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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    人事改革 企業に貢献

    アビームコンサルティング 三柴明日香さん 26

    • 「英語は自分の視野や可能性を広げてくれました」と話す三柴さん(東京都千代田区で)=吉川綾美撮影
      「英語は自分の視野や可能性を広げてくれました」と話す三柴さん(東京都千代田区で)=吉川綾美撮影

    1万人超の情報整理

     顧客企業の人事や組織を改善し、戦略的に人材を育成・配置する仕組みづくりを行うのが仕事だ。

     現在は機械部品メーカーを担当。世界中にグループ企業を抱え、従業員が1万人を超える会社で、「どんな人材がどこにいるかわからない」という課題があった。

     時差がある海外の人事担当者と夜間や早朝にテレビ会議を重ね、わずか7か月で、従業員の経験やスキルなど50を超える項目を整理し、必要なときに把握できる仕組みを導入した。

     「顧客企業と本気で議論し、改革を実現できたときに大きなやりがいを感じます」と話す。

     2014年に入社。大学は文学部でアジア史を専攻。教職課程も履修し、社会科の教員になるか、民間企業に就職するか迷っていた。

     大学4年の6月に3週間の教育実習があり、その時期がアビームコンサルティングの役員面接と重なった。採用担当者に相談すると、「教育実習の経験も何かに役立つだろうからやっておいで」と日程を変更してくれた。「人を大切にする会社だと感じ、入社を決めました」

     世界規模の企業も含めこれまで5社を担当したが、英語には苦労した。入社2年目に海外法人の人事部長約10人を集めた会議を仕切ったとき、互いの意見が伝わらず、沈黙やあきらめが会議室内を取り巻いた。時間内に議論をまとめきれず、後でメールで結論を伝えた。「議論を正しく導くためにも英語のニュアンスまで理解する必要があると実感しました」と振り返る。

     その後、人材育成に関する英語の論文を読むなど英語に触れる機会を増やした。「若手でも責任ある仕事を任せてもらえる。チャンスが来た時のための準備が大切ですね」と語る。

    言葉で伝えるスキル

     コンサルタントはとことん考え抜く力や言葉で伝えるスキルが身につくという。「これからも相手に気付きやきっかけをもたらす仕事を続けたい」と意欲を見せた。(上田詔子)

     

    ■内定までの軌跡

     2012年12月 体育会ホッケー部の活動と重なりインターン
              シップ(就業体験)には参加できず、書籍などで
              業界・企業研究を始める
       13年 4月 「多様な価値観に触れながら自分の価値が高まる」と
              総合商社や海運会社など約20社に応募
           5月 アビームコンサルティングに応募
           6月 アビームコンサルティングから内定を得て就活を終える

    ■アビームコンサルティング

     1981年設立のコンサルティング会社。2015年からNECの完全子会社に。本社は東京都千代田区。連結売上高748億円(18年3月期、グループ19社)。連結従業員数4961人(18年4月)。自ら考えて行動でき、周囲を巻き込んで前に進める人などを求める。来春の新卒採用予定者数は約330人。

    2018年10月02日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun