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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    創意工夫が生きる売り場

    ドン・キホーテ 高木 駿 しゅん さん 27

    痛恨発注ミスを糧に

    • 「担当の商品は数千種類。名前や価格の全てを頑張って覚えたい」と話す高木さん(東京都八王子市のドン・キホーテ京王堀之内店で)=吉川綾美撮影
      「担当の商品は数千種類。名前や価格の全てを頑張って覚えたい」と話す高木さん(東京都八王子市のドン・キホーテ京王堀之内店で)=吉川綾美撮影

     東京都西部の7店舗で、化粧品やシャンプーなど日用消耗品の売り場責任者を支援する「ライフスタイルMDトレーナー」を務める。「何をどう売るかは自分たちに任されています。商談して仕入れた商品を手に取ったお客さまが、『安い』と声を出すのを聞くとうれしいですね」と話す。

     2014年4月に入社後、これまで五つの店舗で商品の知識を深めながら昇格や異動を繰り返してきた。その間、苦い失敗もあった。化粧などを落とすシートを「20箱」注文したところ、400箱届いた。発注書を見直すと20箱入りケースを20個注文していた。返品できず陳列場所を広げたが、さばききれなかった。

     結局、別店舗の担当者らに少しずつ引き受けてもらい何とか売り切った。担当者らには「次は自分が助けますから」と頭を下げた。「裁量には責任が伴うことを痛感し、社内の連携の大切さも思い知りました」と振り返る。

    バイト先 本命に浮上

     高校時代はソフトテニス部に所属し、トレーナーやスポーツ経営の勉強をしようと大学に進学した。だが、高校3年から始めていたドン・キホーテでのアルバイトが楽しく、週に3~4日働いた。買い物好きで友達とショッピングするときも「自分ならどう売ろうか」と考えていたという。

     就職活動ではスーパーやホームセンターなどの小売業を志望したが、当初はドン・キホーテに応募しなかった。だが会社説明会や面接を通じ、「働き続けるイメージ」が持てる会社は見当たらず、客を楽しませる理念や、現場で創意工夫ができるドン・キホーテの良さを再確認した。他社の内定を辞退し、アルバイト先の上司に相談。面接を受け、そのまま採用された。

     「バイトで接客にかかわると、初対面の人と話す面接は少し楽になるかもしれません」と、これから就活をする後輩にアドバイスする一方、「日用消耗品を任せるなら『高木』と言われるような存在になりたいと思います」と将来の抱負を語った。(恒川良輔)

    ■内定までの軌跡

    2012年11月 小売業界のセミナーなどに参加し始める
         12月 ホームセンターなどの面接が始まる
      13年 3月 ここまで5社の面接を受け、スーパー1社から内定を得るも
             納得できず就職活動継続
          5月 他社との比較でドン・キホーテの良さを再確認決断を迫るスーパーに
             内定辞退の連絡
          6月 バイト先の上司に相談。ドン・キホーテの募集になんとか間に合い
             内定を獲得し、就活終了

    ■ドン・キホーテ

     1980年設立。食品から雑貨まで扱う総合ディスカウント店を展開。本社は東京都目黒区。売上高6660億円(2018年6月期)。従業員数3971人(18年6月)。客を喜ばせようと考える人を求める。今春の新卒採用者は199人。

    2018年10月30日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun