五輪ボランティアとの両立

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 来年の東京五輪・パラリンピックの大会ボランティアには、多くの大学生が参加するが、就職活動との両立を心配する声も上がっている。一方で、参加学生を選考などで評価する方針の企業は多く、ボランティア経験をいかに就活に生かせるかが鍵になりそうだ。(金来ひろみ)

選考時期と重なる可能性

 筑波大は昨年8~9月、東京大会での学生のボランティア活動が、企業の採用活動にどう影響するかを把握するため、卒業生の就職実績などがある企業にアンケート調査を実施し、137社から回答を得た。

 採用選考、インターンシップ(就業体験)と学生のボランティア参加の時期が重なる可能性が「ある」と答えた企業は3~4割にのぼった。このうち半数は、時期が重なることへの対策は「未定」と答えた。一方、積極的にボランティアに参加した学生を「非常に評価する」企業は8%、「評価する」も64%で前向きにとらえる傾向が見られた。

 調査を実施し、就職支援にも携わる同大の末富真弓准教授は、「ボランティアの参加を評価する企業は、選考時期などに柔軟な対応をするのではないか。気になる企業があれば早めに情報収集してほしい」と呼びかける。実際、ある機械機器メーカーの採用担当者は、「海外留学から帰国し、就活が遅れた学生に門戸を開いてきた。ボランティアに専念する学生にも、就活に影響が出ない対応をしたい」と打ち明けた。

「経験をアピールしたい」

 国内七つの外国語大学でつくる「全国外大連合」は、東京大会に向け、通訳ボランティアを務める学生を養成中だ。加盟校の神田外語大で養成講座を手がける朴ジョンヨンさんは、「通訳ボランティアは大学で語学を習得した成果を実践で生かす絶好の機会。予測不能な状況での対処法が学べる」と意義を話す。

 同大3年の蛇沼香野じゃぬまかのさん(20)は、英語と韓国語を学び、昨年の平昌五輪に派遣された。就活では訪日外国人向けのビジネスを行う業界に興味を示している。「ボランティアで語学力を磨けたことはもちろん、現地で友人を得られたのが一番の収穫だった」と振り返る。

 蛇沼さんは、今秋のラグビー・ワールドカップなどでも通訳ボランティアを務める予定だ。就活が本格化するこの春以降は、ボランティア研修も控えており、「両立できるか心配だが、ボランティアで得た経験をアピールしていきたい」と話す。

東京五輪・パラリンピックの大会ボランティア
 事前の応募制で、大会組織委員会の発表によると、昨年12月時点の応募数は18万6101人。日本人の応募者は、年代別では10代の25%が最多だった。2月から面接や説明会を実施し8万人を目標に採用する。各大学は、大会の期間と重複しないよう授業や試験を前倒しすることなどを検討している。

63028 0 TOPIC 2019/01/29 05:20:00 2019/01/23 10:55:52 2019/01/23 10:55:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190122-OYT8I50000-T.jpg?type=thumbnail

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