得意な珠算 先へどう生かす

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早稲田大3年 北村 るう さん 20

愛用のそろばんをはじく北村さん。「小学3年生から使っており、体の一部です」(東京都新宿区の早稲田大学で)=宮崎真撮影
愛用のそろばんをはじく北村さん。「小学3年生から使っており、体の一部です」(東京都新宿区の早稲田大学で)=宮崎真撮影

昨夏「日本一」に輝く

 大学公認のサークル「珠算部」(部員17人)で代表にあたる幹事長を務める。様々なそろばん大会に出場し、昨年7月の「そろばんグランプリジャパン」では読み上げ算で個人の日本一に輝いた。

 「願いましては……」に続いて読み上げられる最大16桁の数字を足し引きし、正解者が1人になるまで繰り返す。「他の出場者の動きは気にせず、集中しました。聞き取りやすい最前列の席で、運も味方したと思います」と振り返る。

 ただ、今年の同じ大会では惜しくも4位。今は10月の別の大会で、団体での6連覇を目標に練習をしている。「そろばんは、性別や年齢に関係なく、集中力で戦う脳のスポーツ。緊迫した空気の中で、玉をはじくのは気持ちがいいです」と魅力を語る。

自己推薦入試で入学

 千葉市出身。小学1年から近所のそろばん教室に通い始めた。2年で先生から大会の出場を勧められ、下校後は午後8時まで教室で練習。土日も朝8時から教室に通い、放課後に学校の友達と一緒に遊んだ記憶はない。そんな生活は、同じ教室で練習する先輩たちを見て「当たり前」と思っていた。

 高校3年のとき、全日本珠算選手権大会で優勝。その実績を生かし、珠算部がある早大を志望し、自己推薦入試で合格した。社会科学部に在籍し、統計学のゼミでそろばんの効率的な練習方法を研究している。「計算は得意ですが、数学は苦手。数字以外の文字が入るとダメですね」と苦笑する。

 3年の今も、午後8時まで地元の教室で練習を続けるが、周囲の学生がインターンシップ(就業体験)に参加し始め、就職活動を意識するようになった。銀行に就職した部の先輩もおり、「やはり数字を扱う仕事は強みが発揮できそう」と思う一方で、「そろばんの普及にも携わりたい」と話す。まだぼんやりとしか想像できない自分の将来だが、「後輩たちの活躍で早大が10連覇する夢は想像できますけれどね」と笑った。(恒川良輔)

 

そろばん大会

 日本珠算連盟(東京)や全国珠算教育連盟(京都)など団体ごとに、様々な大会が開かれている。競技の種類では、「読み上げ算」のほか、問題用紙の数字を見て加減算する「見取り算」、そろばんを使わない「暗算」、モニター画面に次々と現れる数字を足していく「フラッシュ暗算」などがある。

そろばん人気復活の兆し

 電子計算機の普及で、そろばんの利用者は減少傾向にあったが、競技の面白さに加え、集中力や脳の機能を高める効果が期待できるとして、最近は人気が復活しつつある。

 日本珠算連盟によると、そろばんの実力を測る「珠算検定試験」の受検者数は1980年度の約204万人をピークに、2005年度は約18万人まで減少したが、17年度は約20万人に達している。

 また、11年度から実施された学習指導要領では、従来の小学3年生に加え、4年生の授業でもそろばんを扱うことが明記された。

36732 0 PEOPLE 2018/08/21 05:20:00 2018/08/21 05:20:00 2018/08/21 05:20:00 「PEOPLE」そろばんグランプリジャパン2017のよみあげ算で日本一に輝いた、早大社会科学部3年の北村瑠菜(るうな)さん(東京都新宿区で)=宮崎真撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180814-OYT8I50000-T.jpg?type=thumbnail

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