慶応大法学部に進学。高校生のキャリア支援をする非営利団体を設立したり、国会議員の選挙を手伝ったりと動き回った。

     社会人と触れ合う中、就職はせず、すぐに起業したい思いが膨らんだが、視野を広げるため若手でも経営に携わるサイバーエージェントに応募した。

     選考中から新規の事業案を提出するなどして内定を得たが、「早く仕事をして経験を積みたい」と2016年、大学を3年の秋に中退。翌春の入社前からアルバイトで、現在の事業を行う子会社の設立にかかわった。

     ふだんの仕事では、影響力の強いユーチューバー数千人をリスト化し、自身をリーダーに6人のチームで商品や施設などのPR方法を考えている。「この市場には、まだ誰も手をつけていない手法や領域がある。初めての挑戦にやりがいと価値を感じます」と語る。

     事業を行う子会社「CA Young Lab」は、現在約30人の社員を抱え、自身は経営会議にも参加する。「想定通りにいかないことの方が多いが、仕事の仲間が増えていくのは楽しい。この分野での1番は、前田だと言われるように頑張りたい」と意気込んでいる。(恒川良輔)

     

    ■内定までの軌跡
    2015年春 IT企業のインターンシップ2社に参加
         夏 人材大手のインターンシップで提案した事業が評価され、賞をもらう。
      16年冬 採用条件に「大卒」のないサイバーエージェントとIT大手に応募
        3月 インターンシップの受賞特典で米シリコンバレーを訪問。起業を意識する
        7月 サイバーエージェントから内定を得る
     

    ■サイバーエージェント
     1998年設立。本社は東京都渋谷区。ネット広告の企画運営などを行い、社員が子会社を設立し新規事業を始めることも多い。連結売上高3713億円(2017年9月期、107社)。連結従業員数4416人(17年9月)。求める人材は「素直でイイヤツ」。今春の採用者数(中途採用除く)はグループ全体で289人。

    2018年07月03日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun