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    女子学生の就活について、女性キャリアコンサルタントが解説します。

    不公平 あきらめないで!

    • イラスト・藍原真由
      イラスト・藍原真由

     「男子は次々と内定を得ているのに、彼らと同じ勉強をしてきた私は、どうして決まらないのでしょうか」。ある理系の女子学生がそう悩んでいました。

     学生優位の「売り手市場」と言われる今年でも、男子より女子の方が就職活動で苦戦していると感じます。例えば総合職の採用では、公表されてはいませんが、男女の比率をある程度決めている会社は少なくないと聞きます。

     また、採用で「男子にゲタを履かせる」という言葉も聞きます。面接などの点数で男子を底上げするという意味です。

     医師を目指す女子の合格者数を抑制していた東京医科大の不正入試が明らかになったとき、言語道断と思う一方で、就活の差別に慣れっこになっている自分にはっとしました。

     「男女雇用機会均等法」が施行されて30年あまり。女子の活躍の場は広がっていますが、まだまだ公平とは言いがたいのが現状です。

     もちろん、冒頭の女子学生が内定を得られない理由が、不公平だからとは言い切れません。女子を必要とする企業もたくさんあります。

     ただ、不公平を目の当たりにしたときは「女子だから仕方がない」とあきらめず、それは「おかしい」と思う気持ちが大切です。私も努力します。

    2018年09月18日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    上田晶美  (うえだ・あけみ
     キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。