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    「生協の白石さん」として知られる大学生協職員が、大学生活全般についてアドバイスします。

    普段通りの「クリぼっち」

    • イラスト・池田亮
      イラスト・池田亮

     「クリぼっちです」

     クリスマスや年末年始の予定を雑談しながら尋ねてみたところ、大学生協の学生スタッフの男子から出た言葉です。

     「クリぼっち」は、「クリスマスをひとりぼっちで過ごす」という意味の略語で、学生世代に定着しているようです。この男子学生に理由を聞くと、12月に入っても特に予定はなく、「気が向けば出かけるかもしれないし、もしくは家にいるかもしれない」とのことでした。

     クリスマスには彼氏や彼女と過ごしたいという若者の価値観は、昔からありました。

     でも、今どきの「クリぼっち」宣言には、悲壮感がなく、かといって居直りの雰囲気も見受けられません。むしろ、いつもと変わらぬ日常の一コマを、さらりと述べる気負いのなさが私には感じられたのです。

     男子学生とこのようなやり取りをしていたとき、別の学生スタッフの女子から、「白石さん、聞く相手を間違っていますよ。聞かずもがなですよ」とからかうような横槍よこやりが入りました。

     それを受け、「クリぼっち」の男子学生が、「何を」という、むっとした様子の顔をしたのを見るにつけ、ああ、日本は平和だとしみじみ感じ入った次第です。(白石昌則・東洋大生協白山店長)

    2019年01月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun